唯一無二の色と艶!豊富なカラーを生み出す染色技法「パティーヌ」がある!「ヴェネチアレザー」に、 職人が染料で、色を出す!

Pocket

トゥルージャ・ミニ!


唯一無二の色と艶!豊富なカラーを生み出す染色技法「パティーヌ」がある!「ヴェネチアレザー」に、 職人が染料で、色を出す!

 

透明感のある艶(つや)が美しく輝くオレンジ色のシューズは、ソールに近づくほど徐々に色が深まっていく。

ブラウンのブリーフケースは、緑の濃い色味から中心に向かって美しいグラデーションで淡い色合いになっていく。

フランスの高級革製品ブランドとして知られる「ベルルッティ」。

その魅力の一つに、豊富なカラーを生み出す染色技法「パティーヌ」がある。

ブランド独自のなめしが施されたカーフレーザーの「ヴェネチアレザー」に、

職人が染料などを用いて、手作業で無限ともいえる色を作り出す。

カラリストと呼ぶ職人は日本には七人おり、

べルルティ銀座並木通り店(東京・中央)にも常駐している。

そのひとり、小川紀沙子さんは10年ほど販売を担当した後、

カラーリストを目指した。

磨き方や補食など、革の扱いや手入れを学ぶことから始め、

財布や小物などから徐々にできるアイテムを増やした。

顧客の手に渡る商品に色を入れることができたのは

1年ほどかけて様々な技術を習得してからだという。

店舗で展開するヴェネチアレザーを用いた商品は、

基本的にはすべてパティーヌが施されている。

購入後は色替えやあせた部分の補修など、

カラリストに相談しながらパティーヌのサービスを受けられる。

1年以内であれば無料だという。

もちろん購入時に色見本などを見て、

ゼロから好きな色味を特別オーダーすることも可能だ。

手入れをしながら使い込むうちに一層、

唯一無二の自分だけの色になっていく。

小川さんにパティーヌの一部を見せてもらった。

唯一無二の自分だけの色になっていく、パティーヌ!

まずは革の表面に付着している

ワックスなどを溶剤を用いて拭き取っていく。

この作業をすることで、後に入れていく

色が馴染んで浸透するという。

「メークを落とすとクレンジングのようなものです」と小川さん。

化粧を落として素の状態の肌に戻すようなイメージだ。

溶剤で拭き取り、その後乾かす作業を何度か繰り返す。

革の色味が元の状態より明るくなったところに、

独自の50色以上あるという染料を塗っていく。

一般的には、茶色の皮から赤や黄色などの明るい色、

黒い皮から青や紫など濃い色味を生み出していくそう。

ティッシュペーパーを指先に軽く

巻きつけるようにして染料に浸し、皮に乗せていく。

素早く軽やかな動きに見えるが、力加減は繊細で

「こするとなでるのあいだくらいの感覚」と小川さんは説明する。

時に小さな円を描くように、時に直線的に。

指を動かして色を入れ込んでいく。

何度も薄く重ねていきながら、目指す色に近づけていく。

緑色の染料を塗った部分に黄色を重ねると、少し茶色がかったようになり、

赤い染料にブラウンが合わさるとワインのような色になったり、

幾つもの染料を使いこなして表現していく。

皮は一つとして同じものはないため、その個性を

確認しながら「とってつけたようにならないように。

一方で、なじみすぎては色を施す

意味がなくなってしまうので、ちょうどいい雰囲気を作り出したい」

(小川さん)指を筆に、

革をキャンパスにして、

絵を描いているかのようだ。

色が仕上がった後、

しっかりと乾かし、

ワックスで仕上げる。

革の毛穴を埋め込むというイメージで塗り込むという。

驚くのがワックスとともに時折、

ティッシュに水を含ませる工程だ。

そうすることで「革本来持っている美しさが現れる」(小川さん)という。

水が多すぎると皮に染み込んでしまうため、

ワックスと水の微妙なバランスを指先で調整しながら、

優しくマッサージするように磨いていく。

そうしてようやく、ガラスのような透明感のある艶が生み出される。

1895年靴職人としてパリで働いていたアレッサンドロ・ベルルティーが、

自身の技を駆使して、1枚革のレースアップシューズ

「アレッサンドロ」を作ったのがブランドの始まりだ。

パティーヌの技術を完成させたのは、

4代目のオルガ・ベッルティーで、

黒と茶色が主流だった紳士靴の世界に、新風を吹き込んだ。

著名人の愛用者も多く、

デザイナーのイヴ・サンローランは落ち着いたブルーブラウンを好んだそう。

小川さんによると、日本では深みのある赤系やブルー系が人気だ。

色味などを特別オーダーする際はアクセントにタトゥーを入れることもできる。

特別オーダーする際はアクセントにタトゥーを入れることもできる!

職人が針と顔料を用いて革の表面にイニシャルやモチーフを施す。

小川さんに作業を見せてもらうと、手元の動きは繊細で、集中力が伝わる。

仕上がったタトゥーはまるで皮に刺繍が施されているいるような細やかさだ。

自分好みの革製品を長く愛用したいと考える人が多くなり、

カスタマイズなどのオーダーは、新型コロナウイルス渦でも増えているという。

顧客の希望に合わせて、

その人のための色に仕上げたり、

使い込んだものをもとの状態に近づけたり、

「小さな面積の中に豊かな世界が広がっている」と小川さん。

職人の手仕事で生み出される色をまとったレザーを手にすると、

革の新しい魅力に気づかされる。  

 

井上聡子  遠藤宏撮影。

 

 

ろうけつ染め「Kimono」!


ろうけつ染め

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動検索に移動
ろうけつ染め(ろうけつぞめ、蝋結染、蝋纈染、臈纈染などとも記される)は、

模様部分をで防染し染色する伝統的な染色法。

[歴史]

中国では新疆ウイグル自治区ホータン地区

ニヤ県精絶国遺跡の東漢墓から蝋染の綿布が発見されていることから、

2世紀3世紀からろうけつ染めの技法があったと見られる。

日本では正倉院宝物に見られるなど、

天平時代から見られる染色技法である。

着物などの反物の染色によく見られ、

京都の京友禅でも「蝋纈友禅」がある。

また世界各国にも同様の染色方法が見られる。

インドネシア

マレーシア

タイバティックもこの技法を使用している。

モン族

プイ族も独自のろうけつ染めを行っている。

[染色方法]

溶かした蝋を筆などで布に塗り、模様を描く。

「楽しいろうけつ染め」!



染料にてその布を染色し、蝋を落として水洗いする。

蝋を塗った部分は白く染め抜かれる。

複数の染色のためにはこの工程を繰り返す。

蝋を乾燥ひび割れを入れることによって、独特の亀裂模様を作り出すことも多い。

ウイキペディア。

Pocket

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。