目隠し対決!ボルドーの五大シャトーとカリフォルニアの新生!勝ったのはどっち!!

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目隠し対決!ボルドーの五大シャトーとカリフォルニアの新生!勝ったのはどっち!!

 

 

[目隠し対決]

2000年間に及ぶ世界のワイン史で、最大の出来事といえば「1976年パリ試飲会事件」です。

アメリカ建国200年の記念行事として、1976年にパリのインターコンチネンタルで一流フランスワインと無名のカリフォルニアワインが目隠し対決をしました。

審査員はフランスを代表する有名人ばかり9人。

試飲したフランスワインはボルドーのエリート軍団。

常識的にはこれだけのフランスものが揃えば、どんなワインと対決しても負けるわけがない。

カリフォルニアの生産者も、試飲会の主催者もそう思っていたし、審査員は愛国心の塊であるフランス人ばかり。

ボルドーの一流ワインとカリフォルニアの新星。

勝ったのは、どっち?

前記したように、1976年5月「パリ・テイスティング事件」アカデミー・デュ・ヴァン主催の

「フランスワイン対カリフォルニアワイン」の目隠し対決がありました。

フランスは五大シャトーの一角、シャトームートン・ロスチャイルドとシャトー・オーブリオンの超一流、

対するカリフォルニアは1973年設立の新星「スタッグス・リーブス・ワインセラーズ 1973」が挑みましたが、

結果はカリフォルニアの新星の「スタッグ・リーブス」の完勝でした。

1973年はスタッグス・リーブス・ワインセラーズにとっては、ファーストヴィンテージで、

しかも樹齢わずか3年のカベルネソーヴィニヨンによる歴史的瞬間でした。

「世界一のワイン王国フランス」の神話が崩れた瞬間でもあります。

審査員はフランスのワイン会を代表する9人。

その9人の審査員は非国民と叩かれ、彼らは「果実味があるカリフォルニアワインは若いうちは美味しいが、

フランスものは熟成させてから真価を発揮する」など必死に言い訳した。

これ以降世界のあちこちで、世界レベルの高品質ワインが生まれるようになった。

それじゃーと言うことで10年後、全く同じ赤ワインをニューヨークで試飲した、これが「1986年ニューヨークのリターマッチ」だ。

前回のフランスの審査員は、もちろん参加を拒否。アメリカ人が審査をしたが、結果は今回もカリフォルニア・ワインの勝ち。

カリフォルニア物は若くても熟成させても美味しいと言うことになった。

 

 

 

何回やってもボルドーが勝てる訳が無い!3回やって全部負けた!しかもボルドーは五大シャトーで!勝ったのはカリフォルニアの新生!

 

 

そして30年後の2006年の同じ日、同じ時間に、カリフォルニア州のワイン生産地の中心地、

ナパとロンドンの二箇所で、当時と全く同じワインを目隠し試飲しました。

この試飲会でもナパとロンドンの両方でカリフォルニアが勝利しました。

この写真がカリフォルニアに新生「スタッグリーブス」です。

 

私がここで思う不思議があります。

それは五大シャトーのシャトー・ムートン・ロスチャイルドとシャトーオー・ブリオンの味わいをフランスの有名審査員が覚えていなければおかしい!

審査員は五大シャトーのワインのマリアージュがわからない筈がない!

それなのにカリフォルニアのスタッグ・リーブスに投票した!

こんなことはあり得ないし考えられない!

それでは私たちは何を信じれば良いのでしょうか?

フランスの有名ソムリエが、五大シャトーのムートンとオー・ブリオンの味が分からないとは—–世界のワイン界には信じられないもので溢れている!

ワインの味わいとは、それ程分からないものの証。

とても高価で手の出せない五大シャトーの一角の、シャトー・ムートン・ロスチャイルドとシャトー・オーブリオンは、高価であるが美味しくないという事になります!

これから言えることは、とても高価な超有名なワインでも、値段ほどの価値がないと言う証。

これが目隠し対決事件から見えてきた不思議!

こんな不思議はあってはならないと思いますし、世界のワイン界が信じられません!

五大シャトーのワインはとても高価だが美味しくないのです。

ですので自分を信じて世界に沢山ある「安くて美味しい赤ワイン」を探しましょう。

これでお分りいただけたでしょう—–高いワインには価値が無いのです、本当に価値があるのは「安くて美味しい赤ワイン」です。

今日は2015年9月29日に投稿した「目隠し試飲対決!」を修正し編集し直しました。

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。