絵本・子供と大人をつなぐ世界!親や祖父母らが子供に読み聞かせているという!親世代が子供には本に親しんでもらいたいと言う!

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絵本の読み聞かせは時間を共有することが大切!


絵本・子供と大人をつなぐ世界!親や祖父母らが子供に読み聞かせているという!親世代が子供には本に親しんでもらいたいと言う!

 

絵本が売れている。

コロナ渦で増えたおうち時間に、

親や祖父母らが子供に読み聞かせているという。

その普遍的テーマゆえ、あらためて大人がはまることも。

スマホからちょっと離れて、世代の垣根を超えた世界を

楽しんでみたらどうだろう。

 

 

日本でもっとも売れている絵本をご存じだろうか!「いないいないばあ」!

共感は世代を超えて!日本でもっとも売れている絵本をご存じだろうか!「いないいないばあ」!

 

きいちご ぽちん ぽちん なってるか なってるよ――-。「いつもこのフレーズに反応して喜ぶのが不思議です」。

「東京都世田谷区で飲食店を営む内田龍、由佳の夫婦の一人息子、春喜君 1 の

お気に入りの絵本は『くまとりすのおやつ』」文・きしだえりこ、絵・ほりうちせいいち・もみこ、複音館書店 だ。

夫婦で仕事場に立つとき、春喜くんはそばにあるタブレット端末でアニメを見ていることが多い。

その分、寝る時には自分から本をせがんでくるという。

「最初は自分でページを目くるようになりました」。

読み聞かせで成長を感じる時もある。

新型コロナ渦で保育園や幼稚園が休みになるケースもあり、多くの家庭で子供たちが家にいる時間が増えている。

ネットの動画やテレビばかり見ているのに不案を覚える親たちも少なくない。

活字離れをけん引した親世代のはずだが、子供には本に親しんでもらいたいという複雑な思いが垣間見える。

出版指標年報によると、2019年の絵本市場は312億円。前の年より0.6%減少したが、5年前に比べると7.5%増えた。

出版不況、そうしかと言われるなか、健闘しているといえよう。

コロナ渦が深刻化した20年はどうだったか。

春に書店が一時休業するなど逆風があったが、

「単高本は、5月以降盛り返したうえ、通信販売が大きく寄与して19年より増えた」福音館書店 という。

書店では孫のために絵本を手に取る人も多い!

特徴的なのがロングセラーの伸びだ。

子供達の外出が減ったことで、大人がかつて読んだことがあったり、

有名で安心できたりする本を選んでいるからだ。

ここで質問をひとつ。日本でもっとも売れている絵本をご存じだろうか。

コロナ渦さなかの昨年11月の重版393刷となり、1967年の初版以降の累計出版部数が700万部を超えた。

4世代にわたり読み継がれている家庭もある。

答えは「いないいないばあ」分・松山みよ子・絵・瀬川康男、童心社。

日本で一番売れている絵本「いないいないばあ」!

読者の中には、読んでもらっただけでなく子供や孫に読んであげたことがある方もいるはずだ。

1日平均約4000人が来店し、関東では最も、絵本・児童書が売れる総合書店のひとつ丸善ラゾーナ川崎店=川崎市。

3ヶ月の男の子を抱っこした母親が手にしたものは「いないいないばあ」だった。

「動くものを目で追うようになったのでそろそろ絵本もいいかな」と訪れた。

一方クリスマスシーズンだったこともあり同店で目立ったのが高齢者の姿だ。

横浜市から来たという女性は2人の孫に贈る本を探していた。

目がいくのはかつて自分が親しんだ本だ。

孫らと一緒に読んで、思いと時間を共有したという。

こうなると、もはや子供だけが楽しむものと決めつけられない。

昨秋、出版12社とnote=東京・港 がSNS=交流サイト を使い読書感想文を募った。

利用者のほとんどが大人だが。ポプラ社が課題図書に絵本を加えると予想以上の投稿があった。

いま読み返すと、子供のときを思い出したり、当時とは違った感想を持ったりすることが多いのだそうだ。

KDDI総合研究所畑中梨沙さんによると、そもそも絵本は、生と死、愛、友情などテーマが普遍的で奥深いものが多い。

コロナ渦のみならず、毎年のように災害が起き、不安を抱えたり、人生を見つめ直したりする機会が増えている。

そんな大人に、優しい言葉と絵で語ってくれる絵本が手助けとなっているようだ。

子供達に絵本を読み聞かせることは知的発達にどういう影響があるのか。親たちは知りたい事だろう。

東京大学の発達保育実践政策センター、野澤祥子准教授に聞いてみた。

「読む頻度や対話の質によって異なりますが、物語の内容や他者の心を理解することを助ける効果は期待できます。

一方的に流れる映像と違い、音のトーンやスピードを変えることで子供との感性や理解度に合わせることもできます」という。

冒頭の春樹くんのように子供は予期しないところに反応し、共感を求める。

そんな経験を持つ親たちも多いはずだ。そのやりとりの時間が大切だということだろう。

野澤准教授はこうも教えてくれた。

「あたまをよくしようとか、言葉を覚えさせようと考えはいけません。

まずは本を楽しんで好きになってもらうことが大事だと思います」

 

 

日本の絵本は様々な言語に翻訳されている!


積まれた文化は社会の宝!「ティラノサウルスシリーズ」!1900万部に達する!

 

左手の絵皿に溶かした胡粉、右手に絵筆、床には中国・宋時代の大ぶりな硯が鎮座する。

冬の日がそそぐ机に向かっていたのは磯部光太郎さん。

墨の濃淡で紙一面に表現された蕗などの葉っぱの上に浮かび上がったあまがえるの緑と胡粉で描いた白い花びらが印象的だ。

この日、描いていたには2作目となる絵本「ふきのはのうえに」文・澤口たまみ の絵本。本職は屏風絵などを手がける日本画家だ。

「ふきのはのうえに」を描く磯部光太郎さん!

生き物を描く作品が多いとはいえ、その画風は3~5歳児童向けとしては本格的に見えてしまう。

「最初は多様な色を使って描いてみたのですが、写真のように見えてしまうのが嫌でした。

葉っぱにそそぐ木漏れ日を表現するのに墨がしっくりきました」と説明する。

磯部さんを絵本の世界に招き入れた編集者の石倉知直さんは

「目を引いたところには色をつけることで子供たちにも伝わりやすくなりました」と、その考えを支持した。

1匹のあまがえるがい心地のいい蕗の葉を探しさまよう――-。

そんな絵巻のような物語の世界観に磯部さんの日本画がぴったりと合う。

福音感書店が発行する月刊絵本の5月号に掲載される予定だ。

「絵で物語るという日本の伝統は12世紀の絵巻から始まる」。

これは児童文学者でもある同社の松居直相談役のことばである。

日本人の絵本好きと緻密な絵本作りの土台は古来、脈々と受け継がれてきたのだろう。

新たな絵本作家も続々と生まれている。

講談社が実施している絵本新人賞には毎年500~600人の応募がある。

ここで賞を取ることがプロの作家への登竜門だ。

「だるまさん」シリーズで有名な、かがくいひろし氏は05年の新人賞作家だ。

20年は中止となったが、19年の新人賞作品「にんじゃいぬタロー」渡辺陽子 

は昨年9月に同社から出版され、1ヶ月後には重版が決まった。

新人賞を担当する小川淳子さんによると、応募者の職業はデザイナー、会社員、教員、主婦などさまざまだ。

ただ、傾向として賞を取るのは、美大出身ではない人が多いとか。

どこかでみたような絵ではないオリジナリティが重要ということだ。

2000年ころからタレント、小説家、漫画家など異分野の人が絵本に携わり成功を収めているのも同じ理由からだろう。

絵本の世界は新しいものに寛容だ。

トーハンの「ミリオンぶっく2020」によると、日本で100万部を超えた絵本は122あり、うち外国のものは31。

ミッフィー=ディック・ブルナー、おさるのジョージ=H・A・レイ など親しんだ読者も多いだろう。

しかし、日本の絵本が海外で人気なのを知っている人は少ないのではないだろうか。

ポプラ社によると、同社の役600タイトルの絵本を含む児童書が約30言語翻訳され、出版されている。

そのうち「ティラノサウルスシリーズ」=宮西達也は累計発行部数が1900万部に達する。

読者の世代、作家の属性、ジャンル、国境――。

日本ではこれらの垣根を越えて絵本文化を築き上げてきた。

そんな絵本大国ぶりを象徴するような存在が昨年7月、大阪市にオープンした。「こども本の森中之島」。

その名の通り、森の中の木のように絵本や児童書であふれた空間だ。

いわゆる図書館ではない。本を借りることはできない。

敷地内なら床に寝転がろうが、階段に座ろうが、どこで読んでも構わない。

屋根裏に似た秘密基地のような空間もある。

途中経過を編集者と打ち合わせ!

コロナの影響で入場者が制限されており、取材できたのは平日午前。

親に連れられた幼児が多く、騒ぐ子がいれば、ぐずる子もいる。

それもまた自由なのだ。

興味深いのは絵本に混じって、外国語版のアンディ・ウヲーホル、ピカソなどの

画家や芸術性の高い図鑑など大人向けの本が多くあることだ。

館長の前川千陽さんは「大人向けの本でも興味があれば子供は

想像力を膨らせますこの本を読むべきだというのは固定観念」です。

どんな子供でも本にアクセスし、選び、読む権利がある――。こんな考えが世界に広がっている。

米国などでは難民の子供に絵本をプレゼントするという。

子供の森の建物は安藤忠雄氏が設計、寄贈した。蔵書や運営も多くの寄付で成り立っている。

絵本には文化的価値があるだけではない。社会的資源としての顔もあるのだ。      

坂井光 玉鈴木健撮影 日経新聞。

 

次に「絵本 子供と大人をつなぐ世界」について記述してゆきます。

 

絵本好きの主婦が受け継いだ、子どもと大人をつなぐ店!

絵本好きの主婦が受け継いだ、子どもと大人をつなぐ店!!

 

[絵本好きの主婦が受け継いだ、子どもと大人をつなぐ店]    

東京・大田区の住宅街の一角にある、白い家。

オーナーの種村由美子さんがかつて暮らしていた自宅の1階を改装し、

「ティール・グリーン in シード・ヴィレッジ」としてオープンしたのは2006年9月のこと。

 種村さんは、2男2女を育てる過程で絵本との接点ができた。

子どもが4人ともなると、子育ての期間も長くなる。

その間、主婦として家族を支え、地域活動にも従事したが、

頭の片隅で「自分の世界を持ちたい」と思っていたという。

「絵本はすごく好きだったのですが、子どもはどんどん

大きくなるから、読み聞かせる機会も減ってしまって。

そこで、子どもと通っていた児童館に行って、

『絵本を読ませてもらえませんか?』って言ってみたんです」

 以来、週に1回児童館に通って子どもたちに絵本を読むようになった。

読み聞かせを通して、種村さん自身も絵本の魅力にひきこまれていった。

シンプルな言葉と、豊かな表現力を持つ絵。

ぐりとぐら!

悩みごとやつらいことがあっても、絵本を開けば心の支えになった。

この活動を通じて、当時、大田区久が原にあった

絵本とカードの専門店「ティール・グリーン」に通うようになった。

オーナーの小林優子さんはデザイナーの傍ら、19年前に店をオープンさせた。

「イギリスの本屋さんみたいで、とてもすてきな空間でした」と種村さんは振り返る。

 次第に小林さんとの交流が深まり、小林さんが仕事で店を空ける際はボランティアで店番をするまでになった。

数年後、小林さんが諸事情で閉店を決意した時、種村さんは「この場所をなくしたくない」と強く思った。

 下の子どもが高校生になり、自分の人生について考える時期とも重なった。

種村さんは家族に本屋を引き継ぐことを相談した。

「小林さんのそばにいて、本屋を営む大変さも見ていましたが、

あのお店がなくなって寂しがるのは私だけじゃないと思ったんです。

家族に話したら、私が絵本好きだったことを知っていたので、応援してくれるって言ってくれました」

 種村さんは自宅1階の改装を決意。中庭があり、通路で2部屋がつながる構造だったため、

入り口に近い部屋を本屋として、奥の部屋をカフェとして使うことにした。

約2千冊の絵本をそろえ(現在は約4千冊)、特に赤ちゃんから幼児が楽しめる絵本を充実させた。

店内にはベンチや小さな椅子などを置き、子どもたちが自由に絵本を読めるようになっている。

また、子供の年齢や好みにあわせた絵本選びの相談にも乗っている。

「絵本って親と赤ちゃんをつなぐツール。赤ちゃんに何を話しかけたらいいかわからないかもしれないけど、

絵本の選び抜かれた言葉を読み聞かせることも、十分語りかけていることになるんじゃないかと思うんです」

 オープニングコンサートに詩人の谷川俊太郎さんを招き、店は再スタートを切った。

東急多摩川線武蔵新田駅から徒歩4分の住宅街と、決していい立地とは言い難い。

しかし、谷川さんがオープン時にくれた言葉が、種村さんの心の支えになった。

「谷川さんの『住宅街にあるという条件を逆手に取って、その中でできることをやったらいいんじゃないか? 

詩の朗読会やコンサートなど文化を発信できる場所になればいい』というメッセージが、この店の道標になっているんです。

最初はそんな大それたことを考えていなかったんですけど……」

 年に6回「コガモ倶楽部」というフリーペーパーを発行しておすすめの絵本を紹介。

カフェスペースでは絵本の原画展やおはなし会、手仕事のワークショップなども開いている。

 店名の「ティール・グリーン」はコガモの雄の頭部にある濃い青緑色の名前で、「シード・ヴィレッジ」は“種村”のこと。

「久が原で生まれ育ったコガモが飛び立ち、着地したのが種村さんの家」と前オーナーの小林さんは称したとか。

絵本をいっぱい背負ってきたコガモは、種村さんに大事にされ、多くの親子連れに愛されている。

 

 

海外で読まれる日本の絵本!

海外で読まれる日本の絵本!「11ぴきのねこ」シリーズ!累計発行部数330万部を超える大人気シリーズ!

 

[海外で読まれる日本の絵本 (株)日本著作権輸出センター 吉田 ゆりか]   

海外における日本の絵本の出版状況をについて、

(株)日本著作権輸出センターの吉田ゆりかさんに、執筆をお願いしました。

日本で子どもたちに親しまれている絵本には「どろんこハリー」や

「ひとまねこざる」のように海外からの翻訳絵本がたくさんあります。

一方で日本の絵本は、海外でどのくらい読まれているのでしょうか。

グローバル化が進む今日、絵本の世界でも国境はなくなりつつあるのでしょうか。

近年、日本の絵本がとくに多く翻訳出版されている韓国の事例を中心に、各国での様子を見てみましょう。

韓国はここ数年、児童書出版ブームです。

欧米の絵本も日本の絵本も、本当にたくさん翻訳出版されています。

なかでも「りんごがドスーン」(多田ヒロシ・作、文研出版、1981年初版)、

「かさ」(太田大八・作、文研出版、1975年初版)などは、韓国でそれぞれ1996年、

99年に刊行さてから着実に読者を増やし続け、今では韓国のロングセラー絵本としてすっかり定着しています。

幼児のいる家庭ならどこの家にもある絵本、と言われるほど市民権を獲得しました。

かつて韓国では、絵本といえば訪問販売によるセット組高額商品が中心でした。

そのころから、これらの絵本は書店で販売されてきました。

店頭で一冊一冊子どもたちの手にわたりながら、今では各10万部以上が発行されています。

福田岩緒さんの絵本も韓国で根強い人気があります。

おならばんざい」(ポプラ社、1984年初版)、「おにいちゃんだから」(文研出版、2000年初版)など多数翻訳されています。

現在、韓国の小学校はインターネット・ライブラリー導入の検討が進められています。

これは厳選した図書を学校図書館のパソコンで閲覧するという構想です。

推薦図書には福田岩緒さんの名前がいち早く挙げられました。

海外作家が候補に挙がるのは稀なことで、評価の高さがうかがえます。

「くれよんのくろくん」(なかやみわ・作、童心社、2001年初版)は日本ですでに累計30万部発行された

人気の絵本ですが、韓国では2002年3月に翻訳出版されるなり、

ソウルの大型書店の児童書週間ベストセラーにランクインしました。

同作家の「そらまめくんのベッド」(福音館書店、1999年初版)も韓国で出版されています。

きっと今後長く韓国の子どもたちに愛されることでしょう。

「くれよんのくろくん」のように、日本の初版刊行からほぼ時を同じくして

あおいアヒル!作・リリア!訳・前田まゆみ!

翻訳出版されるケースが、近頃、韓国をはじめ各国で増えているのを実感します。

インターネットの普及や、本の流通網の多様化によって、情報がスピーディに流れるようになったためなのでしょう。

さらに、韓国をはじめアジアの国々では日本語を理解できる人が多いことも、翻訳出版が迅速に進む一因となっています。

一方で、印刷技術の進歩も翻訳出版を促進しました。これまでの印刷用フィルムに代わり、

製作素材をデータ(CD-R等)で提供できるようになったため、

出版する側の費用面での負担が軽くなっただけでなく、翻訳編集作業もしやすくなったのです。

科学絵本についてもこんな話があります。昨年九月、韓国で初の月刊絵本「ブックス・ブックス」の刊行が始まりました。

日本では園児が月刊絵本を定期購読するシステムがありますが、それに習って韓国でも始まったのです。

ソフトカバー創作絵本(二作品)、科学絵本、総合誌、ワークブック、育児ガイドの計6冊が、

毎月手頃な価格で直接自宅へ配本されるため、大変話題になりました。

なかでも、科学絵本「月刊ビッグサイエンス」(チャイルド本社)の翻訳版が話題になっています。

当初会員15、000人でスタートしたブックス・ブックスは、今年に入って、80,000人を超える勢いです。

成功の鍵は「ビッグサイエンス」にあったと言われています。

身近な科学を子どもたちにわかりやすく、というコンセプトを活かすために、韓国版の再編集にも柔軟に対応しました。

登場する日本の子どもの写真を韓国の子どもに差し替えたり、

「やさいのはな」号では、表紙を韓国で親しみのある野菜に変更したり、といった具合です。

実際の読者である韓国の子どもたちが違和感なく楽しめることを大切にした結果の成功です。

 

 

毎年日本の絵本が翻訳出版されています!

このように韓国をはじめ各国で、毎年日本の絵本が翻訳出版されています!!

 

日本著作権輸出センターが取り扱っただけでも、2001年に90冊、2002年に120冊と、年々数は増え続けています。

しかし、日本の絵本を海外で出版する場合には様々な障壁があります。

まず、本の進行方向の問題。日本の絵本は文字が縦書きのものと、

横書きのものがありますが、翻訳出版の場合、縦書き絵本に問題が生じてくるのです。

文字が縦書きの絵本は、右から左へ頁が進んでいく本のつくり(右開き)になります。

大抵、絵本の登場人物は本の進む方向に合わせて描かれますから、例えば主人公のくまさんは左へ左へと進む、というわけです。

しかし、韓国や欧米の文字は左から右へ進む横書きですから、本の頁は左から右へと進みます(左開き)。

すると、くまさんは右に向いて進んでいくのが自然です。

日本の原書が縦書きの場合、このような理由で韓国版などでは原画を逆版

(鏡に写ったようなさかさまな絵)にして対応せざるを得ない状況が出てきます。

もちろん、逆版による絵の修正は極力避けたいことですし、画家の許可なしには一切行うことができません。

前述の「おにいちゃんだから」も原書は右開きです。

韓国の出版社は左開きで刊行するにあたり、頁の見開き(本を開いたときの対向二頁)毎に絵を配置しなおし、

ダミー本を作り、福田さんの意見を伺いながら、できるだけ逆版せずに丁寧に再編集した本でした。

「つちのふえ」(今西祐行・著、沢田としき・絵、岩崎書店、1998年初版)は、

戦争をテーマにした絵本ですが、2002年にフランスで刊行されました。

これも原書は右開きの本でした。本文についてはフランスの出版社が

丁寧にレイアウト処理をして、逆版せずに編集することができました。

問題は表紙です。日本語原書では手書き文字が縦書きで配置されていました。文字も絵の一部として調和した表紙です。

そこで画家の沢田としきさんは、フランスの編集者と相談の上、横書きのタイトル文字を新たに描き起こしました。

その結果、フランス版は日本版に負けず劣らず美しい絵本に仕上がりました。

稀に、翻訳文について話合うこともあります。

作品はあくまでも著者の創作によるものですから、訳文にしても勝手に手を加えてはなりません。

しかし、その絵本が本当にその国の子どもたちのロングセラーになるには微調整が必要な場合もあるのでしょう。

現地の編集者の声に耳を傾けることも大切です。

その上で作家がどのように出版したいか、話し合いによって解決策を模索していきます。

絵本の翻訳出版の障壁は、このように日本と海外の編集者、そして著者の協力によって、ひとつひとつ乗り越えられているのです。

そうして日本の絵本が海外の子どもたちの手に届けられるのです。

最後に、日本のロングセラー、ベストセラー絵本の最近の海外での出版状況についてご報告します。

「11ぴきのねこ」シリーズ(馬場のぼる・作、こぐま社、シリーズ第一作1967年初版)は、

日本でシリーズ累計発行部数330万部を超える大人気シリーズですが、

かつてアメリカ、スウェーデンで刊行され、台湾、タイに続き、今年韓国での翻訳出版が予定されています。

中国では先頃月刊雑誌に連載されました。

「14ひきの」シリーズ(岩村和朗・作、童心社、シリーズ第一作1983年初版)は、フランスをはじめ、

ドイツ、イタリア、スペイン、アメリカ、台湾、インドネシアなどで刊行されています。

特にフランスではハードカバー、ポケットブック、ブッククラブ版など、いろんな形態で子どもたちに届けられてきました。

韓国版は同国では珍しいカバー付きで刊行されました。

14ひきのシリーズは、表紙とカバーの絵を比べると、同じ構図なのですが、ねずみたちの表情をはじめ、絵がすこしずつ違っています。

そんな作者の遊び心たっぷりの仕掛けを理解して、韓国でも慣例に従わずカバー付きで刊行したのです。

同作家の「かんがえるカエルくん」(福音館書店、1996年初版)も、今ではフランスの書店に並んでいます。

五味太郎さんの絵本は「みんなうんち」(福音館書店、1981年初版)をはじめ、たくさんの絵本が各国で刊行されています。

こんにちは!世界の児童文学&絵本!

メキシコでは「てのひら絵本」シリーズ(偕成社、1990年初版)が好評です。

厚紙でつくられた真四角の小型絵本は、シリーズのどの本も穴の開いた仕掛け絵本です。

これまでメキシコだけで30万部が発行されました。

昨年からメキシコ教育庁の識字教育プログラムにも採用されています。

「ノンタン」(キヨノサチコ・作、偕成社、シリーズ第一作1976年初版)は、2002年にやっとフランスで刊行されました。

台湾でも2002年にシリーズのほぼ全巻が翻訳出版されたところです。

日本での長年の人気を考えると、なぜこれまで翻訳出版されていなかったのかと、不思議な気持ちになります。

ノンタンはボローニャやフランクフルトなど国際ブックフェアで長年展示され続けてきました。

各国の編集者の目にとまる機会は、これまで十分にあったはずです。

にもかかわらず、出版されませんでした。

しかし、逆に考えれば、今だからノンタンを海外で刊行できる下地が整ったのかもしれません。

それは、日本のコミックやアニメが海外進出して絶大な人気を得ている社会状況とも、おそらく無縁ではないのでしょう。

ここで紹介した他にも、海を越えた絵本は数多くあります。

その中から、彼の地で何世代にもわたって長く愛される絵本がでてくる、なんてことになると、もっと愉快ですね。    

東京都立図書館 より。

 

 

勉強のための本をより楽しむのが、今の時代では大切だということです!

勉強のための本をより楽しむのが、今の時代では大切だということです!!

 

今日のまとめ。

絵本が売れている。

コロナ渦で増えたおうち時間に、親や祖父母らが子供に読み聞かせているという。

その普遍的テーマゆえ、あらためて大人がはまることも。

スマホからちょっと離れて、世代の垣根を超えた世界を楽しんでみたらどうだろう。

共感は世代を超えて!

日本でもっとも売れている絵本をご存じだろうか!

「いないいないばあ」!

積まれた文化は社会の宝!

しかし、日本の絵本が海外で人気なのを知っている人は少ないのではないだろうか。

「ティラノサウルスシリーズ」!

宮西達也は累計発行部数が1900万部に達する!

春樹くんのように子供は予期しないところに反応し、共感を求める。そんな経験を持つ親たちも多いはずだ。

そのやりとりの時間が大切だということだろう。

「あたまをよくしようとか、言葉を覚えさせようと考えはいけません。

まずは本を楽しんで好きになってもらうことが大事だと思います」!

絵本好きの主婦が受け継いだ、子どもと大人をつなぐ店!

今コロナ渦で本に親しむ人が増えているそうですが、良く理解できます。

まずは本を楽しむということがとても大事!

勉強のための本をより楽しむのが、今の時代では大切だということです!

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私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。