ポルトガル・ワイン!産地はダンゥ!1900年のパリ万博で金賞!

Pocket

 

ポルトガル・ワイン!産地はダンゥ!1900年のパリ万博で金賞!

 

[ポルトガルのワイン] 注目の産地は  ダンゥ!葡萄はトゥーリガ・ナシオナウ!

ポルトガルのワインの歴史は古く、紀元前五世紀にはフェニキア人によって葡萄の栽培が始められました。

ポルトガルと言えば、マディラワインとポートワインで有名ですが、これらは酒精強化ワインで、スティルワイン(普通のワイン)とは区別されます。

スペインのシェリーと並んで、世界三大酒精強化ワインと呼ばれています。

今日の紹介は、昭和の文豪、檀一雄が愛飲した—–ダンゥワインです。

ダンゥワインを世界に知らしめたのは、1900年のパリ万博—–ダンゥワインが金賞を受賞、一躍ヨーロッパで注目されるようになりました。

ポルトガルのワインは、そのほとんどが国内で消費されていて、安くて美味しいワインとして知られていましたが、

2000年以降は世界の銘醸ワインにも劣らない素晴らしいワインを生み出す産地となりました。

私が試飲した中での、ポルトガル一押しの紹介—–「カテドラル・ティント レゼルヴァ 2008」の ダンゥ産です。

ドラジェで税別980円—–安くて美味しく、葡萄はトゥーリガ・ナシオナウで熟成された極上のワインです。

評価は四つ星++の高評価でした。このワインは980円と安い上に、凄く美味しいので是非オススメします。

チャレンジインターナショナル、ブリュッセル、ベルリン・ワイントロフィ、モスクワ プロデクスポ、ムンダス・ヴィニ等—–世界のコンクールで数々の受賞歴を誇る!

そのポルトガルを代表する生産地「ダンゥ」はドウロ川の南の、大西洋とスペイン国境の中間地点に広がる丘陵地。

土着品種トーリガ・ナシオナウの葡萄のクオリティが高いことが特徴であるため、「レゼルヴァ 2008」もボディがしっかりしていて、しかも余韻が心地よい。

[ポルトガルワインの見極め方]

ワインの産地として有名なヨーロッパですが、その中でも最も長いワイン生産の歴史を持つのが、ポルトガルです。

ポルトガルでつくられたワインは、ポルトガルワインと呼ばれています。

日本では、ワインにポルトガルのイメージはあまりないかもしれませんが、それは一時期ポルトガルが半鎖国状態であったから。

実はヨーロッパ内では古くからワイン造りに注力してきた国として有名で、その品種や味にも定評があります。

ポルトガルに足を運んだら、ワイン好きが愛するポルトガルワインを是非堪能してみてください!

ポルトガルワインといったら、日本でも流行した甘みたっぷりの「ポートワイン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ポートワインは18世紀にポルトガルで生まれ、その親しみやすさから日本の酒店でよくみかけるようになったワインです。

17世紀にはマデイラワインがポルトガルで誕生しましたが、これらはスペインのシェリーと並んで世界三大酒精強化ワインと呼ばれています。

ポルトガルワインはワインスペクター誌が選ぶ世界TOP-100ワインで2014年に第4位です!

ポルトガルは世界で初めて原産地呼称管理法を制定した国です。

1987年以降はEUに加盟し、他国同様産地限定高級ワインと、テーブルワインの2種類が制定されました。

現在では以下の4種類に分けられています。

・Vinho de mesa(ヴィニョ・デ・メザ)…テーブルワイン。産地限定高級ワイン以外のもので、産地名は記載されません。

・Vinho Regional(ヴィニョ・レジョナル)…生産地域をラベルに表示することができるワインです。

・IPR(インディカソン・デ・プロヴェニエンシア・レギュルメンターダ)…産地表示上質ワインです。IPRに指定された地域は29あります。

・DOC(デノミナシオン・デ・ オリヘン・コントロラーダ)…原産地呼称統制ワイン。DOCに指定された地域は19あります。

1974年にリスボンを中心としてカーネーション革命が起こり、その後EUへの加盟を果たしたポルトガルは、自国のワインをヨーロッパ、そして世界へと広めていきます。

EUからの支援で最新のワイン製造技術を取り入れたことから、ポルトガルワインの生産が激変します。

次々と革新的なワインを生産していくポルトガルは、ワイン消費国の中でもよく知られる国となりました。

当初は安いワインを提供してくれる国というイメージでしたが、徐々に、評論家たちから世界の高級ワインに勝るとも劣らない味だと絶賛されるようになり、

現在では、世界中の愛好家から注目されるワイン産地として位置づけられるまでになりました。

ポート川を見下ろす絶景、これがポルトガルの葡萄畑!

[ポルトガルワインの品種と生産地]

・Maria Gomes(マリアゴメス)・Fereso Pires(フェルナン・ピレス)産地:バイラーダ、リバテージョなど、ポルトガルで最も多くみられる白ワインの品種です。

バイラーダやリバテージョを中心にポルトガル全域で栽培されており、さわやかな酸味が特徴です。

・Avesso(アヴェッソ)産地:ヴィーニョ・ヴェルデ。 ヴィーニョ・ヴェルデの主要品種である白ワインです。薫り高く、果実味が強い。風味も濃厚。

・Encruzado(エンクルザード)産地:ダンゥ。 ダンゥ地方で最も一般的な白ワイン品種です。

収穫される量は少ないのですが、優れたワイン品種として定評があります。酸味と果実味のバランスが見事。

Touriga Nacional(トウリガナショナル)産地:ダンゥなど、ダンゥを中心に生産されている、ポルトガルを代表する赤ワインの品種です。

深い色で、タンニンが非常に多く凝縮されたワインです。

これがポルトガルの土着品種トーリガ・ナシオナウの葡萄で、クオリティーの高いワインを熟成させます。

・Jaen(ジェエン)産地:バイラーダ。スペインでもハエンと呼ばれ親しまれている、ダンゥ地方の主要赤ワインです。

滑らかな口当たりと、凝縮された果実味が特徴です。

テロワールも多様なため、国土全体で非常にバラエティのある多種多様なワインがつくられています。

主なワイン生産地はドウロ、ヴィーニョ・ヴェルデ、ダン、マデイラの4つの地域。ドウロ川地域・ポルトのポートワイン、

マデイラ島のマデイラは、スペインのシェリーとあわせて、世界三大酒精強化ワインと呼ばれています。

2012年時点でぶどう耕作面積は約24万haで世界第7位、海外輸出量は世界10位です。

単独品種によってつくられたワインは少なく、何種類かのぶどう品種をブレンドしたものがメインだ。約65%が日常消費用ワインです。

各地域で地域独自の品種を用いることもあり、地域ごとに個性的なワインが生産されています。

固有品種は、代表的な熟成タイプのトウリガナショナルをはじめ、赤ではティンタ・ロリス、トウリガ・フランカ、ティンタ・バロッカ、

白ではアルヴァリーニョ、ロウレイロ、トラジャドウラ、アザル・ブランコ、アリントなど多数あります。

ポルトガルは高温多湿で降雨量が多いが、太陽に恵まれ昼夜の温度差が大きく、自国品種を主として良質のぶどうが栽培されている。

土壌は変化に富んでおり、北部と内陸部では主に花崗岩等、南部と海沿いでは石灰質や粘土、砂質土壌となる。そのほか沖積土や大理石土壌の場所もあります。

マディラワインとは?

加熱処理は偶然の産物。長い船旅が生み出した奇跡

マデイラ・ワイン(ポルトガル語、Vinho da Madeira)とは、ポルトガル領のマデイラ島で造られている酒精強化ワインである。

マデイラ・ワイン独特の加熱処理は17世紀に始まったと言われています。

イギリスとインドを往復した船に積まれていたマデイラ島産のワインが、赤道付近を航海する際に、

船底に保管されていたワインは、その暑さのために独特の風味が出て美味しくなったことにヒントを得て、加熱処理が行われるようになったとされる。

なお、人工的に加熱することによって熱帯の気象に曝されたのと同じ効果を得ようと、様々なアイディアが試されたそうです。

これがマディラ・ワインで、長い船旅が生み出した奇跡のワインです。


今日はポルトガルのワインを紹介してきましたが、ワインの歴史は古く、日本とのつながりは少ないかも知れませんが、

安くて美味しいワインが多くありますので、私としては注目の産地です。

是非、ポルトガルワインを見つけて試してみてください。

今日の投稿は2015年11月22日にYahoo!ブログで投稿した「ポルトガルのワイン!」を、全く新しい記事に編集し直して2018年11月11日に投稿しました。

Pocket

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。