何故、今年の相模川の鮎!小さいのか!去年の終盤の葛野川の濁流を引きずっている!

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この写真は葛野川の濁流!


何故、今年の相模川の鮎!小さいのか!去年の終盤の葛野川の濁流を引きずっている!

 

不思議なことに2018年相模川の天然鮎が、例年に比べて小さいのは何故か!

その原因に迫ります!私には思い当たる事があります。

それの原因は、去年の8月の大雨以後に重要なことが隠されています。

去年の大雨の原因は二つ、桂川の大月の崖崩れで濁りが入り続けたことと、桂川の支流葛野川の上流部の大規模な崖くづれです。

この崖くづれのうち、葛野川は特に深刻で、雨が降る度に濁りが、直ぐに入るようになって、

それが流れ込む相模湖とその下の沼本ダムさらにその下の津久井湖の三つのダムが、二ヶ月に渡って、

濁り続けて、下流の相模川の鮎を苦しめ続け—–相模川の鮎に異変が起こったと考えられます。

その結果、相模川には大きな鮎がいなくなり、小鮎だけが釣れる終盤戦でした。

友釣り終盤の10月16日まで大きな鮎は釣れずに、小鮎だけの川になっていました。この点が特に重要です。

この写真は葛野川の濁流。


 

このあと小鮎は産卵の時期ですが、親の鮎は全部小鮎だけ—–そして生まれてきた2018年の鮎は、

史上稀に見る大群で遡上してきたと伝えられていますが、全部の鮎が稀に見る小鮎だけで、

毛鉤で釣れるサイズの小鮎で、相模川の至る所で毛鉤釣りになっていました。

私は以前、相模湖から流れ込む城山ダムでコロガシを約10年続けてきましたが、

その年によって鮎は大きかったり小さかったりですが、今年のように毛ばりで釣るような、小鮎の年は一度もありませんでした。

更に、全く釣れない年は、何年かあります。それは前年の産卵期に、大雨で産卵できずに年越した翌年だけです。

今年の城山ダムでは、鮎はまったくいませんでした。

もう一つ思い当たることは、桂川の支流の鶴川ですが、例年の終盤の10月になると、

この川は不思議なことに、大鮎の他に必ず小鮎の群れが見られる事です。

私の考えでは、この小鮎は、産卵せずに相模湖で越年すると考えています。

相模湖で越年した鮎は翌年、天然物として遡上してきて桂川を豊かな、鮎の川にしてきたのです。

それで桂川は、放流物と天然物が混ざった珍しい存在だと思っています。

濁り続けた去年の相模湖には、異変が起きていて、今年は越年した二年物の鮎が遡上しなかったようです。

去年に濁りが入って以来相模水系は異変続きの状態が続いています。

今年の相模川の子鮎たち!昨年の葛野川の濁流が原因?

相模川水系の異変を綴ってきましたが、今年の鮎が小型なのは、

去年の増水による濁りが長く続き、産卵を迎えた時点での鮎は、全てが小鮎だけになっていて、

その鮎の子供達が全部小鮎となって、遡上したために小鮎の年なったと推定しています。

 

 

原因は葛野川の度重なる濁流!

原因は葛野川の度重なる濁流!相模湖は2ヶ月にわたって黒濁りが続いた!

 

この推理で残る謎は、大きい鮎たちは濁流で濁ってから、その後どこへ消えたかです!

わかっていることは、この鮎たちは産卵をしなかったと言う事です。

おそらく濁りに耐えられず海に降り、産卵すらできなかったのではないでしょうか?

もう一つの謎は、何故小鮎がこんなに大群で遡上してきたかですが、

小鮎が産卵する時期には相模川はすでに濁りが取れていて、

通年の相模川に戻っていました。したがって小鮎が産卵できたのは、

これで解決できますが、大きな鮎がどこへ行ってしまったかは謎のまま!!

葛野川の度重なる崖崩れの影響で—–濁流の繰り返し、

相模湖は二ヶ月間濁りが入りっぱなし。


 

こんな謎を抱えての2018年の相模川、大きな鮎は釣れないし釣れてもわずかだけ、

そして小鮎たちはやがて大きくなったとは言え囮と同じ大きさまでは成長しなかった。

しかも4640万匹もの大群で遡上したのに、釣れるのは僅かだけで、

大群の鮎はどこへ行ってしまったのか、ここにも疑問が残ります!

 

 

疑問が残る!あの大鮎達は何処へ消えたのか!

疑問が残る!あの大鮎達は何処へ消えたのか!

 

2018年の相模川は謎だらけで、終盤へ突入しました。

果たして終盤戦で釣果は伸びるでしょうか?残された小鮎は大きくなれるのでしょうか?

依然として疑問が、謎が残る相模川の2018です。

今年の高田橋の一本瀬は釣れないし、釣れても小さな鮎しか釣れない!

例年、多くの釣り人で賑わう筈の一本瀬、寂しい限りでダメの連続の2018でした!!

高田橋の一本瀬は釣れないし、釣れても小さな鮎しか釣れない!

相模川に限らず関東地方の、いや全国の川は天候にも恵まれず、

猛暑が続き、台風に襲われ、安定して友釣りのできる川は、何処にもありませんでした。

唯一まあまあだったのは、狩野川だけでしょうか?

9月の半ば過ぎには、狩野川釣行を予定してみます。この狩野川が最後の砦!!

狩野川も増水と、平水を繰り返していて、安定して川藻がつく暇がなかったようですが、

9月も半ばを過ぎれば、落ち着きを取り戻して狩野川本来の—–

友釣りの川になってもらいたいもので、そう願うしかありません!!

今年は豪雨に台風に猛暑とで気候に恵まれず、鮎にとっても大変に厳しく—–

挙げ句の果てに震度7の大きな地震があって、日本列島は、大変な夏でした。

これからの秋の晴天を願う今日この頃です!

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。