モンサン!スペインワインの穴場!プリオラートのゴールデンリング!

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モンサン!スペインワインの穴場!プリオラートのゴールデンリング!

[モンサン]

モンサンは安くて旨いが世界に定着する程です!モンサンは銘釀地プリオラートを囲むように広がる、典型的な形が有名で「プリオラートのゴールデンリング」と呼ばれています。

プリオラートとの違いは何か—–降雨量は500〜600mmでほぼ同じ。プリオラートは温暖で乾燥しているのに対し、モンサンは海から湿った風が吹き込む。畑はプリオラートが急斜面の段々畑に比べて、モンサンは平地やなだらかな斜面や急斜面など様々。ワインの価格はモンサンの方が断然安いようです。

モンサンに広がる平坦な葡萄畑—-ここで作られる赤ワインが安くて美味い!

モンサンの赤ワインは果実味がより強く感じられ、余韻がプリオラートよりも短いと言う特徴もあります。

モンサンには情熱を持った若い醸造家が多く、質の向上は目覚ましく、多様な土壌と、古い樹齢の畑によって、低収量の素晴しいワインを造る—–そのような造り手が多いと言われていて、私の「安くて美味しい赤ワイン」にも、「フロール・デ・エングローラ 2011」   「ソラ・フレッド 2011」  「ベスリューム 2008」があります。葡萄はガルナッチャ、カリニャンなどです。

画像は、モンサンの三銃士で上から、ベスリューム、ソラフレッド、エングローラの順です。エングローラは1500円ですがパーカーさんに、15万円のペトリスに匹敵するとまで言わしめた逸品です。



R・パーカー氏はこのエングローラの1500円のワインが、ボルドーのペトリス15万円と同じと評価し、世界を驚愕させた!

そこでモンサンのワインをもっと詳しく調べてみます。

モンサン  Montsant(西)

別名:モンサンD.O.

類似表現:DOモンサン,モンサンDO,モンサント

関連ワード:スペイン、タラゴナ、カタルーニャ

モンサンはスペイン北東部、エブロ川の左岸に広がる産地。2001年にD.O.タラゴナから独立して出来ました。モンサン山脈のふもとに、プリオラートを囲むように広がります。地中海から30km程の地点にあるが、内陸性気候。ガルナッチャやカリニェナに加え、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ-等の国際品種も栽培されています。

カタルーニャの南には、ワインの産地が寄り添うよにモンサンとプリオラートがあって、すぐ近くにタラゴナがあります。

プリオラートを有名にさせた4人組の存在・・・必ず知るべし!!!  アルバロ・パラシオスとクロス・モガドールとカルロス・パストラーナとホセ・ルイス・ペレスの四人がプリオラートを有名にしたのです。DOCaプリオラートの改革を担った「4人組」の一人、ホセ・ルイス・ペレス氏の娘でスペインを代表する女性醸造家です。スペインを代表する醸造家サラ・ペレスとルネ・バルビエjr夫妻が造ります。

女性醸造家のサラ・ペレス氏とルネ・バルビエjrがプリオラーとを担っている。

DOCaプリオラートの改革を担った「4人組」の一人、ホセ・ルイス・ペレス氏の娘でスペインを代表する女性醸造家であるサラ・ペレス氏と、同じく「4人組」のルネ・バルビエ氏の息子であるルネ・バルビエjr氏の夫妻が、カタルーニャで近年進化し遂げ注目を受けるプリオラートを囲むようにある産地D.O.モンサンで地品種であるガルナッチャとカリニェナを中心に、エレガントでフェミニン、飲み易くかつ複雑味、長熟のポテンシャルを持つ素晴らしいワイン造りを行っています。

進化を遂げる“D.O.モンサン”前記しましたが、銘醸地プリオラートを囲むようにして位置する産地モンサンは、ワイン・アドヴォケイト誌#200(12年4月)でニール・マーティン氏も「カタルーニャでプリオラートの次に最もエキサイティングな産地は間違いなくモンサン。お隣プリオラートの革新に影響を受けつつも自身のスタイルを発展させ、それらのワインのもつ溌剌さ、生きる喜びの感覚には非常に気に入った。」とコメントしているように、モンサンは進化を遂げています。

進化し続けるモンサン!今最もエキサイティングな産地!プリオラートと土壌が全く違う!

畑を見れば一目瞭然!!!プリオラートと周りを囲むモンサンの土壌が全く違います・・・

ブドウはその多くが山の斜面で栽培されているため運搬人や役畜の助けを借りて、手作業で収穫するしかありません。それぞれのブドウの収穫量は大変少なく、そのため、 この地域のワインの質はかなり高いものとなっています。

修道院のバックに見える岩山が、プリオラートのシンボルである「モンサン」です。

この岩山が、プリオラートのシンボルである「モンサン」です。

最近では、プリオラートワインは、パリ、ロンドン そしてアメリカにおいて、他の世界有数ワインと並び、 最も高値が付けられる最高級ワインとなっています。

モンサンの自然の豊かさをストレートに表現するワイン造り:モンサン南部の街ファルセットに近い3haの自社畑および契約畑約13haで、大きく3つのエリアに分かれ、花崗岩質、石灰質を含む粘土質、石の多い石灰質土壌など様々な土壌、気候の区画のブドウをブレンドする。良質のブドウにこだわり、白ブドウなどで実ってから房を落とすグリーンハーベストではなく、開花時に花の下部を切除し、残った実にのみ栄養などが全て行くようにするなどの工夫をする。醸造には野生酵母のみを用い、ゆっくりと醸造、SO2の添加は極微量、近年はより大容量の樽やフードル、素焼きの壺を熟成に使う割合を高め、樽のストラクチャーや影響を出し過ぎないスタイルを目指しています。

プリオラートは地中海から20-30km内陸に入った場所にある、波状に湾曲したモンサン山脈(スペイン語版)の南側斜面の土地です。エブロ川の支流であるシウラナ川、シウラナ川の支流であるモンサン川やコルティエーリョ川が地域内を流れています。シウラナ川がエブロ川に合流する地点から数キロしか離れていない標高100m程度の場所から、モンサン山脈のピークである標高1166mまで、地域内には大きな標高差が存在し、ブドウ畑も地域内の最低標高地点付近から標高700mを超える場所まで広がっています。ほぼ四方向をモンサン (DO)に囲まれており、東側の一部はタラゴナ (DO)と接しています。DO全体の面積は19,783ヘクタールです。2013年、EnotourismはワインガイドのVinologueシリーズの一環として、プリオラートのすべての生産者が掲載された世界初の包括的なガイドブックを出版しました。

モンサンの葡萄と情熱を持つ若き醸造家。

隣合わせでも環境は異なる。特に赤ワインについて、質の歴史を見てもプリオラートの方が早く取り組んでおり、世界でも珍しいリコレリャ(粘板岩)土壌で知られるプリオラートでは、石のようなミネラルが豊かに感じられ、長熟のポテンシャルが高く、よりしっかりしたストラクチャー赤ワイン。それに対してモンサンの赤は、果実味がより感じられ、余韻もプリオラートほど長くないものが多い。それでも情熱を持った若い醸造家たちも多く、質の向上は目覚ましく、多様な土壌、プリオラート同様古い樹齢の畑も多くあり、低収量で素晴らしいワインを造る造り手も出てきています。

今日はモンサンを紹介しましたが、この地域の人達のひたむきな情熱で、素晴らしいワインを生産する—–スペインの新生で、若手の期待の星!これから大きな飛躍が期待されるのが、モンサンですので、これからもモンサンに注目してください!!

今日の投稿は2015年11月29日にYahoo!ブログで投稿した「モンサン!」と2016年3月14日「モンさんに旨いワインがある!」を、2018年11月22日に全く新しい記事に編集し直して投稿しました。

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私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。