軽量ボトル、脱酸素の動き!ジャンシス・ロビンソン ワインレポート!持続可能なワイン作りへの高まりで、ボトルは徐々に軽く!

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軽量ボトル、脱酸素の動き!ジャンシス・ロビンソン ワインレポート!

軽量ボトル、脱酸素の動き!ジャンシス・ロビンソン ワインレポート!持続可能なワイン作りへの高まりで、ボトルは徐々に軽く!

 

ずっしりと重いワインボトルのカーボンフットプリント=温暖化ガス排出量 が気になった

米ナパバレーのワイン生産者ローズマリー・ケークブレッドは、軽いボトルを探しはじめた。

ところが「西海岸で入手可能なボトルは中国製ばかり」と、彼女はうんざりした様子で私にメールで訴えた。

一般的な750mlのボトルの重量は、400g未満から1kgを超えるものまで様々。

重ければ重いほど、製造時や輸送時のカーボンフットプリントは増える。

ワインの生産・輸送に伴うカーボンフットプリントに占める割合がもっともっっきいのがボトルだ。

私たちも今年2月から、ワインの味わいを記録する際、ボトルの重さをメモし始めた。

どの生産者がどんなボトルを使っているか知るためだ。

メモを見る限り、ボトルの平均重量は約550gと言ったところだろうか。

国によっても違い、米国とアルゼンチンの生産者は重いボトルを好む。

同じ東欧でもジョージアの生産車だグラッツエのボトルは1.025gもあったが、

ルーマニアのクラメレ・レカッシュのボトルの大半が345gだった。

レカッシュの共同経営者オイリップ・コックスは、

軽量ボトルは輸送コストを約10%削減できると指摘している。

ケークブレッドの周りでは800g以上が人気のようだが、

彼女は軽いボトルに変えようと真剣に考えている。

ただし中国製は使いたくない。

理由は「400gボトルを約7000マイル=1万1270km も運ぶのはサステナブルではないから」。

業界の推定では、2018年に米国のワイン業界で使用されたボトルの70%が中国製だった。

環境負荷が大きいにもかかわらず、空のボトルの輸送は世界的に増えている。

英国のボトル業者クロックスソンズは18年に中国のボトル製造工場を買収した。

米国やオーストラリア、ニュージーランド市場に出荷するためだ。

国によっては国内にボトル生産者がいないか、いたとしても選択肢が非常に限られている。

例えばニュージーランドにはボトル製造会社が1社しかない。

マスター・オブ・ワインの資格を持ち、自ら同国でワイン作りをしているスティーブ・スミスは、

国産ボトルの品質が不安定なため、フランスのサベールグラス社から購入していると明かす。

「サベールグラスはおそらく持続可能性への取り組みで業界の

先頭を走っており、品質も一級品だ」とスミスは強調する。

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持続可能なワイン作りへの意識の高まりで、ボトルは徐々に軽くなっている。

英国最大のワイン瓶詰め業社アコレード・ワインズは、17年に17%だった

500g以上のボトルの割合を20年に3%まで減らし、

逆に390g未満のボトルの割合を24%から42%に増やした。

しかし、重いボトルを使い続ける生産者は依然いる。

アルゼンチンの有望な若手醸造家セバスチャン・ズッカルディと彼の一族が経営する企業は、

アルゼンチンでトップを争う有機ワインの生産者だが、

主力商品には900gもある非常に重いボトルを使っている。

ズッカルディは以前はもっと重かったと述べた上で、「理由は消費者の側にある。

国によっては、ボトルの重さや大きさが依然、重視されている」と強調した。

南仏ラングドックの主要生産者であるジェラール・ベルトランも、

有機ワインの推進者だが、彼もまた重いボトルを使い続けている。

多くの生産者がよくいうことだが、彼も「重いボトルは一部の商品だけ」

「ブドウ栽培では地球環境に最大限配慮している」と解釈した。

しかし問題なのは彼のような生産者が高級ワインを重いボトルで売ることで、

消費者に「高級ワインは重いボトルに入っている」という固定観念を植え付けてしまうことだ。

実際には、世界トップクラスのワインボトルは、それほど重くない。

例えば、フランスボルドーの1級シャトーのボトルは500g程度だ。

有機農法により制約の多いビオディナミ農法で有名な

アルゼンチンのチャカナは、10年前にボトルをそれまでより軽くした。

アルゼンチンのチャカナは軽めのボトルに切り替えた!

 

チャカなの醸造家ガブリエル・ブロワーズは、

「欧州では歓迎されたが米国では拒否反応が強く、輸入代理店から

売り上げに響いたと報告があった」と振り返る。

アジア市場も重いボトルを好むという。

彼はこう続けた。

「重いボトルは見えは良いが、ワインの味が良くなるわけではない。

私たちは、軽量ボトルに切り替えたことで浮いた資金を、ワインの質の向上のために使った。

結果、ワインの質は上がり、ガラスの使用量は減り、そしてワインの値段を抑えることができた」

 

 

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カーボンフットプリントの削減には、産地を挙げての取り組みも目立つ。

2000年代始めから脱酸素を進めるフランスシャンパーニュ地方は10年、標準タイプの

シャンパンボトルを、それまでより65g=約7% 軽い835gのものに切り替えた。

他の施策と合わせ、地域全体でボトル関連の

温暖化ガス排出量を、00年代比で20%削減したとしている。

ワインの脱酸素は、単にガラス製ボトルの軽量化にとどまらない。

海外では輸送効率を上げるため、紙製のボトルや

リサイクルしたプラスチックで作った平らな形のボトルが登場。

さらにはワインの詰め替えサービスや空のボトルの回収サービスなど、流通段階でも脱酸素が広がっている。

ブドウの栽培面では、温暖化ガスの排出につながる化学肥料や農薬の使用抑制が世界的な流れだ。

シャンパン大手ルイ・ロデレールのジャン・バディスト・レイアイヨン醸造責任者は

「化学肥料や農薬を使わないと、ブドウひいてはワインの質が向上する」と話す。

脱酸素にはワインを美味しくする効果もあるようだ。

輸送面でも新たな取り組みが見られる。

間もなく解禁日を迎える仏産新種のボージョレ・ヌーボーは、日本には毎年、

空輸されていたが、ワイン輸入大手の徳岡=大阪市 は、昨年初めて

商品の一部をトラックと列車で中国まで運び、そこから船で輸入した。

「陸路だと空路に比べて温暖化ガスを96%削減できる」=徳岡 

と言い、今年以降も陸路による輸入を続ける方針だ。 

ライター   猪瀬 聖。 

日経新聞。

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私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。