初めての国産クラフトジン!欧米に端を発した、 製法や素材に拘ったクラフトジンの人気が日本に広まりつつある。

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初めての国産クラフトジン!欧米に端を発した、 製法や素材に拘ったクラフトジンの人気が日本に広まりつつある。

初めての国産クラフトジン!欧米に端を発した、 製法や素材に拘ったクラフトジンの人気が日本に広まりつつある。

 

欧米に端を発した、

製法や素材に拘ったクラフトジンの人気が日本に広まりつつある。

緑茶やユズなど日本のボタニカル(植物由来成分)を厳選した国産品は個性派ぞろい。

ジャパニーズ・クラフトジン初心者でも楽しめる、

おすすめの商品を専門家が選んだ。

 

 

1位・1050ポイント!季の美 京都ドライジン!華やかなボタニカルの協演!

 

日本初のクラフトジン専門蒸留所「京都蒸溜所」が製造。

2016年の発売以来、ジャパニーズ・クラフト人の先駆けとして人気を集め、

英国の種類品評会で最高賞を獲得するなど国際的評価も高い。

「世界で勝負できる人を日本から発信しようという姿勢が反映されている」(高山憲吾さん)。

今回の審査でも専門家5人が1位に選んだ。

ベースのスピリッツにはコメのみで作られた最高級のライススピリッツを使用。

ボタニカルには同府宇治市の老舗茶舗の玉露のユズ、

ヒノキや山椒などの京都産の素材を中心にブレンドし、

伏見の柔らかくきめ細かな伏流水で調整する。

「人本場の英国と日本のスペシャリストによるチームが

開発を手掛けたこともあってか、

繊細さがありながら、

ジンとしてのバランスも考慮した完成度を誇る」(小針真吾さん)。

「京都のボタニカルにこだわった香りは、まさに『和』の香り」。

個人的には京都旅行、昔ながらの長屋の飲食店を訪れた時を思い出す」。

(高橋隼人さん)

パッケージにも和を表現しており、墨色のボトルに江戸時代から続く唐紙屋が監修した文様を施した。

「コンセプトやデザインはダントツで、味わいも立体的」(岸久さん)。

限定商品も多く展開しており専門家からは「京都で飲むことをおすすめしたい」という声も上がった。    

① 製造元 京都蒸溜所  

② 5500円    

https://kyotodistillery.jp/products/item1.php 

④ アルコール度数45度

 

 

ROKU!日本の四季を重層的に表現!

2位・970ポイント!ROKU!日本の四季を重層的に表現!

 

日本を代表する酒造会社が表現するのは、日本ならではの四季。

旬の時期に収穫した桜花。櫻葉、煎茶、玉露、山椒、ユズの6種類のボタニカルを使用する。

4種類の蒸留器を使い分けるといった繊細な工程を経て生まれたコクのある重層的な味わいが特徴的だ。

「滑らかでしばらく舌の上で転がしたくなる」

(宮沢英治さん)

和紙のラベルや筆文字のロゴといった細部にも日本らしさが詰められている。

「桜の花と葉が爽やかな香りを出している」(高山恵太郎さん)。

「日本のクラフトジンという主張がしっかりある」(狩野卓也さん)

ソーダ割りをはじめとした多彩なアレンジ方法で楽しめ、食中酒として相性も良い。   

① サントリースピリッツ  

② 4400円  

③ https://www.suntory.co.jp/wnp/rokugin/#  

④ 47度

 

 

ニッカ カフェジン!山椒の香りが織りなす大人の味!

3位・770ポイント!ニッカ カフェジン!山椒の香りが織りなす大人の味!

 

口に含んだ瞬間、山椒の香りが広がる。

他にも山椒を使用する商品はあるが「個性的でわかりやすく感じられる。

ストレートでも飲み応えがる」(秋本勇達さん)。

19世紀に誕生し、いまや世界的に希少となった

カフェスチルという蒸留機を創業当初から使っており、

モルトやコーンの香りや味わいが残りつつも、

まろやかな甘みが感じられる。

「程よいコクとやや荒々しさのある酒質と柑橘

山椒の力強いアロマが特徴的」(三浦武明さん)。

「海外のバーテンダーにも人気が高い」

(ジェーニャ・マラホワさん)とプロから熱視線を送られる。  

① ニッカウイスキー  

② 4950円  

https://www.nikka.com/products/spirits/coffey/coffey-gin.html 

④ 47度

 

 

SAKURAOGIN ORIJINAL!柑橘類の複雑な味わい!

4位・660ポイント!SAKURAOGIN ORIJINAL!柑橘類の複雑な味わい!

 

広島市廿日市市を拠点に 100年以上の歴史を持つ酒造会社が手がける。

ジュニパーベリーやコリアンダーシートといった定番のボタニカルに、

レモンやネーブルなど瀬戸内のかんきつ類を組み合わせ、

複雑な味わいに仕上げた。

ボタニカルを直接スピリッツにつけ込む「スティーピング法」と、

ボタニカルに蒸留の蒸気を通して香味を抽出する

「ヴェイバー法」を組み合わせた独特な製法で、

ジン愛好家からの人気が高い。

高山憲吾さんは「和を感じながらも違和感無く良質なジンとして楽しめる」と評価。

手頃な価格で「おうち飲み用としてカジュアルに楽しめる」と小針さん。  

① サクラオブルワリーアンドディスティラリー  

② 2310円   

③ https://www.sakuraodistillery.com/sakurao 

④ 47度

 

KOMASA GIN!-小みかん-!焼酎技術とみかんのハーモニー!

5位・570ポイント!KOMASA GIN!-小みかん-!焼酎技術とみかんのハーモニー!

 

ボタニカルの主役となるのは、通常の温州みかんより2回りほど小さい直径も4cm程度の小さなみかん。

鹿児島県で冬の風物詩として親しまれている。

「桜島みかん」をふんだんに使用している。

130年以上の歴史を持つ焼酎蔵の技術が詰まった

米焼酎のまろやかさと、鼻の奥にすっと抜けていく

優しい柑橘の香りのハーモニーを楽しめる。

「小ぶりなみかんの風味が生きた親しみやすい味わいで、

初めての方にもおすすめ」

(岸さん)、

「炭酸で割ってデイリーに楽しみたい」(宮沢さん) 

と親しみやすい味わいを推す声が集まった。

同じシリーズにはイチゴ、ほうじ茶のジンも。

ボトルのホップなデザインも目を引く。   

① 小正醸造  

② 3520円  

  https://komasagin.com/komikan/   

④ 45度

 

 

Japaneze GIN 和美人!米由来のまろやかな甘み!

6位・530ポイント!Japaneze GIN 和美人!米由来のまろやかな甘み!

 

1872年創業、日本を代表する焼酎の蔵元が作る商品。

蒸留所のある鹿児島県南さつま市で収穫したキンカンや返塚橙、

月桃など地元産の9種類のボタニカルによる

爽快感あふれる香りと米由来のまろやかな甘味を楽しめる。

爽やかなスカイブルーのボトルには切子をイメージした文様を施し、

ラベルには使用しているボタニカルを

あしらった薩摩焼のオリジナルデザイン

「薩摩ボタン」を表現。

「ジュニパーベリーがかなり強く、柑橘類もしっかりしている。

わざわざ飲む価値ありで、デザインも個性的」(狩野さん)。

「焼酎とジン、両方の広がりを感じさせる秀逸な一本(小林卓也さん)。  

① 本坊酒造  

② 4180円  

③ https://www.hombo.co.jp/item/liqueur-sprits/wabijin/  

④ 47度

 

 

7位・380ポイント!クラフトジン 香りの雫!日本固有の香木の癒し!

 

主役となるのは日本固有の香木で、高級な楊枝にも使われるクロモジ。

そこにレモンピールやショウガ、カルダモンといったスパイスを加えた。

クロモジのみを加えた蒸留液と、他のボタニカルの

蒸留液をブレンドすることで新緑の森のように爽やかな風味に。

仕込みに使う中央アルプスの天然水が味わいをいっそう引き立てる。

「癒し効果の高いアロマが心地よく広がり、醸成にもお勧めしたい」と三浦さん。

「ボトルサイズが小さいため買いやすい」(秋本さん) と手ごろな価格への評価も高い。

ラベルの内側に施したクロモジのデザインも特徴的だ。   

① 養命酒酒造  

② 968円  

③ https://www.yomeishu.co.jp/herb_liquere /kanosizuku  

  37度

 

 

槙 KOZUE!みずみずしい森林浴!

8位・360ポイント!槙 KOZUE!みずみずしい森林浴!

 

梅酒造りで有名な和歌山県の酒造会社による、地元の素材にこだわった商品。

高野山に自生する針葉樹「高野槙」の葉から生み出される森林の香りと、

温習みかんの皮やレモンの皮といった

柑橘類のボタニカルによる爽やかな香りが混じり合う。

小林さんは「森林浴をしているような気持ちにさせる、

雨にぬれた瑞々しい草木のようなしとやかな1本」と形容。

「日本らしいすっきりとした飲み口で、和食と合わせて楽しみたい」(三浦さん)。

定番のジントニックで楽しむのはもちろん、柑橘系のジュースともよく合う。    

① 中野BC 

② 2970円   

③ https://www.nakano-group.co.jp/product/spirits/fujishirodistillery/kozue/   

④ 47度

 

 

HINATA!温かく柔らかい 深い余韻!

9位・320ポイント!HINATA!温かく柔らかい 深い余韻!

 

1834年創業の宮崎の酒造が手掛ける。

地元のかんきつ類である日向夏やキンカン、

ヘベスをメインのボタニカルとして使用し、

従来のジンらしいハーブ・スパイス系など系18種類を組み合わせることで

暖かく柔らかな味わいと深い余韻が広がっていく。

同県出身で世界的に活躍する女性バーテンダーが総合監修している。

「カルダモンやカモミールなどの

華やかで豊かな香りとスパイシーな味わいのバランスが良い」(マラホワさん)。

陶器製のボトルやコルクの栓も特徴的で「デザインが良い」(宮沢さん) 

と世界観を評価する声が多く寄せられた。   

① 京屋酒造  

② 5500円  

③ https://shop.kyo-ya.com/products/detail/110   

④ 47度

 

 

9148♯0101!北海道の素材の結晶!

10位・290ポイント!9148♯0101!北海道の素材の結晶!

 

北海道初のジン蒸溜所「紅櫻蒸溜所」は桜や紅葉の名所として知られる札幌市の紅櫻公園内にある。

日高昆布や干しシイタケ、

切り干し大根「うまみ成分」を加えて、

ジンらしい爽やかさと甘味をバランスよく味わえる。

ほかにもラベンダーなど北海道の素材が使われ、

「程よいうまみとコシのる味わいを楽しめる」(小針さん)。

「食中酒として楽しめる店が素晴らしい」(高橋さん)。

「19」と「84」をそれぞれ逆さにし、

自由で美味しいジンという意味を込めている。   

① 紅櫻蒸溜所  

② 4950円   

③ https://www.hlwisky.co.jp/project/1948_0101/     

④ 45度

 

 

酒造のノウハウ ジンでも花開く!

酒造のノウハウ ジンでも花開く!

 

蒸留酒の一種であるジン。穀類などから造られるアルコールに、

ジュニパーベリー(セイヨウネズの実)をはじめとした

「ボタニカル」と呼ばれる植物成分を加えて蒸留することで、

個性的な香りや風味を生み出している。

通常より原料や産地に拘った製品は「クラフトジン」と呼ばれ、

約10年前に英国で発売された「シップスミス」を皮切りに一大ブームとなった。

同じ蒸留酒のウイスキーなどと比べて設備投資が安価で済み、

製造に時間がかからないため、日本でも2015年に初の

クラフトジン専門蒸溜所となる京都蒸溜所が創業すると酒造会社が続々と参入。

日本人協会によると、今年2月時点で

国産クラフトジンは70~80種類に上るという。

他国と比べ日本酒や焼酎由来のスピリッツが多く、

緑茶といった日本の名産品がボタニカルに使われている。

「ボタニカルには健康的なイメージがあり、ボトルデザインも洗練されている。

女性の人気も高い」と日本ジン協会の岸草代表。

まずはソーダ割やロックで楽しむのがおすすめだ。

 

 

ランキングの見方!調査方法!

ランキングの見方!調査方法!

 

ランキングの見方  数字は専門家の評価を点数化。

商品名① 製造元 

② 希望または参考価格(税込)。

カッコ内は内容量。

③ 公式または販売サイトのURL

④ アルコール度数。

写真は2~3位が鈴木健撮影。

他は製造元提供。

調査法法       

ジャニーズ・クラフトジンに詳しい専門家の助言を参考に、大手書ピングサイトなどで購入可能な21ピンを選定。

調査を送った上で「香りや味」

「コンセプトの独創性やデザイン」などを基準にして1~10位を選んでもらい、

結果を編集部で集計した。     

(堀部遥が担当しました)

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。