尺アユが棲めるはずです!相模川には本来凄いポテンシャルがある!尺アユの凄い川!

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この葉山島は嘗て尺アユが釣れた凄いポテンシャルがあるのです!



 

尺アユが棲めるはずです!相模川には本来凄いポテンシャルがある!尺アユの凄い川!

 

先日葉山島へ友釣りにゆき、ここによく来ているベテランと話が出来ました。

今年の葉山島はダメな川になってしまったと、嘆いていました。

聞けば、小石がゴロゴロ転がるチャラ瀬の川で、こんな川では鮎が大きく育たない。

しかも浮石ばかりで鮎が集まる根石が無い。

これでは鮎は縄張りを作らない、縄張りが無い鮎は、囮が来ても追いかけない。

こんな状態では友釣りにならない。

縄張りを作らない鮎は、群れでただ泳ぎ回っているだけだと、嘆いていました。

少なくとも去年の河川は、流れに変化があって、今よりは良かったと嘆いていました。

葉山島では2009年に尺アユが、随分多く釣れていました。

現状を見ると信じられませんが、確かに囮屋さんの壁に尺アユの写真が貼ってありました。

当時の川の流れは、真ん中に深い流れの部分をユンボを使って作り?

その流れの中で尺アユが泳ぎ回っていたのでしょう。

川が生きていれば流れに変化が出来、一様なつまらない流れの川にはならない。

本来の川とはそう言うもので、その流れの変化の中に大きな鮎が育つのです。

今の相模川を見て見ると、流れの変化が無くただ穏やかに流れているつまらない川です。

こんな川では鮎が育たないし、縄張りも作りません。

縄張りが無い川では、友釣りになりません。

この写真は相模川の高田橋の一本瀬下流です。

ここが相模川一の友釣り立地で、トーナメント会場です。

相模川の高田橋の一本瀬下流です!

この大きな原因は、上流の相模ダムです。

ダムがあるから増水した際に強い流れが下流に流れず、川に劇的な変化が出来なくて、ただ流れる川で、川筋に流れの変化さえ出来ない、つまらない川にすぎません。

相模川に大きな石が無いのも、このダムの影響です。

ダムは洪水の際に下流への氾濫を未然に防ぎますが、同時に川をダメにもしているのです。

それだけではなくダム建設による人災も報告されています。

ダムを作ると下流では河岸が削られる一方で、急斜面を抱える下流では、その危険に晒されている—–

そんな危険な集落が天竜川の支流にあり、茶畑一帯が、今、崖崩れの危機に晒されています。

ダム建設には良い面だけでなく、むしろ悪い環境が作り続けられているのです。

私の故郷狩野川には、一つのダムもありません。

ですので大きな石が川の流れを形成していて、素晴らしい渓相を見せています。

それでも狩野川台風以前と比べれば、見違える様に寂しい川の姿の渓相です。

私の子供時代は、狩野川には大きな石がゴロゴロあって、その大石の脇を流れる強い流れを

箱メガネで覗いて見ると、尺アユが悠然と泳ぎ回っていました。

その尺アユを狙って、竹竿の先に針を付けた手製の仕掛けで、尺鮎を捕獲したものです。

その狩野川も昭和33年9月26日に襲った観測史上最大の巨大台風が、

伊豆半島を直撃し狩野川では、896人の犠牲者を出した、無残な台風の記憶です。

この写真が狩野川台風の被害写真で、伊豆長岡に架かる橋に、大量に流された無残な、家屋の一部です。

 

 

それを境に狩野川は、ダメな川に変わり果ててしまいました。

だがその時でさえ狩野川には、最上流の砂防堰堤を除いてはダムを作りませんでした。

ダムの無い狩野川はその後少しずつ甦り、現状がありますが、河畔林ができて完全に回復するには、後100-200年はかかるでしょう。

狩野川は今でさえ、大きな石のある川です。

鮎は大きな石に着いて、縄張りを作りますので、石を釣れと言われています。

ダムがなければこんな川になるはずです。

狩野川の一番人気がここです!狩野川には大きな石がある!それが凄い!

川に建設するダムは、自然環境の破壊者です。

もし仮に砂防堰堤が必要な場合には、下流に悪影響を出さない様に、工夫したスリッドを付けた堰堤を作りましょう。

私の著書「サクラマス&渓流釣り」の37-38ページ(電子書籍のURLはhttps://www.amazon.co.jp/dp/B072HDNB4W)に

その対策を記述しましたので参考にして下さい。

スリッドがあるために下流への土砂を完全に遮断せずに、少しずつ流し出し、同時にサクラマスや鮎が行き来できる「優れものの堰堤」です。

 

 

 

ダムでもスリッドを入れて上流の流れをつなぐ素晴らしいダムです!

ダムを無くせば相模川は蘇るが?もし仮に!出来れば凄いこと!

 

下の写真が、堰堤の改修例で下流に土砂を流しますし、鮎やサクラマスが自由に移動できます。

釣り人も簡単に上流に行ける優れものです。

こんな堰堤に改修できれば川は蘇ります。

 

河川は人の手によって、悪い環境にばかりなっていますが、今は、それを改善して川本来の姿にしてゆく時期に来ています。

相模川は本来、ポテンシャルの高い川ですが、もし仮にダムの改修が可能であれば、本来の河川の持つ力を発揮する川に蘇るでしょう。

河川環境の悪い川は、人の環境にとっても悪い環境なのです。

その大前提があれば、相模ダムの改修も可能のはずですが?

ダムの悪影響については環境省の役人もその悪い悪影響について、気付いていますが、その第一歩が踏み出せずに現状に固執しています。

第一歩を踏み出し、人本来の環境作りに邁進していってほしいものです。

相模川は本来、狩野川に匹敵するぐらいのポテンシャルの凄い川ですが、相模ダムのお陰でダメな河川になっています。

それを改修する勇気を持って、地域環境の改善に向かって進めるでしょうか?

友釣りは、鮎が縄張りを作らないと面白くない、それには大きな沈み石が必要、その石に鮎が集まり縄張りを作る。

鮎は石を連れとはそう言う事です。

縄張りの強い鮎は、アタリが凄くそれが友釣りの最大の醍醐味です。

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。