葡萄は個性豊かで太陽の恵みの香りで「太陽の道」!
ローヌの赤ワインを知っていますか!個性豊かで太陽の恵みの香りで「太陽の道」!!
[ローヌの赤ワイン!]
個性豊かで 南の太陽の香り!
アルプスを源流とするローヌ河は、ブルゴーニュを貫いて南下してソーヌ川とリヨンで合流し、
大小の川を飲み込みつつアヴィニヨン郊外で、流れを左右に大きく分つと、ついには地中海へと消え去ります。
ローヌ河は、歴史的にも重要な交易路でした。葡萄栽培はローマ文化と共に、地中海からこのローヌ河をわたって、
北に広がっていきました。
ローヌ河沿いの道が「太陽の道」と呼ばれるように、太陽の恵みをいっぱい受けて、素晴らしい赤ワインを熟成しています。

これがコート・ロティの葡萄畑です!!
ローヌ地方(コート・デュ・ローヌ)のワイン生産地区は、リヨンの南の町ヴィエンヌから、アヴィニヨンまで。
険しい斜面に始まり、高原、平野と続き南北に広々と広がります。
ローヌ地方のワイン生産量は、ボルドーに次ぎフランス第二位を誇ります。
ローヌ地方には、ブルゴーニュにおける「畑」、ボルドーの「シャトー」のような細かで複雑な格付けシステムはありません。
ワイン産地は、二つの地域に分けられ、一口にローヌワインと言っても、北部と南部では出来るワインの性格が大きく異なります。
[北部ローヌ]
地理的に非常に範囲の限定された地域で、夏暑く冬寒い大陸性気候で、酸味と渋味のバランスのよい上質ワインを、少量産出しています。
赤ワインには素晴しいものがあり、「火あぶりの丘」と言われる男性的な赤ワインの「コート・ロティ」があります。
またシラー葡萄から造られる濃い色の、タンニンの多い長期熟成型で力強い「エルミタージュ」の赤ワインもあります。
[南部ローヌ]
夏は暑く、冬はミストラルによる雲のない地中海性気候のもと、広大な畑が広がっていて、安価なワインの大量供給地です。
なお、アヴィニヨン周辺には、個性的なワインの生産地も点在します。
南部ローヌワインの特徴は、複数の葡萄品種を使ったブレンドワインが多く見られる点—–
中でも「法王の城」と言われる力強い熟成型の「シャトーヌフ・デュ・パプ」はあまりにも有名です。
丸石の転がるシャトーヌフ・デュ・パプの葡萄畑。
丸石の転がるシャトーヌフ・デュ・パプの葡萄畑の特徴!

ローヌの地図でシャトーヌフ・デュ・パブは一番南の中央部にあります!
ローヌワインは、フランス南部のローヌ川流域で生産されるワインで、
広域AOCのコート・デュ・ローヌ地域に相当する。
北は、イゼール県のヴィエンヌ市の対岸にあるコート・ロティー地区から、
ヴォクリューズ県の県庁所在地アヴィニョンの周辺まで広範囲に及び、
ローヌ=アルプ地域圏のローヌ県、ロワール県、アルデシュ県、ドローム県と、
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏のヴォクリューズ県、
ラングドック=ルシヨン地域圏のガール県まで、南北200km、南部で東西が100kmあまりに及んでいます。
現在では、ボルドー、ブルゴーニュの「両横綱」に比べると、やや影の薄い存在になり、
新しくできてきたラングドック=ルシヨンやプロヴァンスのワインとまとめて
「南仏ワイン」と呼ばれることも多くなったが、歴史は、フランスで最も古く、
紀元前600年頃にはぶどうの栽培が始められていたとされています。
前記しましたが、ローヌワインの産地は、全体的に、冬はかなり寒くなるが、
夏は非常に暑い大陸性気候で、ワインは、男性的で力強く、アルコール度数も高いものが多い。
赤が多いが、白やロゼ、甘口の白ワインもあり、それらの中にも個性的なものがかなりあります。
気候的にも土壌の面でも、北部と南部では違っている。
北部では、文字通りの大陸性気候で、土壌も花崗岩質の斜面が多く、
赤ワインは、シラー種による、チョコレートやものが焦げたような香りの、
濃い紫を帯びた赤の、いかにも甘い果実を凝縮したようなワインが作られています。
白ワインは、ヴィオニエという品種で作られた、かなり強い香りのこくのある辛口が作られます。

これがローヌワイン産地!!
北部ローヌと南部ローヌには!コートロティとシャトーヌフ・デュ・パブが燦然と輝く!
一方、南部地区では、やや海洋性気候に近くなり、土壌は水はけのよい砂利の混じった土壌で、
赤にはグルナッシュ、カリニャン、シラー、ムルヴェードル、サンソーなど、
白ではグルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ、マルサンヌ、クレレットなどが作られていて、地区によってかなりの違いがあります。
私が大好きなシラーの葡萄で、これが入っているブレンドワインは美味しいが定番と、覚えて下さい。
これが私が大好きなシラーの葡萄です!!
ローヌ地方で生産されるワインの80%はAOCコート・デュ・ローヌです。コート・デュ・ローヌという表記は
ローヌ川沿岸という意味のフランス語で、この表記のAOCはローヌ河岸に沿って
南北に200キロ程続く地域総てに適用されて、地方名の広域AOCです。
指定地区であればどこでもこのAOCを使えるため、村名AOCの規定に達しないものはこの広域AOCで出荷されています。
市場に出るもののAOCコート・デュ・ローヌのほとんどがローヌ下流地域の南部のもので、80%を占めています。
前に述べたように、北部ローヌのブドウ畑はローヌ河岸の急斜面にあり、東西の広がりはない。
大陸性の気候の影響を受け、夏は暑く冬は寒い。昼夜の寒暖差も激しいのが特徴。
土壌や花崗岩質の丘や沖積土の丘などに畑が点在しており、急斜面の段々畑であるため機械化は難しく人力によるブドウ栽培が行われています。
一般的に単一の品種のブドウを使い、酸味と渋みのバランスがよい個性的で上質なワインが少量産出されます。
南部ローヌのワインはブレンドが主で、価格も品質も親しみやすく、色や芳香が濃い健康的な赤ワインが多く産出される。
畑は比較的なだらかな大地に広がっており、土壌は様々で一様ではなく、地中海性の気候の影響を受け、
夏は暑く基本的に乾燥していて雨は不規則で激しい雷雨になることも多いが、冬は一定の降雨量があります。

写真はコート・ロティの葡萄畑!
主要ブドウ品種:黒ブドウ Syrahシラー ローヌを代表する品種。
スパイシーで深い味わいのワインが作られる。Grenacheグルナッシュスペイン原産、乾燥に強い品種。
独特の甘みや強いアルコールが特徴。
その他には、黒ブドウでは、ムールヴェドルやサンソー等も栽培されています。
私が試飲したローヌの赤ワインを紹介します。
まずは、世界で最上の作り手のギガルが手掛けた「コート・デュ・ローヌ ルージュ2009Eギガル」で、
口に含んだ瞬間五つ星に近い美味さ!
ストラクチュアのバランスが良くエレガントな赤ワイン。
私の評価は四つ星++でした。

これがコート・デュ・ローヌ ルージュ2009Eギガルです。

これがE・ギガルのシャトーヌフ・デュ・パブです。
次が南仏で頭角を現した作り手シャトー・ぺスキエの驚くべき作品
「シャトー・ぺスキエ・キュベ・テラス2009」はシャトーヌフ・パブのよう。
溢れる果実味と凝縮感、絹のように滑らかなタンニンで最高のフレバーです。
評価は四つ星+です。
実は先日の9月9日にシャトーヌフ・デュ・パブとは何で、紹介していますので一部重複しています。今日の投稿は2015年11月11日にYahoo!ブログで投稿した「ローヌの赤ワイン!」を、
全く新しい記事に編集し直して投稿しました。
コメントを残す