FORESTRY OF THE FUTURE!森をひらく新しい林業!デジタル技術が木材利用の可能性を広げ!脱酸素化実現!

Pocket

FORESTRY OF THE FUTURE!森をひらく新しい林業!

FORESTRY OF THE FUTURE!森をひらく新しい林業!デジタル技術が木材利用の可能性を広げ!脱酸素化実現!

 

林業に新芽が育ちつつある、

林業といえば山中の危険な作業を思い浮かべるが、

若い樵=きこり たちがチェーンソーを片手に間伐に挑み、

デジタル技術が木材利用の可能性を広げる。

温暖化ガスを吸収する森が元気になれば、

脱酸素化実現にも追い風になる。

活気が出てきた日本の森をのぞいてみた。

 

 

「まれびとの家」の室内には木を井桁上に組んだ幾何学的な空間が広がる!


デジタル技術で木に挑む!FORESTRY OF THE FUTURE!!

 

富山県の利賀村・南砺市 は今年、ひときわ深い雪に閉ざされた。

かつて演劇による地域おこしで注目を集めた秘境の村は、世界遺産の合掌作りで知られる五箇山の豪雪地にある。

ここに林業再生の可能性を秘めた建物が完成したと聞き昨秋、谷あいの道を進んだ。

集落の外れに、短期滞在の別荘の「まれびとの家」=表紙写真 はひっそりと立っていた。

ピラミットのような鋭角の三角形の屋根が印象的だ。室内は木組みの幾何学空間が広がる。

「利賀の資源と最新テクノロジーとが生み出した現代版合掌作りです。」設計した建築家、秋吉活気さんが説明する。

林業を生業とした利賀村は、今は過疎化が進んでいる。多くの山村と同じ道をたどったが、

「利賀には豊富な木材が今もあり、何より合掌作りに代表される建築の伝統が残る。

新しい技術を組み合わせれば、林業の復活の道筋がつまめるはず」と可能性を見出した。

森をひらく新しい林業!

持ち込んだのはデジタルデータを使ったモノづくり「デジタルファブリケーション」の技。

コンピューターで部材を設計し、NC工作機が設計通りに素材を切り出す技術で、金属などの加工でよく使う。

伝統の大工道具を現代のデジタル技術に持ち替え、木に挑んだ。

木材は全て地元産。

サイズや形状が合わず、既存の流通から外れた木材も使った

雪の重みに耐える合掌作りを参考に約1000の部材を設計。

地元の木工所に3D製材機を置いた。

資金はクラウドファンディングで集め、村の人も参加し20年6月に棟上げした。

林業衰退の理由に1つは、大量消費とともに生産と消費の場所が遠く離れ、

複雑になった流通が見えなくなったことにある。

今回は木を切り、製材し、部材に加工して組み立てるまで、一連の作業がわずか

半径10キロほどの圏内で完結する「小さな林業」を試みた。

まれびとの家は雪が溶ければ営業を再開する。管理するのは近所の上田明美さん。

「山菜や特産の豆腐を使った山里の料理を出したいと思っています」。

1つの建物の誕生が山村の生活と林業に新たな流れを生み出す。

デジタル技術のモノ作りは疎遠になった生産と消費を直接結びつけ、新たな木材需要を生むきっかけになる。

東京都内の大手電機メーカーに勤務する松本恒太郎さんは20年3月に在宅勤務が始まったのを機に、

秋吉さんが経営するVUILD 川崎市 が提供するEMARFという仕組みを使い、

自分の身長に合うスタンディングデスクを発注した。

松本恒太郎さんは木製のスタンディングデスクを発注した!

都内の1LD暮らしなので机はコンパクトな組み立て式がいい。カップを置くスペースを確保したい。「そして何より早く手に入れたかった」

デザインはスタッフと「ウエブ会議システムの=Zoomで相談して決めた」。

加工を請け負ったのはオンラインで繋がる高知県内の製材所。

発注から1週間で、自宅に木の匂いが残る机の部材が送られてきた。

「費用は1万円ほど。

こんなに簡単に自分仕様が作れるとは。

木の加工を身近に感じた」

デジタル化になじみにくかった木材の世界でも、川下と川上が直接つながる時代がすぐそこまできている。

20年8月、東京・渋谷の商業施設「ミヤシタパーク」に登場したオブジェも木材加工の新しい可能性を示す。

「ミヤシタパーク」に登場したオブジェは6本の曲がり木が複雑に絡み合う構造!

飛騨の山中から切り出した6本の木が絡み合う複雑な形状。

重量があり一本一本違う広葉樹の曲がり木は思い通りに加工するのが難しい。

それを可能にしたのは3DスキャンとAR=拡張現実の技術だ。

木材の有効利用に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」ヒダグマ,岐阜県飛騨市 と建築家の浜田昌則さんが作り上げた。

こんな方法だ。1本200キロ前後の原木をロープで吊り、3Dスキャナーで読み取って立体データに変換。

それをパソコンの中で回転させて設計図を仕上げる。

ここまではデジタルの作業だが、「本当に難しいのは木を設計通り切断する正確さ」浜田さん。

飛騨の製材の技とARの出番になる。

製材所で原木を前にチェーンソーを構える職人にARゴーグルをつけてもらった。

視野の向こうに、木に投影された切断面が浮かび上がる。

仮想現実の中で切り口を確認しながら現実の木材に慎重に刃を当てた。

加工が難しい広葉樹は切り出しててもチップにしてバイオマス発電に回されることが多い。

でも、「曲がった木には曲がったなりの独特の魅力がある。

そんな木をうまく使う技術が復旧すれば、木材利用の幅も広がる」とヒグクマの松本剛代表。

山にはいびつで美しい宝がまだ眠っている。

 

 

「東京美林倶楽部」の活動で、園児が集まり苗木を植えた!


植えて、切る!次世代の手へ!FORESTRY OF THE FUTURE!

 

「30年後には、家族みんなで成長した木を見に帰ってきます」。

20年11月始め、東京の西の外れの檜原村に子供たちも明るい声が響いた。

山の中に勢揃いしたのは府中市の保育園児約20人。

この日は東京チェーンソーズ=檜原村 が主催する。

「東京美林倶楽部」の植樹イベントで、園児は山肌にスギの苗を丁寧に植え、元気に育てと声をかけた。

同社は「やり方次第で林業でも十分食っていける。

自分たちで東京の森を変えよう」と2006年、地元の森林組合に勤務していた若手4人が起業した。

社長の青木勝亮輔さんは当時29才。

社員が19人になった今も、平均年齢は40歳前後とこの世界では圧倒的に若い。

自治体などから請け負う間伐作業などで収入を安定させながら、木の根っこから樹皮までなんでも売る。

最近のヒット商品は捨てるはずの枝や幹を加工した玩具。

ガチャで1個500円で販売する。

20年末にはトラックで運んだ間伐材のクリスマスツリーがアークヒルズ東京・港 の広場を彩った。

14年に始めた美林倶楽部は「東京の美しい森を次の世代に伝える」青木さん の狙いがある。

所有する10ヘクタールの森を伐採し、苗木を3本植えてもらう。30年後には間伐材を机や椅子を作る材料にする。1口5万円で保育園を始め約300口の申し込みを集めた。

高齢者や後継者難で全国の林業従事者数は長期減少している。

ところが若手=35歳未満 の割合は平成以後、増加が続く。

若い世代が林業に可能性を見出し、森の中の世代交代が進む。

「ブルンルーン」。

静岡県熱海市の森にエンジン音が響いた。熱海キコリーズ代表の能勢友歌さんが

チェーンソーを木の根本に当てると、木くずが飛び散った。

「テンションを上げて」「了解~」。木に架けたロープを引っ張る渋谷美恵子さんが返す。

格闘すること20分。樹齢40年の木がのけぞるように倒れた。

ロープをかけて斜面を引き上げる。20代から60代のメンバーが掛け声を合わせ、私有林の間伐作業をこなした。

熱海市は面積の6割を森林が占める。

キコリーズは林業の人材不足と放置林に悩む市が開いた研修会の

16年に発足した「熱海キコリーズ」!

終了者を中心に16年に発足し、20年春にNPO法人になった。

メンバー21人の本業はウエブデザインや造園業など様々。週末限定で森に集う。

能勢さんは東京から移住し全くの素人だったが、「楽しさに目覚めて今はどっぷり。森を開き、熱海に新しい風を送りたい」。

その風は、森の外にも達する。

20年9月、仏料理店「ル・プルースト ミウラ」を

高台に開店した三浦賢也さんはキコリーズの活動を知り、オリジナルの皿の制作を依頼をした。

届いたのはヒノキを輪切りにし、年輪や節の模様を生かした木製プレート。

木のプレートを「キコリーズ」に発注した!

透明ガラス皿を上に乗せ、前菜やデザートを提供する。

「店の食材は地元産が中心。

それに熱海の木を組み合わせ、海と山の魅力を伝へたい」三浦さん。

国内の森では戦後すぐ、需要増大を見込んだ大量造林が進められた。

それから75年が経ち、植林の山は全国で伐採期を迎えている。

伐採後は再植林の義務はあるが、手間を嫌いそのまま放置されることも多い。

そこにチャンスを見出す発想がある。

「木はきりません。植えるのが仕事です」。

和歌山県田辺市の中川雅也さんは16年、実家のガソリンスタンドをやめ、林業ベンチャーを立ち上げた。

山の作業は事故と隣り合わせだが、植林だけなら危険は少ない。

苗や必要資源はドローンで運ぶ。

社員は自宅から現場に直行直帰。

「仕事の進捗や個人の予定に合わせて自分で勤務計画を作り、出社の義務はない」。

中川さん。働き改革も先行する会社には口づてで就業希望が相次ぎ、21年春は都会からの移住者を含め新卒5人を採用する。

紀州は「木の国」。

田辺市から紀州半島を東に向かう熊野古道は本宮を経て、伊勢に通じる。

田辺市の林業ベンチャーは備長炭の原木になるドングリを育てる!

その古道通る紀州尾鷲の森で江戸中期から林業を営む速水林業=三重県紀北町 を訪ねた。

当主の早見享さんは数えて9代目。100ヘクタールを超える山林を管理する。

20年11月、ヒノキの大木を切り倒した。年輪を数えると樹齢は233年。

速水家が林業に携わり始めたまさにそのころ根をおろし、幾多の風雪に耐えた木だ。

製材後は東京・銀座の飲食店の一枚板のカウンターや内装に使われる予定。

木は形を変えて生き続ける。

速水林業は今も、300年後まで見据えた植林計画を立てているという。

「法隆寺から改修材の注文が来ても、応えられるようにと思っています」と速水さん

木の命は人生100年とうそぶく人の寿命をはるかに超え、森は人間が排出する二酸化炭素を吸収し育つ。

山を下りれば、脱酸素社会の掛け声がかまびすしいが、尾鷲の森は時が止まったように静まり返っていた。  

日経新聞 田辺省二 山口明秀撮影。

 

 

日本は国土の7割が森林! 


日本はまれに見る「森林大国」です!有り余るほどの森林、樹木を使って日本の林業の再生に!!

 

今日のまとめ。

私のように建築に携わる者にとって、林業の世代を超えての、継続には大変な興味と責任がつきまといます。

私たちの世界では、いとも簡単に海外の樹木を輸入として頼る姿が、とても心配な姿です!

それは、まさに生産性だけを考えた、ここに記したような、重要性には見向きもしない、金勘定に走る悲しい現実があるのです。

それには脱酸素や二酸化炭素削減などお構いなしに、経済性だけを重視した経営に問題が潜んでいるのです。

特にひどいのが顕著に見られるのが、住宅産業にあります。

住宅産業では採算性だけを目的にした、住宅団地づくりに邁進しているのです。

それらの結果は、よその国の森林資源を荒らし、森の重要性などは、お構いなしの現実が、住宅産業全体を覆ってやまないのです。

私のような個人設計事務所がいくら、日本の林業の将来や脱酸素社会に貢献しようとしても、

巨大な住宅産業の木材消費量には到底及ばない悲しい現実があるのです。

私の友人などは、日本の林業の大切さを実感し続けていて、彼の著書には「やっぱり昔ながらの木の家がいい」という本の中で、

日本の林業を心配し、世界の林業を食い荒らす、住宅作りを痛烈に批判し、日本の樹木に拘った家つづりに、何十年も取り組んでいます!

しかも日本の伝統工法を続ける大工さんを各地方に抱えていて、決してプレカットの木材加工は使いません! 

しかし日本の建築家の中でも彼のように、在来工法にこだわり、日本の林業を心配し設計に勤しむ姿は、

稀に見る貴重な努力で他に例をみない、建築家の一人で、いつも、ただただ感心させられ続けています。

さらに彼は未だに製図板に向かって、図面を描き続けています!

CADを使わない建築家は、日本では彼1人でしょう!

建築家で大事なのは、このようなこだわりではないでしょうか!!

彼の事務所では「はれる屋」通信という季刊誌を発行していて、その中におっ施主さんの

これが辻垣建築設計事務所の「はれる家」通信!

お話が出てくるのですが、どのお家の方も、在来工法で建てた日本の家屋の素晴らしさを、

大黒柱作った家の話などを伝える数少ないお家だと、拝見して居て、

大変貴重なお家の今を世間に発信し続ける姿に敬意を表する以外になにもありません!!

このように今や日本の林業は、外国の材木に押されっぱなしで、林業は後継者不足で、廃れる一方だし、

その姿は見て居られないほど寂しさを、通り越して哀れさを感じるほどです。

やはり日本の住宅産業のあり方に問題が山積しているのは、我々建築家の責任でもあります!

日本はまれに見る「森林大国」です。日本国中には戦後に植林した杉、檜の樹齢100年近い、素晴らしい森林の山々で、あふれて居ます。

日本はまれに見る「森林大国」です!

その巨大に広がる森林を使わない手は、どう見ても国の責任だと感じざるを得ません。

国の政策で日本の森を、守り、二酸化炭素を減らす、脱酸素社会の一員に加え、日本の家屋を日本の樹木を使って建てなければ、なりません!

もはや他国の森林を食い荒らすのはやめて、有り余るほどの森林、樹木を使って日本の林業の再生に力を注がなければなりません!

再び辻がきさんの話に戻りますが、今日の日本の住宅はハウスメーカーが主流になって居ますが

資本と宣伝力で工業化機械化で短期にたて上げ2ヶ月で完成させるのはなんとも寂しさを感じます。

市民が昔と違って住む楽しみ方が分かっていないようです。

何せカタログで家を選んでしまうのですから。

住宅展示場に飾ってある大小様々な住宅で木造と謳っている住宅のほとんどが、国立競技場でも大量に使われている集成材の柱で、柱や梁が作られて居ます。

厚板を何枚も石油系接着剤で貼り重ねて大断面の柱や梁材を造る訳です。

全て合理化のたまももの「接着建築」と呼びます。と痛烈に批判して居ます。

今日は森をひらく、新しい林業について記述しましたが、

建築家としての持論も併せて掲載できるのが、

重要だとの考えのもとに合わせて、掲載しました!!

Pocket

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。