ダムについて大事な話!必要なダムはほんの少し!要らない物だらけで溢れています!

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このようなダムが必要なダムです!

ダムについて大事な話!必要なダムはほんの少し!要らない物だらけで溢れています!

 

今日はダムが本当に必要かどうかのお話です。

先日8月22日に紹介した「川を見るのが好きです!

ダム決壊の大問題が議論されていません!」の続編です。

ダムは必要ないものが日本国中に溢れています。

私が渓流釣りで、山奥深くに入り、物凄い数の砂防ダムに驚きました。

しかもその殆どの砂防ダムが、すでに満杯で、なんの価値も無いものだらけ、

これは果たして何なのか問題だらけで、多くの疑問に直面し困惑しました!!

日本には今、17万8千のダムがあります。内、土石流危険流域は8万箇所に及んでいます。

ダムを作ると下流域に思わない悪影響を与えてしまう事があります。

ダムを作ると川の流れが、著しく変化し魚が棲息する自然環境を破壊し、

更に、下流域に流れる土砂を遮断してしまう弊害が加わります。

下流域への土砂の遮断には、二つの大きな弊害が、あります。

一つは土砂の遮断は崖崩れを誘発します。

天竜川の上流の茶畑一帯が、巨大な崖崩れに晒されています。

砂防堰堤で土砂を遮断するため、下流域に土砂が供給されない天竜川では、

川の沿岸が削られる一方で、その上にある茶畑一帯が、崖崩れの恐れが危惧されています。

下流域への土砂の供給は必要なのです!

二つ目は土砂が遮断され、土砂が海に流れ出さない為に、日本の国土が少なくなっているのです。

それは海岸線が年間1.8kmも後退し甲子園球場170個分の国土を縮小させています。

砂防ダムが国土まで縮小させるなんて、思ってもみませんでした!

それだけではありません、先日も述べましたが、ダムの耐用年数が迫っていて、崩壊の危険がある巨大ダムで溢れています。

コンクリートの寿命は70-100年と言われていて、既に危険が迫るダムだらけです。

先日も記述したように、あの黒部ダムが危険に晒されています。

もし黒部ダムが崩壊すれば、下流域一帯に甚大な被害が発生します。

ダム崩壊とともに一気に巨大な水量の水が下流域の村や町を、押し流す危険があるのです!

既に寿命を迎えた黒部ダムを撤去すれば黒部川の—–

下の廊下と上の廊下が1本の自然河川として復活し、日本一の黒部川が蘇る!!

更に下流域へのダム崩壊の危険も回避できます!これは一石三鳥の絶大な効果!

この黒部ダムは既にコンクリートの耐用年数が限界で、大変危険な状況にあります!

自然が素晴らしい清流の本来の姿!こんな川になればサクラマスも人間も棲む環境になるのです!

それが一番大事なこと!


 

ダムを大きくすればするほど、大きな水圧になり危険が増すのです。

ここに重大な問題が潜んでいます—–ダムを大きくすれば巨額の費用が掛かり、

それを目当てに群がる、地方議員と土建業者の談合事件。

ダムを造ると言う本来必要な議論をしないまま、自分勝手な自分本位な、地域のことなど御構い無しに、

ダム建設を推し進めて来た工事関係者と地方自治体の責任は重大です!

これが後をたたない歴史が、こんなに多くのダムを作り続けてきたのです。

もうお分り頂けたでしょう、必要なダムはほんの僅かで、

不必要なダムで溢れているのが、土建国家日本の悪しき象徴!

ダムが悪い見本の話が、尺アユで有名な熊本県の球磨川に見られます。

日本初の「荒瀬ダムの撤去工事」がありました。

ダムが無くなり、鮎は上流に自由に昇れるようになり、球磨川の復活です。

今までは漁業関係者が、ダムの下から鮎を上流に運び上げて放流してまで、

球磨川の鮎を守ってきましたが、今は川本来の自然の姿に戻り尺アユの球磨川の復活です。

先日も紹介した、日本初の荒瀬ダムの撤去工事—–これで球磨川の河川が蘇り、尺アユが復活したしたそうです!!

同時に人の環境も改善したことになります!

これが球磨川の日本初の荒瀬ダムの撤去工事!

この様に悪いダムは日本国中に溢れています—–これらの悪いダムを無くさなければなりません!!

悪いダムを改修して良い堰堤にすることができます。既にその工事は始まっていて—–改修された砂防ダムは、素晴らしい効果を発揮しています!

前に述べたように、砂防ダムは、満杯で本来の目的を全く果たしていません。

それを改修して、下流に砂礫の一部が流れ出すようにすれば、川の連続性の遮断がなくなり、

同時に下流域への防災にもなるし—–ダム本来の目的が果たせるように、生まれ変わります。

 

 

渓流には人々の憧れがたくさん詰まっています!

ダムを撤去すれば・川本来の姿が蘇り!同時に人が住める環境になる!

 

その改修方法とは、砂防ダムの中央部の一部をU字型にカットし、下流に砂礫の一部が流れ出し且、

そこは水も流れていて、魚が行き来でき—–上流と下流が繋がり、川本来の自然の姿が蘇ります!!

用をなさない満杯のダムは、本来の姿に蘇るし—–魚が自由に上流を目指して、棲息できる環境に生まれ変わり、一挙両得です!!

この改修工事は中央部をU字にカットするだけですので、工事費はそれほどかからないし、効果はてきめん!

こんな素晴らしい改修後のダムを、長野県の河川で見て感激しました!

砂防ダムは満杯にならずに、下流に砂礫をチョロチョロ流していて—–魚も行き来出来ます。

この砂防ダムは、カットされた部分を釣り人も歩けるので、上流に簡単に釣り上がれて—–ダムを高巻く大変さも無くなります。

これを見たときに、なんて素晴らしい堰堤だろうかと—–日本の土建国家も捨てたものではないと、感激したのです!

すでに改修された砂防ダムがありますので、それを写真で紹介します。

これらはすでに改修された砂防ダムの数々です!!

その河川は川の遮断がなくなり、魚類の棲息環境は、急速に改善されます。

このような素晴らしい河川を日本国中に広めていきましょう—–それが私の河川を歩き回った成果で、夢でもあります!!

この話は砂防ダムに限った話ではなく、既に寿命が迫っている巨大ダムをどうするのか、

真剣に議論を迫られているのです—–このまま放置すれば、下流地域に時限爆弾を仕掛けたようなものです!

いつ爆発するか、いつダムが決壊するか、真剣に考えないと大変な事態が発生します!!!

砂防堰堤が無くなればこんな素晴らしい河川が復活し、サクラマスやイワナが棲めます!

砂防堰堤が無くなればこんな素晴らしい河川が復活します!!

改修した砂防ダムは素晴らしい!サクラマスの棲める、 河川が蘇る、自然が蘇る!

と言うことは、いかに「ダムが川の環境をダメにしていた」と言う—–

球磨川に見られるように、ダムは作らない、改修して残すのは本当に必要なものだけにする。

少子高齢化の日本の将来にツケを残さない、大事なことだと認識を新たにしなければなりません!!

ダム建設から見えてきた土建国家日本の悪しき習慣を無くしましょう!!!

魚が棲めないような自然環境では、人間は住む事はできません!

本来の自然とななにか、真剣に議論して素晴らしい自然を、取り戻しましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。