凄いコンクリート打ちっ放しとは何!サイパンのクラブハウスがそれ!

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9番ホールから見たクラブハウス!



 

凄いコンクリート打ちっ放しとは何!サイパンのクラブハウスがそれ!

 

サイパンに作ったゴルフコースのクラブハウスは、全てコンクリート打ちっ放しで、それが凄いのです!

屋根まで全てコンクリートの打ちっ放しで、防水なし。このように作れば一番建築が強く長持ちし、雨漏りもありません!

 

これが「キングフィッシャーゴルフリンクス」のクラブハウス。

アプローチから俯瞰したクラブハウス!

何故こんなことが可能かには、秘密があります。

工事会社は日本の大手ゼネコンの清水建設海外部で、しかも土木部。

建築と土木では打設するコンクリートの質が違います。

建築が作るコンクリートは、収縮クラックが入り、多くの場合雨漏りで使えない物になりやすい!

ところが土木部が作る打ちっ放しコンクリートは、質が全然違い凄いのです。

土木部のコンクリートに対する考え方が根本的に違うからです。

コンクリートはセメントに水と骨材の砂利を調合し混ぜ合わせて作ります。

その違いとは何か!!

建築部が作るコンクリートは、型枠に流し込みやすくするためにコンクリートを柔らかく調合する。ここがポイントです!!

一方土木部が作るコンクリートは、良いコンクリートにするために、入れる水の量を少なくし硬いコンクリートを作り、型枠に流し込むのではなく、

むしろ詰め込むのです。

これがエライ違いで、型枠に流し込む建築部と型枠に詰め込む土木部は、コンクリートに対する思想が、全く違うのです!!

建築部のコンクリートは柔らかいので、前述したように収縮クラックの原因になりますので、好ましいコンクリートとは言えません。

土木部が作るコンクリートは、硬いコンクリートで収縮クラックが入らず良好なコンクリートに仕上がります。

土木部の職人は硬いコンクリートでも、いとも簡単に型枠に詰め込んでいますが、建築の職人ではこんな芸当はできません。

すぐに根をあげてコンクリートを柔らかくしてくれとネダルでしょう!

建築部の作る、柔らかいコンクリートは、水の量が多くスランプ180mmです。

スランプとは作ったコンクリートを、枠に入れて枠を引き抜くと、コンクリートが枠の上よりどれだけ下がるかを計測するものです。

スランプ180mmとは枠の上部より、180mm下がった数値。

一方土木部の作るコンクリートは、スランプ50-80mmで混ぜる水の量が少ないので、硬いコンクリートが出来上がり、これがすごく良いのです。

しかも耐久年数が全く違い、長持ちする建築になります!

 

この写真はエントランス部分で、難しいデザインですが綺麗な打ちっ放しコンクリートです。

サイパンの空はこんなに綺麗に晴れ上がります!!

柔らかいコンクリート=収縮クラックが入る。硬いコンクリート=収縮クラックが入らない、の違いが出ます。

土木部の人達はコンクリートは、硬いもので慣れていますので、型枠に流し込むのではなく、詰め込むのがコンクリートだと認識しています。

 

 

 

 

アプローチのエレベーション!!

土木の人が作るコンクリートは!水が少なく!素晴らしいコンクリートになる!

 

出来上がった建物は歴然と違います。壁のコンクリートも屋根のコンクリートも共に出来上がった後は、収縮クラックが一つも入りません。

ですので雨漏りはしないし、汚れないし出来上がった品質の違いは歴然。

特に威力を発揮するのが屋根です—–勾配のある屋根でも打ちっ放しコンクリートの屋根は、防水が必要なく雨漏りが一切しません!

これがコンクリートだと言うのが土木の人達です。

ですのでクラブハウスは、今でもマリアナ海溝の沿岸の厳しい環境に耐え抜いていて、コンクリートの打ちっぱなしの綺麗な姿です。

この建築は、キングフィッシャーゴルリンクスのクラブハウスで、ゴルフコースの設計はオーストラリアの数学の先生で、グラハム・マーシュさんです。

当時日本のツーに出ていましたが、強い強い何度も優勝し、強すぎて嫌われるほど強かったゴルファーです。

マーシュさん設計のコースはタフな作りで、日本のシングルプレやーが、軽く100は叩きますが—–人気の高いコースです。

私も日本のシングルとプレーして、私が110彼も100ぐらいは叩きました。

敷地はあのマリアナ海溝に面していて、実に綺麗な海沿いのコースです。いくつかのホールは海沿いで、

スライスボールやフックボールを叩くと、海まで届き8000mの海底にボールが沈んでゆく怖いコースでもあります。

マーシュさんと私は、竣工記念として、北マリアナ諸島自治連邦区でアメリカ合衆国の自治領のサイパン北マリアナ諸島連邦長より記念品を贈呈されました。

ロビーの壁面には中村一村の奄美大島のアダンの木などの作品を画家の堀江孝氏が、模写し特徴的なロビーに仕上げました。

レストランは天井の高い吹抜けになっていて、綺麗な打ちっ放しコンクリートが見て取れます。

 

レストラン内部も綺麗なコンクリートの打ちっぱなしに、吹き付け仕上げ。

これがレストランですが、全て綺麗な打ちっ放しコンクリートです!

竣工直後にサイパンを猛烈な台風が直撃しましたが、この建築はびくともしませんでしたが、海沿いのコースは、海水で洗われ流されて、その後修復しています。

サイパンを旅行した際には是非このキングフィッシャーゴルフリンクスで、プレーして見て下さい。

シングルプレーヤーでも油断できません、すぐに100叩きします!

ですが綺麗な海と美しいキングフィシャー(カワセミ)が出迎えてくれ、サイパンを満喫できるでしょう!

これがキングフィシャーの写真で、ゴルフコールの名前になりました。

 

 

 

これがサイパンのカワセミでキングフィッシャーと呼ばれています。クラブ名はこの鳥です。

キングフィッシャーゴルフリンクスとは、サイパンのカワセミから命名!

 

サイパンのカワセミは深い青で実に綺麗な鳥です。

しかも名前が素晴らしいく「キングフィッシャー」です。

クラブ名はこれ「キングフィッシャー・ゴルフリンクス」にしてよかったと思っています。

ところで、良いコンクリートとは硬いコンクリートで、型枠に詰め込むように打設する、コンクリートで素晴らしい建築が出来上がります!!

凄いコンクリートの打ちっぱなしとは、建築部が作るのではなく土木部が作る不思議!

建築部はジャンカ(豆板)になるのを恐れて、柔らかいコンクリートにするが、

土木の人達は硬いコンクリートでもジャンカにならない、それは職人の意識が違うから!!

 

 

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2 件のコメント

    • サイパン見て頂きありがとうございます! ところで大変申し訳ありませんが
      鈴木直紹さんが誰なのか 思い出しません! 大変申し訳ありませんが 教えて下さい!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。