2020年パリで発表した「火の鳥」から発送したユイマ・ナカザト!
針も糸も使わない!私のための一点物!最先端技術を用いて服を作る、中里唯馬さん!ブランドのユイマ・ナカザトを立ち上げた!!
「やがて衣服は一点物しか存在しなくなる」。
そんな未来を見据えるのは最先端技術を用いて服を作るデザイナー、中里唯馬さん35 だ。
中里さんは芸術家の両親のもとに生まれ、
ベルギーのアントワープ王立芸術学院ファッション科を卒業。
2009年オーダーメードのブランド「ユイマ・ナカザト」を立ち上げた。
ワイアード・アウディ・イノベーションアワードなど国内外の賞を複数受賞。
16年7月からは、日本人としては森英恵以来の
パリ・オートクチュールファッション・ウイークの公式デザイナーとしてコレクションを発表している。

パリ・オートクチュール!
当初は服で個性を表現したいミュージシャンなどの注文に応じて作っていた。
だが、現実には既製服がマーケットの主流。
同じデザインの服をより多くの人に提供するという
アパレル企業の経済合理性や効率性が優先され、
多くに人が個性や美意識の違いを表現できていないと考えるようになった。
とはいえ「未来は人が求めている方向に確実に進むもの」。
だからこそ、いずれ衣服は一点ものが主流になると説明する。
中里さんが予測する未来を実現に導くのは最先端のテクノロジーだ。
「従来の素材や技術では不可能だった壁を越えられる」と中里さん。
16年のコレクションで発表した「タイプワン」では

これが16年のコレクションで発表した「タイプワン」!
体型や価値観が変化する人間に対応する服がコンセプト。
3Dプリンターを使いパズルのようなパーツを制作し、
パーツを脱着することで服のサイズやデザインを変えられるようになった。
19年からはバイオベンチャー、スパイバー社=山形県鶴岡市 が開発した素材
「ブリュード・プロテイン」を利用した
新技術「バイオスモッキング」によるコレクションを発表している。
ブリュード・プロテインは植物由来のバイオマスを主原料に、
微生物の発酵によって造られるタンパク質素材。
日本では商業登録済みで、海外でも申請中だ。
脱動物、脱植物由来シルクやウールのような柔らかい感触にも、
プラスチックのような硬い質感にも加工でき、
人工毛髪、自動車の部品など、幅広い用途で期待されている。
中でもユイマ・ナカザト仕様のブリュード・プロテインは水に浸すと極端に収縮する。
「スーパーコントラクション=超収縮」という性質を持つが、
撥水性インクをつけて水が染みないようにすれば収縮しないことがわかった。
この性質を利用したのが、中里さんとスパイバー社が開発したバイオスモッキングだ。
インクをつけない部分や、撥水性インクをつける部分、
撥水性ではないインクをつける部分を、組み合わせて収縮度を調整。
凹凸感のある立体的な模様で、着る人の体型に合わせた服を自在に作ることができる。
「プリュード・プロテインは思いもよらない変化を起こす。
クリエータとしてはこれほど面白い素材はない」と中里さん。
どんな効果が生まれるかわからず、何百回もテストを繰り返したという。
制作工程では生地の裁断や縫製は不要だ。
まずデザイン画を起こし、プリントデータを作成する。
紫外線を当てて瞬時にインクを定着させるUVプリンターを使い、
プリュード・プロテイン生地にこのデータをデジタルプリントする。
そして温度管理をした湯に一定時間つけて最後に乾かす。
初めはまるで木綿やウールのような手触りだった平面の布地が、
湯を通すと凸凹感が出て立体的になるから不思議だ。
ドライヤーを使って乾かすうちに、布を針と糸で縫う作業では
生み出すことができない、切れ目のない曲面が浮かび上がる。
寸法を入力するだけで自動的にプリントデータができるようになれば、簡単に服が作れるようになるだろう。
ハギレも糸くずも出ない。
中里さんは「サステナブル=持続可能 な素材とはいえ、すぐに捨ててしまうと環境負荷が重い。
気に入って長く着てもらうめにデザインは重要」と強調する。
今年、ユイマ・ナカザトはスパイバー社の連結子会社となり、同社の技術を最大限に生かせる体制を整えた。

スパイバー傘下の「ユイマ・ナカザト」!
詳細は明かされていないが、オーダーメードのアプローチから既製服を提案するプロジェクトが進行中。
高級注文服ではなく、一般の人が入手できるものになると予想される。
自分の体型にぴったりの一点ものの服を楽しめる、新しい時代が近づいている。
日経新聞 ライター 安川薫子 吉川秀樹撮影。
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パリオートクチュールより!
ブリュード・プロテインby スパイバー!人工タンパク質素材を用いて共同開発されたアウターウェア!
[素材を「テーラードデザイン」する人工タンパク質]
「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)by スパイバー」
Brewed Protein™ (ブリュード・プロテイン)は、植物由来のバイオマスを主な原料とし、
微生物発酵(ブリューイング)プロセスによりつくられる人工タンパク質素材。
従来の石油を原料とする合成繊維とは異なり、地球上に豊富に存在するタンパク質を発酵させて
原料を生産できるため、著しくエネルギー消費量が少なく、環境負荷が小さいことが最大の特徴。
多種多様な特性や形態の材料を設計することが可能で、アパレル分野における
脱マイクロプラスチックや脱アニマル、輸送分野における
軽量化のニーズ等に対して大きな役割を果たすことが期待されている。
[なにがすごいのか?]
微生物の力を活用した人工タンパク質素材
衣類以外にもさまざまな素材や形態を設計することが可能
石油に頼らず環境負荷が少なく、持続可能な社会の実現に貢献
[なぜ生まれたのか?]
新世代バイオ素材開発を行うSpiber(スパイバー)社の「環境問題が平和に直結しているという」
という思いのもと、持続可能で人類に有益な素材を提供すべく開発を開始。
天然のクモの糸を再現する技術「QMONOS(クモノス)」をはじめとする、
15年に及ぶ研究開発を経て、遺伝子配列を目的に応じてデザインし、
微⽣物による発酵プロセスでの生産方法を確立した。
名称を「QMONOS」からその製造プロセスにフォーカスした「ブリュード・プロテイン」へと変え、

中里唯馬さんと中里周子さん!
2019年にゴールドウイン社「ザ・ノース・フェイス」との
コラボレーションで「MOON PARKA」として実用化に至った。
[MOON PARKA]
MOON PARKA」は、ゴールドウインとSpiberにより世界で初めて
ブリュード・プロテイン™(人工タンパク質素材)を用いて共同開発されたアウターウェア。
2015年のプロトタイプ発表後、当初の人工クモ糸を使用した製品化を断念し、
微生物による発酵プロセスでの生産方法を確立。
ナイロンをベンチマークにブリュード・プロテインを合成し、「THE NORTH FACE」として定める
厳しい品質基準をすべてクリアしたプロダクトが生み出された。
アウトドア・アパレル業界のみならず各業界の話題をさらった同商品は、現在、
量産化に向けて年間500~600トンを生産できる
原料プラントの建設を進めており、2021年の本格稼働を目指している。
共同開発を続けてきた両社は、新たなコラボレーションプロジェクト「THE NORTH FACE Sp.」を始動し、
「アウトドア、ファッション、アート、サイエンス、テクノロジーの境界を横断し、
素材の分子配列にまでさかのぼってデザインされたプロダクトを通じて、
地球と人類の未来について考えるきっかけを提供する」としている。
[なぜできるのか?]
遺伝子レベルで合成、発行培養
バイオインフォマティクスから遺伝子工学、合成生物学、分子生物学、発酵工学、有機化学、
高分子化学、材料工学など幅広い分野にまたがる分野のトップレベルの研究者の力を結集し、
人工タンパク質を遺伝子レベルで合成し、発酵培養させることで、
多彩な糸やプラスチックを生産するシステムを確立した。
持続可能な新世代素材
主原料を枯渇資源である石油に頼ることなく、海洋生態系を含めた
地球環境への影響が懸念されるマイクロプラスチックを生み出すこともない。
また、動物由来の素材と比べ、温室効果ガスの排出量も削減でき、
動物倫理の懸念もないため、持続可能な社会の実現に重要な役割を果たす。
狙った特性をデザインすることでの幅広い応用可能性
タンパク質を構成するアミノ酸の配列を用途に合わせてデザインすることで、
髪の毛やシルク、カシミヤ、ウール、ファーといった多様な素材に合成することができる。
また、べっ甲や水牛の角のような樹脂材料、医療用材料、
次世代軽量複合材料への添加剤まで、多様なかたちに姿を変えることが可能。
[相性のいい分野]
「ファッション」
動物を一切傷つけず、ふわふわでリッチな質感を持つ人工ファーコート
「教育」
微生物を発酵するところから関わり、マイ微生物から身の回りの素材を作る教育体験
「モビリティ」
ドアパネルやシートのクッション材などを軽量化し、環境に配慮したスーパーエコカー
「建築」
撥水性の皮膚、粘性を持つ糸、硬い殻といった生物の特性を持った素材による建築物
「環境」
すべてを「ブリュード・プロテイン」由来の素材で設計し、終了時にリサイクル可能な広告展示物。
知財図鑑 より。

バイオススモッキングによるプリュード・プロテイン生地!
バイオスモッキング!YUIMA NAKAZATO が火の鳥の持つ力強さと美しさ、 そして命の尊さと調和!
[YUIMA NAKAZATO が火の鳥の持つ力強さと美しさ、 そして命の尊さと調和を新コレクション「COSMOS」で表現]
“古来より世界中で語り継がれてきた伝説の生き物、火の鳥。
その中でも、手塚治虫が描くそれは、光り輝きながら時空を越えて飛び回り、
人間の強さと愚かさ、そして生命の尊さを我々に諭していきます。
火の鳥が、この時代の美しさとは何かを、私に教えてくれたように思います。”
YUIMA NAKAZATO は 2020 年 1 月 23 日、2020 春夏クチュールコレクションを、
パリ・オートクチュール・ファッション・ ウィークにて発表しました。
「やがて衣服は 1 点物しか存在しなくなるでしょう」そんな未来像を描く YUIMA NAKAZATO は、
一人一人の個性に調 和する次世代のテーラーメードガーメントを創るため、これまで一貫して
ユニットシステム「TYPE-1」[1] を軸に、
自由に姿・ 形を変化させ得る衣服を目指した様々な開発を続けてきました。
そして、公式ゲストデザイナーとして 7 度目を迎えた本コレクションでは、
前回コレクションで新素材を用いて生み出した
「Biosmocking(バイオスモッキング)」[2] という技術がさらに進化。
YUIMA NAKAZATO のために特別に設計されたテ
キスタイルが 持 つ“超収 縮“という特 徴を、デジタルファブリケーションによりコントロールし、
表面のテクスチャーを作り出 すという前回発表した技巧だけでなく、
生地全体の立体造形を自由に変容させるという新たな取り組みも実現させました。
この、まさに衣服を分子レベル、生地レベルからプログラミングするような技術により、
生地を裁断、縫製せずとも着る人の 体型に合わせたサイジング、そして好みに合わせた
装飾などを無限に作り出すことが可能となり、百人百様の個性、多様性 に調和した
1 点物の服を提供するという大きなビジョンに向けて、また一つ前進しました。
また本コレクションでは、バイオスモッキングのベースとなっている構造タンパク質素材
「Brewed ProteinTM(ブリュード・プ ロテインTM)」[3] を全ルックの衣服だけでなく、
アクセサリーや靴といった多彩なアイテムへも活用したほか、可能な限り無駄 を
出さない生産方法、破棄される素材をアップサイクルさせるなど、
様々な観点からサステナビリティーを追求しています。
個と環境の両面への尊重、その上に成り立つ両者の調和。
着物のように長方形の反物の布をそのまま使用することと
洋服の テーラー技術のように着る人の体に合わせて
フィットさせることを同時に可能にする、まるで東西文化の
融合であるかのよう な新たなパターンメイキングへのアプローチ。
伝統的なクラフトマンシップから最先端の
バイオテクノロジー、デジタルファブ リケーションまでを一つに繋げたプロダクション。
それら全ての唯一無二とも言えるチャレンジをもって、未来の衣服の在り方、 そこに架ける思いを体現しました。
[1] TYPE-1

中里唯馬は、1985 年生まれ!
YUIMA NAKAZATO が開発する衣服のプロダクションシステム。
針と糸を使わずに、衣服の形やサイズを短時間でカスタマイズでき、
素材の変 更、修繕、そして成長などの身体の変化にも対応する。
布と布を繋ぎ合わせるための特殊なビス(attachment unit)は、
環境に配慮した 99%植 物由来の樹脂や金属を使用。
[2] バイオスモッキング(Biosmocking)
YUIMA NAKAZATO のために特別に設計された
ブリュード・プロテインTMテキスタイルの超収縮(形状変容)する特徴を、
デジタルファブリケー ションにより精密にコントロールすることで、
生地の表面に 3 次元のテクスチャーを作り出すことができるテキスタイル技術。
研究を重ねた結果、本 コレクションでは収 縮をコントロールする技術の精度が飛躍的に向上し、
表面のテクスチャーを作り出すだけではなく、生地自体を自由に変容させ ることができるまでに進化した。
生地に印刷された無数の長方形一つ一つに、「体に沿わせる」「体から離れる」など様々な
指示がプログラムされ ており、その指示通りに生地が反応、自己組織化することで、衣服の立体造形が生み出される。
[3] ブリュード・プロテインTM(Brewed ProteinTM)
新素材を開発する企業、Spiber が生み出したサステイナブルなプロテインマテリアル。
独自のテクノロジーによりアプリケーションごとにテーラリン グされた
ブリュード・プロテインTMはブリューイング(微生物による発酵)によりつくられるため、
原料を石油や動物に頼らないサステイナブルでエ シカルな新素材として、
アパレル、輸送機器、建築資材、人工毛髪、医療機器など、様々な分野での展開が期待されている。
[YUIMANAKAZATO]
2011 年、東京で初めてのコレクションを発表。
2016-2017 年秋冬シーズンからは、パリ・オートクチュールでコレクションを発表している。
「やがて 衣服は 1 点物しか存在しなくなるでしょう」これは、YUIMA NAKAZATO が想像する人類の未来の姿である。
クラフトマンシップとテクノロジー が調 和した革新的な服づくりにより、
一人一人の個性に合わせた衣服を、より多くの人に届けることを目指している。
中里 唯馬
中里唯馬は、1985 年生まれ。
2008 年、ベルギー・アントワープ王立芸術アカデミーを日本人最年少で卒業。
2015 年に「株式会社 YUIMA NAKAZATO」を設立。
2016 年 7 月には日本人として史上 2 人目、森英恵氏以来となる
パリ・オートクチュール・ファッションウィーク公式ゲス トデザイナーの 1 人に選ばれ、コレクションを発表。
その後も継続的にパリでコレクションを発表し、テクノロジーとクラフトマンシップを融合させ たものづくりを提案している。
Press Release より。

この方が「中里唯馬」さん!
やがて衣服は一点物しか存在しなくなる!未来を見据えるのは最先端技術を用いて服を作る!!
今日のまとめ。
やがて衣服は一点物しか存在しなくなる!
そんな未来を見据えるのは最先端技術を用いて服を作るデザイナー、中里唯馬さん35 だ。
2009年オーダーメードのブランド「ユイマ・ナカザト」を立ち上げた。
ワイアード・アウディ・イノベーションアワードなど国内外の賞を複数受賞。
16年7月からは、日本人としては森英恵以来の
パリ・オートクチュールファッション・ウイークの公式デザイナーとしてコレクションを発表している。
中里さんが予測する未来を実現に導くのは最先端のテクノロジーだ。
「従来の素材や技術では不可能だった壁を越えられる」と中里さん。
16年のコレクションで発表した「タイプワン」では体型や価値観が変化する人間に対応する服がコンセプト。
3Dプリンターを使いパズルのようなパーツを制作し、パーツを脱着することで服のサイズやデザインを変えられるようになった。
19年からはバイオベンチャー、スパイバー社=山形県鶴岡市 が開発した素材
「ブリュード・プロテイン」を利用した新技術「バイオスモッキング」によるコレクションを発表している。
ブリュード・プロテインは植物由来のバイオマスを主原料に、微生物の発酵によって造られるタンパク質素材。
中でもユイマ・ナカザト仕様のブリュード・プロテインは水に浸すと極端に収縮する。
「スーパーコントラクション=超収縮」という性質を持つが、
撥水性インクをつけて水が染みないようにすれば収縮しないことがわかった。
この性質を利用したのが、中里さんとスパイバー社が開発したバイオスモッキングだ。
今日は中里唯馬について記述しましたが、彼が最先端技術を駆使して
デザインには未来を見据える力に、国内外の賞を受賞する価値があるからだ!
中でもバイオスモッキングは組み合わせで凹凸をつける先見性には、
人の体型に合わせて、服を自在に作るのに恐れ入りました!
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