心とろけるミルクチョコ!読者が選ぶ何でもランキング!
心とろけるミルクチョコ!国内で100年以上愛されてきたミルクチョコレート!口の中で溶かすと、一時の幸福感を味わえる!
国内で100年以上愛されてきたミルクチョコレート。
口の中でゆっくり溶かしていくと、
ミルクの甘味とカカオの香りやコクが合わさり、
一時の幸福感を味わえる。
NIKKEIプラス1では読者参加型の新企画「Think!LIFE」の第1弾として、
1月に試食会イベントを実施した。
在宅勤務のお供に楽しんだり、
ちょとしたプレゼントにもできたりする板状のミルクチョコレートはどれか。
イベントに参加した読者と専門家が選んだ。

「ゴディバタブレット ミルクチョコレート」!
1位・1480ポイント!ゴディバ!濃厚なカカオ味の味と安定感!
「ゴディバタブレット ミルクチョコレート」
ゴディバは1945年にベルギーで開店、1972年に日本に上陸して国内 250店超を構える。
この商品はクリーミーな口溶けのあとに濃厚なカカオの味が広がり、後味の良さやバランスに定評がある。
多くの人が一度は口にしたことがあるためか「上品な甘さで安定した味」(51歳女性)、
「香り、口溶け、甘さとも申し分ない」(60歳男性)、
「とがった所のない心地よさ甘さで安定感がある。
たくさん食べても飽きない後味」(60歳男性)など「安定感」が評価された。
① 内容量 90g
② 税込価格 702円
③ カカオ分 31%
専門家の声
「香りの広がりが良い。
ミルクの味わいと少しナッティーな風味を感じた」(徳永純司さん)

ロイズ!「「板チョコレート[ミルク]」!
2位・1380ポイント!ロイズ!甘味、苦味、香りのバランス!
「「板チョコレート[ミルク]」
「欧州と気候や風土が近い近代北海道で本場に負けないチョコを作りたい」と
創業したロイズの初の商品として1985年に誕生した。
ブレンドしたカカオのミルクの風味のバランスにこだわる。
海外でも販売されている。
「甘味、苦味、香りのバランスが良い。
万人受けする味」(49歳女性)、
「落ち着いた甘さ。
コクもあるがヘビーではない」(61歳女性)など、
バランスの良さが高評価につながった。
① 125g
② 432円
③ 45%
専門家の声
「豊かなカカオとフレッシュなミルク感のバランスが良い。
すっきりとしたキレの良いチョコレート」(小野隆さん)

ガレー!「タブレットシリーズ ミルクチョコレート」!
3位・1360ポイント!ガレー!キャラメル風味の優しい甘さ!
「タブレットシリーズ ミルクチョコレート」
ガレーは1976年にベルギーで創業し、94年には皇室御用達ブランドに認定された企業。
ミルクチョコレートはほんのりキャラメル風味で、
滑らかな口溶けが特徴。
カカオは100%フェアトレードのものを使っている。
「ゆっくり溶けて舌触りが良い」(67歳女性)、
「キャラメル風味が口の中でとろける」(60歳男性)、
「ミルクの味が美味しい。
子供から大人まで楽しめそう」(58歳女性)など、
優しい甘さを好む意見が多かった。
① 80g
② 498円
③ 34%
専門家の声
「練乳のように濃縮された濃厚なミルク感。
バニラの芳醇な香りに包まれる」(鈴木兼介さん)

ラ・メゾン・デュ・ショコラ!「レ ミュスクレ」!
4位・1260ポイント!ラ・メゾン・デュ・ショコラ!色々な味を楽しめる奥深さ!
「レ ミュスクレ」
1977年創業のフランス企業が手がける。
アフリカ産カカオを使い、ほんのりとしたバニラの香りが感じられる。
ミルクの味わいと甘味のあるスパイス感も楽しめ、最後にはキャラメル風味が優しく残る。
読者と専門家の双方がランクインさせた唯一の商品。
「なめらかに溶けてゆくチョコレート。
途中で別の香りも」(51歳女性)、
「苦味も感じるがミルクっぽさもあり、
いろいろな味が楽しめる」(71歳女性)など、味の奥深さへのコメントが多かった。
① 75g
② 1188円
③ 37%
専門家の声 「上品な甘さでコクがありながらすっきり。
口の中で溶かしていくうちにバニラやキャラメルやナッツや
メープルのような多彩な香りの要素が現れる」(平岩理緒さん)
ヴェローナ!「タブレット・バイべ」!
5位・1210ポイント!ヴェローナ!甘さ控えめな上品さ!
「タブレット・バイべ」
2013年にフランスで発売された、ドミニカ共和国産カカオを使用したシングルオリジナルのミルクチョコ。
甘さは控えめで、同国産カカオの特徴であるフルティーな酸味、繊細な苦味が生きており、ミルクとのバランスが良い。
「程よく酸味があり、味がくどくなく美味しかった」(21歳女性)、
「甘さ控え目で上品な味わい。後味もよい」(57歳女性)などの声が聞かれ、
甘すぎないミルクチョコを求める人におすすめ。
口溶けが良いという声も複数あった。
① 70g
② 794円
③ 46%
専門家の声
「コクのしっかりした、牛乳より濃いめのミルクの風味を感じる。
粒子がとても細かく口溶けが早い」(児玉寿端奈さん)

リンツ!「エクセレンス ハイカカオミルクチョコレート 45%カカオ」!
6位・1150ポイント!リンツ!酒に合う苦味!
「エクセレンス ハイカカオミルクチョコレート 45%カカオ」
1845年にスイスで創業、世界120カ国以上で販売されているブランドのミルクチョコ。
なめらかな口当たりが特徴で、カカオの香りが後から鮮明に感じられる。
「やや苦味があってお酒とも合いそう。
うすめなので食べやすい」(39歳女性)、
「食後にややカカオの香りが残る。
お酒と一緒に楽しみたい」(50歳男性)など、
お酒と合わせたいというコメントが目立った。
① 80g
② 572円
③ 45%
専門家の声
「ミルクチョコの中ではややビター感があるが、
口の中で溶かしているうちにまったりとしたミルクの風味が広がる。
薄いのでパリッとした歯触りも楽しめる」(平岩さん)

デルレイ!「ツイスト ジャバ」!
7位・1140ポイント!デルレイ!濃厚なのにすっきり!
「ツイスト ジャバ」
1949年創業のベルギー企業が手がける。
やや酸味のあるフルーティーなジャワ産カカオを使用。
香りを損なわない程度の砂糖とミルクを追加した。
「甘さもしっかりあるがもたれない。
濃厚だけどスッキリした甘さ」(37歳女性)、
「他の商品よりミルク感が強い一方で、
カカオの香りもよくバランスが良い」(49歳男性)
① 85g
② 2160円
③ 33%
専門家の声
「甘味、苦味、ミルク感のバランスが良い。
万人受けするタイプで贈答用にも向いている」(鈴木さん)

オリジナルビーンズ”!「ヴィーガンミルク」!
8位・1130ポイント!オリジナルビーンズ”!エキゾチックな味と香り!
「ヴィーガンミルク」
2008年創業のオランダ企業のチョコレート。
今回登場する商品で唯一、乳ではなくアーモンドミルクを使う。
カカオはエクアドル産。
「濃い甘さに苦味も感じられて面白い」(39歳女性)、
「エキゾチックな味と香り」(64歳女性)、
「燻製のような風味。
ウイスキーと合いそう」(54歳男性)と、
個性が評価された。
① 70g
② 1404円
③ 50%
専門家の声
「ベリーのような華やかな香り。甘酸っぱさが長引く」(下井美奈子さん)

パスカル・ル・ガック!「ミルク35%」!
9位・950ポイント!パスカル・ル・ガック!懐かしいミルクチョコ!
「ミルク35%」
2008年フランスで創業した当初からの人気商品。
バニラやキャラメルの香りのするミルクチョコレートを混ぜ合わせ仕上げた。
「甘さもミルク感もザ・チョコレートという感じ」(37女性)、
「子供の頃に食べた懐かしい味」(51歳女性)など、
「ミルクチョコらしさ」を指摘する意見が目立った。
① 80g
② 1836円
③ 35%
専門家の意見
「ミルクとコクの華やかなカカオ感がよく出ている。
余韻も素晴らしい」(小野さん)

カカオハンターズ!「サシェ トゥマコ レチェ 53%」!
10位・840ポイント!カカオハンターズ!華やかな大人のチョコ!
「サシェ トゥマコ レチェ 53%」
コロンビア南部産カカオをブレンド使用。
しっかり発酵することで苦味・渋みが柔らかく感じられる。
「香りからして甘さ控えめが伝わってくる」(60歳男性)、
「華やかで大人の味。口溶けが良いが味の余韻がある」(47歳女性)など、
大人向きとする声が大きかった。
① 28g
② 626円
③ 53%
専門家の声
「強いスモーキーな香りで濃いコーヒーやカラメルを思わせる。
個性豊かな素材の味が引き立ち余韻が楽しめる」(鈴木さん)

ミルク配合で多様な味わい!
ミルク配合で多様な味わい!!
乳製品を混ぜたミルクチョコレートはスイス人ダニエル・ペーター氏が
1875年ごろに開発し、日本では1918年に森永製菓発売したのが最初とされる。
同社の小野隆さんによると「ミルクチョコ」と
「乳製品を微量あるいは全く含まないビターチョコ」の
市場規模は大まかに2対1だという。
小野さんはミルクチョコの長所として
① ミルクがカカオ苦味や渋みを低減する
② 乳のコクを感じ、乳製品の違いにより製品の味の幅が広がる
③ 乳脂肪分の影響で柔らかくなる、の3つを挙げる。
チョコの味はカカオ豆のほか、材料の一つである「粉乳」の製法にも左右される。
「全脂肪乳なのか味に違いが出るほか、粉乳を作る際に高温になると
乳糖が焦されてキャラメルのような香りを感じるチョコになる」(平岩理緒さん)という。
今回、読者と専門家の選んだ商品は1つしか重らなかった。
読者はカカオ分とミルクのバランスや口溶けがよい商品を選ぶ人が多かった一方、
専門家からは製法なども考慮して評価したコメントもあり、意見分かれたようだ。

1位 ラ・メゾン・デュ・ショコラ「レ ミュスクレ」!
専門家が選んだベスト5!
1位 ラ・メゾン・デュ・ショコラ「レ ミュスクレ」
(詳細は読者の4位参照)「ミルキーでなめらか、
コクもあり味が一体化した芸術品 」(小野さん)
2位 ショコラティエ パレドオール「レエッセンス デュカカオ グランクヴァ 40%」
トリニダード・ドバコ農園日本人シェフが厳選したカカオを使用。
「カカオの力強い香りと、上質なミルク感のバランスが良い」(下井さん)
① 50g② 1296円
③ 40%
3位 ル・ショコラ・アラン・デュカス「オリジン オ・レ 45% マダガスカル ー トリニタリオ」
ミシュラン三つ星のレストランを経営するシェフによるチョコレートブランド。
酸味と苦味が楽しめる。
「少し酸味があるが全体的にバランスが取れていて品のあるおいしさ」(児玉さん)
① 75g
② 1512円
③ 45%
4位 有楽製菓「デラックス ミルクチョコレート」
北海道産ミルクを使う、発売から40年超のロングセラー。
一般店頭では販売せずネット通販が中心で、価格を抑えている。
「甘さも程よく万人受けする味わい」(徳永さん)。
① 330g
② 864円
③ 31%
5位 テオブロマ 「ビントゥーバー マダガスカルミルク」
マダガスカル産カカオと北海道産の粉乳を使用。
豆からチョコになるまで一貫生産をする国内ブランドの商品。
「ドライフルーツのような深い味わい。
個性的なミルクチョコレート」(鈴木さん)。
① 50g
② 1300円
③ 46%

小野隆(森永製菓チョコレートソムリエ)!
今週の専門家!ランキングの見方!
今週の専門家
▽ 小野隆(森永製菓チョコレートソムリエ)
▽ 児玉寿端奈(チョコのセレクト店「c7h84o2」代表)
▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)
▽鈴木兼介(東京製菓学校教員部洋菓子一課課長)
▽徳永純司(「equilibre」オーナーシェフ)
▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)
ランキングの見方
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ブランド名。
本文冒頭は商品名
① 内容量
② 税込価格(送料別)
③ 製品中カカオ分%。写真は鈴木健撮影。 (
砂山絵理子が担当しました)
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