落差美しさ・日本一の称名滝!凄い滝上!人を寄せ付けないゴルジュ!
今日の紹介は、落差日本一で美しさも日本一の称名滝と、その直ぐ上の「称名本流の下の廊下」で、人を寄せ付けない厳しいゴルジュ帯を取り上げます。
これに挑戦したのは、沢登りのスペシャリスト成瀬陽一さん51歳。
成瀬さんは高校の教師をしている傍ら15年をかけて、「称名本流の下の廊下」に挑戦し続けています。称名川は北アルプスを流れる全長18kmで、そこの未知の大峡谷に挑むお話。
落差日本一の称名滝は見事な滝で、その美しさに惚れ惚れとする。
こんなすごい滝は見た事がない!こんな美しい滝を見たことがない!
劔沢大滝と比べる事はできないが、どちらも凄い!
劔沢大滝は幻の大滝で、岩に隠れていてどうしても見ることが出来ない幻の滝!
称名滝は高さが日本一で、流れ落ちるその姿が実に美しい!
だがここの凄さは滝上のゴルジュ帯で誰も寄せ付けない「長くて深い幻の渓谷」にその凄さがあるのです!
劔大滝と称名滝はその凄さが全く違う幻の滝なのです!
これが称名滝の絶景で、日本一の高さを誇り、その美しさも日本一です!
称名滝(しょうみょうだき)は有名な滝、ご存じの方も多いでしょう。
350mと日本一の落差の名瀑。4段構成の段瀑で日本の滝百選に選ばれています。
そして国指定の名勝及び天然記念物。それぞれの落差は上から70、58、96、126mでとても美しくて素晴らしい滝。
なぜ、日本三名瀑(三大滝)に選ばれなかったのかが不思議です。(
段瀑だからか?)ちなみに三名瀑は那智の滝、華厳の滝、袋田の滝。
前者二つは直瀑。袋田の滝は段瀑。
落差は順に133m、97m、120m。。。 と称名滝は全く遜色無い。
立山連峰を源流とし、弥陀ヶ原を流れた川が、この断崖を一気に流れ落ちます。
訪れたこの時期、弥陀ヶ原が雪解けを迎えています。
雪解けの水を集めた称名滝は大迫力。見る人はその凄さと美しさに言葉を失います!!
V字の形に流れ落ちる—–称名滝(左)とハンノキ滝(右)そして滝壺に現れた虹。私がここを訪れる際に注意したのが、午後に訪れるということです。
というのは、これらの滝は西向きに落ちている為、午前中は日陰になるということ。午後、運よく太陽を背にすることが出来れば、虹が現れます!!
滝壺。二本の巨大な二つの滝がここで出会う。
滝壺にはまだ雪渓が。滝壺自体は見えません。滝壺を見ようと思うと八郎坂ルートを登る必要があるのでしょうか?
残念ながらそのルートはまだこの季節、通行不能です。6月下旬からとのこと。
この称名滝は本当に美しい、その上ここで二本の滝が出会う奇跡の絶景!
この滝上の深い渓谷は、人が行き来出来ない「称名本流の下の廊下」の渓谷で、その全容がどうなっているのか、まだ見た人がいない。
その渓谷をどうしても知りたくて、成瀬さん達3人が挑戦した記録を記事にしました。
「称名本流の下の廊下」の渓谷は何度挑戦しても、轟音を立てて流れ落ちる激流と両側に迫る絶壁に阻まれて、上流を目指すことができない「幻の渓谷」です。
先ずは称名滝に挑戦—–立山の雪を集めて流れ落ちる凄さは、2トン/秒で身が竦む。
成瀬さんは滝を登るとき滝のすぐ脇を登る。水際に「沢登りの醍醐味」があるのだと言う。
4段の称名滝を上るが、前回登った1段目の上からスタート。ハーケンにロープをつけながら登って行く。
先頭の成瀬は一番難しいルートを登って行く。登り始めて3時間、難所に差し掛かる。
轟音を轟かせて流れ落ちるすぐ脇を登る。見事、難所を登りきった—–100mに4時間かけてだ!残り二段120mある。
弟子の田中が初めてトライする。真価が問われる田中。
田中とは世間になじめず、成瀬のフリースクールで学ぶ生徒だった。
渓谷や滝や瀬を泳がせ、自然の中に、連れ出し様々な体験をさせた。
やがて沢登りをマスターしていった田中。
爆風テラスに田中が近ずいた。手前10m田中の足が止まった!
岩が滑って進めない!ブラシで滑りを取り手がかりを作る!
田中は一時間かけてようやく爆風テラスに登りきった!
9/30日、登頂を目指す3人は、日本一の滝を登りきった。
滝を登り切って、対岸に飛び移る成瀬さん。もし落ちれば一巻の終わり!!
「下の廊下」!全長1.5km国内最長のゴルジュ帯!立ちはだかる絶壁の高さは150m!
しかし更なる試練が待ち受ける。全長1.5km国内最長のゴルジュ帯—–成瀬は3回挑戦して全て失敗に終わっている
。立山連峰特有の雨と、立ちはだかる絶壁の高さ150mで、逃げ場がない!
人生で最も多くの時間を費やした「下の廊下」!
手がかりをつかめないまま15年が過ぎた。
ロープで下降しての探査が始まった。
そこで「称名本流の下の廊下」のゴルジュ帯を遡行できないと判断した、彼らが取った作戦とは?
渓谷の岸壁の最上部を進み、崖にロープを垂らして、絶壁を降りてそこの辺りを探査をすると言う作戦でした。
これであれば何回か繰り返して調査すれば、全容が把握できると判断しての作戦でした。
但しこの作戦には、多くの時間がかかります—–天候が安定する秋口から冬場に入る、僅かな期間しかありません。
しかも標高の高いこの場所では、直ぐに冬の極寒と豪雪が訪れますので、調査できるのはわずかな期間しかありません。
いざ「下の廊下」に挑戦だ!60mを下がるが谷底が見えない!
ロープに宙吊りになりながら下降を続ける。2時間半かけてついに谷底に降り立った。
そこには異様な空間がのしかかってくるような「黒い壁」150mの絶壁だ!10万年前の「溶結凝灰岩」で、立山の噴火で堆積した黒い壁の正体だ。
下の廊下は立山の噴火が作った大地の彫刻だった!二日間の探査で2回、下の廊下を確認できた。
下の廊下のゴルジュ帯の激流で悪戦苦闘の連続!!
成瀬は自宅に帰ってデータの分析を開始。谷の内部を詳細に何枚も描き—–この作業に意義があるのだと言う。
国内最後のトップクライマーの憧れとなった下の廊下!
自分の中で区切りを付けたい—–体力的にゴルジュの遡行は無理になった今—–いつ終わるともわからない崖上からの探査が続く。
10/13日、上流に近づくにつれ、谷の幅が広くなった!水温7度の水の中に入って行く。
水際ルートで初めての長さだった!本当に素晴らしい!綺麗だ!
ゴルジュを初めて100M歩けた!
15年間にわたってこの下の廊下の全容が知りたくて、今日ここにその全容がわかり、大変嬉しく、感激に浸っています—–成瀬陽一。
翌朝9度目の下降—–待望の瞬間が訪れようとしていた!ゴルジュの出口だ!
遂に下の廊下の出口に辿り着いた!!
開放的な河原が広がっていた!挑み続けた15年間—–今、この谷の全容を見届けた!!
探査を終えた2週間後、ここは雪に閉ざされた!!
以上は、BSで見ましたが、実に面白かった!
成瀬さんは自身が教えるフリースクールの生徒を連れ出して—–沢や滝に挑むのだが、世間に馴染めなかった生徒達が、滝に飛び込みゴルジュで泳がされて、その顔が見る見るうちに、成長していて—–自然の偉大な凄さに驚いた!
ここに成瀬さんの人間性があるのだ、そう思う瞬間でした!
この番組の真髄は、15年間に渡って同じ自然に立ち向かい続ける人の真の強さは、何だローかと考えさせる—-そこに本当の人間性が潜んでいるのだと思わせる、良い映像でした!!
是非皆様もご覧になってください!
楽しく楽しく観れます!!
コメントを残す