これが樹齢1200年の楠の巨樹!
小さな島にある!神の巨樹!樹齢1200年の楠!志々島は嘗ては花の島!
今日は、私の大好きな樹木、それも特にデカイ巨樹の生き様について記述します。
巨樹とはある小さな島にある「神の巨樹」です。
香川県の志々島にある樹齢1200年の楠の巨樹。兎に角デカイ木です—–こんなにデカくなるまでよく育ったなと感心します。
樹木の生命力に脱帽!そんな凄さが見られるのがこの樹木!
志々島港の桟橋をおり、100mほど北進すると左手に志々島出張所と診療所があるので、
その角を左に曲がり山を登って行くとお寺があるので、そのお寺を抜けてしばらく行くと道が二股に分かれているので
右手に下って行くと開けた場所に大きなクスノキが見える。
志々島は周囲3.8km、人口約20人の小さな島。
宮の下港からは約20分で到着できる近さの距離です。大迫力!
これが樹齢1200年の大楠!やっと出会えました。
こちらが志々島の守り神・大楠(おおくす)。
縦横無尽に力強く伸びる木の幹と、壮大すぎるスケールに圧倒される私たち。
過去に映画『男はつらいよ』シリーズや『機関車先生』の撮影地ともなった、と言えば親しみがわくでしょうか?
大楠へ行く道すがら、振り返ると港が見えます!
全国の巨樹・巨木巡りを楽しんでいるみなさんのなかには、
単に巨樹・巨木を見ることだけを目的とするのではなく、
巨樹・巨木のもとへ旅する過程も大事にしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
いつもとは違った土地へ行ってみたいときには、瀬戸内海の人口わずか17人の小さな島、
志々島(ししじま)の大楠を見に行ってみてはいかがでしょう。
巨木と島旅の両方が楽しめます。
志々島に行くには、JR予讃線の詫間駅からバスで宮ノ下港へ。
そこから高速船で20分です。
志々島の港から大楠までは、集落の中を抜けて、上り坂をゆっくりと歩いても約20分。
大楠までの道は簡易ではありますが、舗装されていて、道案内板もあり、迷うことはないでしょう。

港から街を抜け山に登ってゆくと大楠に出会います。
途中、きつい傾斜のため、すべりやすい路面もありますから、歩きやすい靴と服装でいらしてください。
大楠との出会いはいきなりです。大楠に向かって歩いていくと、最後のカーブを曲がって、
視界が開けたとたんに、巨木が目前に現れます。初めて見たときは、ちょっと衝撃的かもしれません。
クスノキというと、天に向かってまっすぐに伸びる幹とこんもりとした樹形を思い浮かべます。
ところが、志々島の大楠の特長は、1400cmもの太さと、地上すぐの高さから、
両手を横に大きく広げたように左右に伸びた、幹のように太い枝を擁する特異な樹形にあります。
見方によっては、何本もの幹が横倒しになっているようにも、大蛇がうねっているようにも見えます。
枝という概念を覆してくれます。
樹齢は約1200年と言われています。

何本もの幹が横倒しに広がっていて、大蛇がのたうちまわっているのよう!!
大楠を抜けて少し歩くと、楠の倉展望台に出ます。
ここからは大楠を見下ろすことができます。
大楠の周囲には、穏やかな瀬戸内の海と多島美が広がっています。ぜひおいでください。
[幹周り] 1400cm [樹高] 40m [樹齢] 約1,200年
[保護指定] 香川県指定天然記念物 [所在地] 香川県三豊市詫間町志々島
[交通] JR予讃線「詫間」駅からバスで宮ノ下港へ。
そこから高速船で20分 みみ[著者] 伴場一昭(NPO法人瀬戸内オリーブ基金事務局 全国巨樹・巨木林の会団体会員)

この巨木が樹齢1200年の大楠!
フォトジェニックすぎる志々島の絶景スポット。
こちらは島の人の手作りの展望台『楠の倉展望台』。
穏やかすぎる青い瀬戸内海と空。
志々島のてっぺんにはこんな素敵な場所もあるんですね。
志々島は、かつて花の生産・出荷によって利益を得ていた『花の島』でした。
島全体に花畑が広がり、真上から見るとそれは綺麗なパッチワークのように見えていたのだとか。
現在は最盛期に比べ人も栽培農家も減りはしたものの、
『花の島』を復活させようと島民や地元の方で奮起しています。
島のあちこちにある色とりどりの花を探してみてくださいね。

巨樹・巨木は辺り一面に生き様を地域に発信!そのエネルギーで私達は生きられる!
巨樹に出会うと、その存在感に驚かされます。地面をつかむような根を張り、
ごつごつととした木肌、仰ぎ見て雄大な枝振り、
一本の巨樹が森を包み込むような存在です。
そばに近寄り、木肌に触れて・・・その生命を感じることが出来ます。
足下に何百年と落葉が重なり、ふわふわとした土を作り、
長年森を眺めてきたの でしょう。
巨樹に出会って帰り際、振り返るとそこには、神社仏閣や公園、森林があります 。
その樹が現在に残るには、周りの環境があってこそなのです。
生まれ、育み、成長し、そして巨樹となるには、
他の木々の犠牲、幸運とともに 、
その地域の多くの人々の思いや祈り、そして心の豊かさの存在に気づきます。
それに気づいたとき、巨樹が残る地域の豊かさを感じ癒されるのです。
むかしむかしの林業や農業、祭りや文化伝統の象徴となった神社や仏閣、公園や 森。
そして、その中でもっとも地域の象徴的存在なのが「巨樹」といえるのではない でしょうか。
巨樹を訪ねて観て歩く度に、巨樹のすばらしさとともに、それを現在まで残して くれた地域の伝統、
人々の思いと豊かな環境こそすばらしいのだと気づきます。
そして、今までに観えないものを感じること ができるでしょう。
巨樹に限らず、自然や、文化、伝統など、長く存在することは、
存在させる力が 長く働いているということに気づきます。

大きく広がった志々島の巨木の楠!とにかくデカイ!
今日は、巨樹のお話を記述しました。
私が早朝散歩のルートにメタセコイヤのツインの巨樹が高々とシンボリックに聳えていて、
あたり一帯を支配していました。
この樹木を起点に散歩のルートが確認できる重要なGPSでした。
この巨木は地域の人たちに慕われ育み成長してきたはずです。
ところがこの巨樹が突然切り倒されて実に残念です!
このメタセコイヤには2-300年以上の生き様の歴史があるはずです。
地域の人達にも親しまれてきていて、
最早その地主個人の樹木だけではない、存在にまでなっていたのに残念至極です!
巨樹を見ているとその巨大さに圧倒されるだけでなく、
巨樹が放つ生き様がみれてそれが、特に惹かれます。
巨樹にはそんな生き様のドラマがあるのです!!
巨樹、巨木は絶対に切り倒してはダメ!
地主には生き続けさせる責任があります!!
最早自分だけの巨木ではないのです!!!
地域のシンボルなのです!!
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