再生の美!日本の伝統工芸!金継・裂織り!より美しくよみがえる美意識がある!

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この壺は金継ですが、より美しく蘇った!


再生の美!日本の伝統工芸!金継・裂織り!より美しくよみがえる美意識がある!

 

ものを大切にする。

大量消費社会の中で忘れかけている精神は、日本人が昔から育んできたものだ。

割れかけした器を漆で接着し、継ぎ目に金粉などをまいて修復する金継ぎ、使い古した布を裂き、再び織り込んだ裂織—–。

伝統工芸の中に宿る心には、単なる修復・再利用の概念ウィ超えて、より美しく蘇らすという美意識がある。

日本の美徳が詰まったものとして世界が注目する伝統工芸のニューウエーブを追った。

これは日本人が考え出した魔法なのでしょう。

東京・表参道の陶芸工房「 彩泥窯」を訪ねると、オーストラリアから来たキャサリン・チャップマンさん36 が金継の体験教室に参加していた。

江戸時代の割れた小皿に丁寧に金継を施す。

修復を終え、継ぎ目がキラキラと輝く小皿を眺めながら「壊れたものを直し、より美しくする。

日本の文化は素敵ですね」と目を細めた。

割れかけした器を漆で接着し、継ぎ目に金粉などを巻いて修復する金継。

茶の湯が盛んになった室町時代に広まり、

江戸時代、本阿弥光悦がが手掛けた赤楽茶碗「雪峯」のように重要文化財となった名品もある。

「金継は、これまで茶道の碗や花器など高価なものにされてきたが、

最近は自分や家族が大切にしてきた普段遣いの器に施す人も増えている」と工房を主催する中野拓さん52。

金継は普段遣いの器に施す人も増えている。

大量消費の反省もあり、世界的にリサイクルを重視する機運が高まっている。

物を大切にする心が詰まった金継。

近年、日本人だけでなく、ティファニーなど海外の有名ブランドのデザイナーらも工房で実施し、

創作の参考にするなど国内外で注目されている。

金継の魅力は偶然の美にある。器は思い通りに割れてくれない。割れや欠けの形は、人の作為が及ばない世界だ。

だから面白い。

茶道のわびさびを尊ぶ日本人は、偶然の産物である割れや欠けに風趣を感じ、

隠すことはせずに金を巻くことによって目立たさせ、あるがままの姿を受け入れてきた。

 

 

金継は物を繋ぐだけでなく、思い出も繋いでくれる!


継ぎ目に金粉を巻いて修復する金継!金継はものを繋ぐだけでなく、思い出や歴史もつなぐ力を秘めている

 

茶碗に流れ出した釉薬、焦げ跡、くぼみ—–。

焼成過程で偶然生まれた器の姿形を鑑賞することを「景色を楽しむ」という。

古くから粋な人々は山や川、花や鳥を眺めるように、

金継で蘇った器の景色を楽しんできたのだろう。

欧米でいう「修復」は傷をなるべく目立たなくし、もよある姿に戻そうとするもの。

日本の価値観はそれとは対極にある

伝統的な技術である金継だが新たな潮流も生まれている。

中野さんは昨年から金継の技法の一つを用いて、

陶磁器とガラスや虹色に輝く特殊な陶器などの台座を接合してワイングラスを製作。

斬新なデザインの器つくりに取り組んでいる。

金継の歴史は骨董と現代の融合だった!

「古い器に金継を施せば趣はあるが、それだけでは何かが足りない」と感じた中野さん。

たどり着いた答えが骨董と現代の融合だった。

「江戸や明治時代の器をガラスの台座などと繋げれば、そこに新たな美が生まれる」と話す。

新たな波は器だけにとどまらない。

2015年に新潟越後妻有で開催された大地の芸術祭で注目されたアートがある。

築100年を越す民家に金継を施した「最後につなぐ家」だ。柱や床の傷に金箔を貼り修復した。

「太陽の柔らかな光に包まれ、キラキラと輝く傷を見て、あの時につけたんだなと思い出がよみがえった。

残念ながらもう家は取り壊したが、

最後に少食してもらえてよかった」と家の住人だった阿部久子さん75 は懐かしむ。

「家は人入れる器でもある。柱などの傷は家の歴史が染み込み、それぞれの思い出やストーリーがある。

住んでいた人の歴史と物語を可視化する為に金継の考えを取り入れた」と、

この作品を手がけた中島伽那子さん29。

金継はものを繋ぐだけでなく、思い出や歴史もつなぐ力を秘めている。

金継はものを繋ぐだけでなく、思い出や歴史もつなぐ力を秘めている。

廃品を再生した工芸品を住宅に使う動きはまだある。

琉球ガラスの窓ガラスだ。

琉球におけるガラス生産は明治時代に始まっていたとされるが、第二次世界大戦後、原料不足に陥った。

その時の職人が目をつけたのが、空き瓶だった。

だが空き瓶を原料にした再生ガラスは内部に空気がたまりやすく「くずガラス」と言われていた。

気泡がたまりやすいのなら、無理に無くさず特徴にすればいい—–。

逆転の発想で気泡をガラス内部に多く残し、それを味にした製品を生み出したのが、

琉球ガラスの名工、稲嶺盛吉さん80だった。

面白いのは泡を発生させるため、高炉にガラスを混ぜてく黒糖、カレー粉などを入れることだ。

・化学変化で黒糖と炭を入れると赤く、カレー粉を入れると黄金色に発色する。

だが再生ガラスは固まりやすいため、複数枚を同じ厚さに揃えることが難しく、窓ガラスに用いることは困難だった。

それを盛吉さんが開設した笛吹きガラス工房虹では、熟練の技で成し遂げた。

工房の入り口にステンドグラスにしたものがあるほか、

津市の沖縄料理店「遊び庭 花」にも同工房が製作した窓ガラスが入り口のドアにはめ込まれている。

「青や黄色や緑。昼はそれぞれの色の柔らかな光が差し込んでくる。

太陽光のない夜になると全て深いブルーに変わる。

まるで深海の底にいるようです」琉球ガラスの名工が生んだ再生の美。

それは神秘の世界を生み出している。

 

 

これは裂織ですが不均一に本質の美が潜んでいる!


伝統の技が紡ぐ最先端!裂織のような不均一なものこそ・本質的な美が潜んでいる!!!

 

米国の有名百貨店で取り扱われるなど、欧米でも注目される男性ファッションブランドがある。

「KUON」だ。

世界で活躍する可能性の高いブランドを表彰する2018年東京ファッションアワードを受賞した。

「古布からインスピレーションを受けた服づくりがコンセプトの一つ」

と製作するMOONSHOT 東京・目黒 の藤原新社長41。

古いものを今風にする

それはリサイクルではなく、アップサイクルだと思っている」

様々な古布を使っているが、メイン素材の一つが裂織りだ。

裂織りとは使い古した布を細かく裂き、横糸にその裂いた布、縦糸に木綿糸などを使って、

再び織り込んで衣服などに再生する織物のこと。

裂織りとは使い古した布を細かく裂き、再び織り込んで再生すること!

江戸時代に広がったが、寒さで綿栽培が出来ずに木綿が貴重だった東北地方で特に盛んだった。

「昔は小豆三粒を包める布は捨てるな、と言われていたのよ」。

裂織りで有名な青森県十和田市を訪ねると、南部裂織り保有会の小森輝子会長86 が教えてくれた。

「古い着物を裂いてから再び織り、コタツ掛けなどに再生した。もったいないの心が生んだ北国の知恵ね」

咲いた布は色も太さも様々。

それらを組み合わせて織ればカラフルになり、多様な柄が現れる。

「裂いた布のどの部分とどの 部分がくっつくか織ってみないとわからない。

だから思いもしなかった素敵な柄になる時がある。

裂織りも金継と同じ偶然の美が魅力!!

裂織は裂いた布と布との偶然の出会いです」と小林会長。

裂織りも金継と同じ偶然の美が魅力としてある。

KUONは岩手県の障害者施設から裂織りを仕入れている。

藤原社長は「裂織り羽織が複雑で、他の生地にはない存在感がある。

伝統技術が生んだ再生した生地に若い感性をミックスしてデザインすれば、

化学反応が起きて若者にも受け入れられる服になる」と話す。

裂織りをファッショナブルに再生する—–。

京都丹後地方で手織りのネクタイなどを生産している「クスカ」は、

17年から裂織りを使った靴を売り出した。

古布を再生した裂織りは靴に使うには耐久性に難があったが、縦糸をポリエステル製にすることで強化。

「機械でおられた布は均一だが、その美しさは表面的。

手織りの裂織りのような不均一なものこそ、本質的な美が潜んでいる」と楠泰彦社長43 は強調する。

海をイメージした丹後ブルーに染められた裂織りシューズは、外国人が丹後まで足を運んで買いに来ることもあるそうだ。

日本の代表的な織物である京都に西陣織や京友禅でも、再生の新潮流が生まれている。

京都市南区のアイ工房は、これまで捨てられていた西陣織の紋紙や京友禅の型紙を、行燈に生まれ変わらせた。

「紋紙は西陣の織り機を制御する心臓のようなもの。

ドットの穴をいくつも開けた特殊な段ボールを、何100枚もセットして機械を動かしていた。

穴が開いたところに針が通って柄を折る仕組みだった」=西陣織の帯を作る高島織物の辻弘正社長。

かつては紋紙を作る専門の職人がいて、生産問屋は大量の紋紙を保管していたが、

コンピューター制御が主流になった今では、不要なものになってしまった。

京友禅の型紙履物にあてがい染色するもの。

これも職人が花や鳥などの柄を手彫りしていたが、経年劣化すると廃棄されていた。

古布を再生した裂織りは美しく生まれ変わる!

「紋紙も型紙も京都の伝統工芸の財産」と考えたアイ工房の古田岩美社長69 は、

これらを発光ダイオード=LED 行燈に再生することを思いついた。

紋紙や型紙で作られた行灯から漏れる優しい光が室内を和風に彩る。「

紋紙の行燈は幾何学的な明かり、型紙の行灯は日本的な精密ながらの灯りが特徴です」と古田社長。

友禅の型紙の行燈を見て、「おばちゃんが来ていた着物の柄と一緒」と喜んでくれる人もいたそうだ。

形は行燈に変わっても、伝統の心を美しいと感じる心は変わらない。

「一旦この世に現れた美は決してほころびない」。

詩人で彫刻家の高村光太郎は書いている。

美は次々と移り変わりながら、前の美が死なない」のだ。

壊れたり古くなったりしても、その美しさは無にならない。

再生してより美しくすることにこそ日本人の美意識はある。

単にリサイクルするだけでは意義が薄い。美を磨き、新たな付加価値をつけてこそ、生まれ変わったものが輝くのである。

日経新聞記事より。鉄村和之。

 

 

これが伝統の手仕事裂き織りです!


美しさとは”使い切る”知恵!伝統の手仕事・裂き織り!!!

 

美しさと“使い切る“知恵。伝統の手仕事・裂き織り

衣服や布団の側地などの使い古した布を、ひも状に細く裂き、よこ糸として織り上げる「裂き織り」。

今回、この裂き織の魅力を教えてくださるのは、

岩手・盛岡で裂き織りを使った新しい感覚の日用品を開発・製造する

「幸呼来(さっこら)JAPAN」の代表、石頭さん。

8年前、地元岩手に根づく伝統の手仕事・裂き織りに出会い、その美しさと“使い切る“知恵の豊かさに魅せられ、

「裂き織りを次世代へと受け継ぎ、多くの人に伝えていきたい」と、一念発起して会社を設立しました。

幸呼来JAPANの商品の作り手は、障害者スタッフを中心とした総勢約20 人(外部スタッフを含めると30人弱)。

「そもそも私が裂き織りに出会ったのは、障害を持つ子どもたちが通う高等支援学校で、

授業の一環として行われていた制作風景を見たことからでした。

生徒さんが一生懸命に、そして楽しそうに作る緻密で美しい裂き織に感銘を受けたことを、今でも鮮明に思い出します。

“この技術を埋もれさせるのはもったいない”との想いが募り、今の事業を立ち上げました」。

独特な手触りと、使う布によってひとつひとつ風合いが異なる裂き織りは、

使う布によってひとつひとつ風合いが異なるのが裂き織り!

昨今の手仕事への関心の高さから徐々に注目を集め、幸呼来JAPANの裂き織商品も、

デザイン性の高さと丁寧な仕事によるものの良さから、現在では大手アパレルブランドとのコラボ商品を生み出すほどに。

「事業が拡大するにつれて、スタッフたちに“職人”としての意識が根づき、顔つきも変わってきました。頼もしい限りです」。

「同じ色合いの布を使っても、作る人それぞれの風合いに仕上がるのが裂き織りの醍醐味。

裂き織りを通して、手作りの豊かさを感じてもらい、

また、日常生活でものを大事にする気持ちが芽生えるきっかけになったらいいなと思っています」。

と、石頭さん。

石頭さんを盛岡からお招きして行うてならい堂のワークショップでは、

1時間弱でランチョンマット(orコースター)作りに挑戦します。

[裂き織りワークショップ。モノを愛おしむ気持ちを映す北国の手仕事、「裂き織り」を学ぶ。]

「裂き織り」って知っていますか。

「裂き織り」とは、衣服や布団の側地などの使い古した布を、ひも状に細く裂き、よこ糸として織り上げる生地のこと。

「裂き織り」とは、使い古した布を、ひも状に細く裂き、よこ糸として織り上げる生地のこと。

江戸時代、寒冷な気候のために綿花の栽培や木綿布の入手が難しかった東北地方で、

貴重な布地を最後まで使い切る暮らしの知恵として、盛んに作られていました。

いつか昔話で見た様な「はた織り機」を使って、

「裂き織り」のランチョンマットとコースターをつくるワークショップを開催します。

均一な色や太さの市販の糸と異なり、裂いた布は質感、太さ、色合いがさまざま。

それらを手織りで一段一段、丁寧にぎゅっぎゅっと目を詰めながら織り込むことで、

厚く丈夫で、大量生産品には表現できない、独特な風合いの生地が生まれます。

ワークショップでは、色々な色や柄の裂いた布からお好きなものを選んで、

想像力を駆使して、お好きな柄に織り上げてもらいます。

織り込むうちに、きっと「もったいない」を超えて、モノを愛おしむ気持ちが芽生えてくるはず。

裂かれた布が持つ歴史を受け継ぎながら、

全く新しい、そして何と言ってもかわいいデザインで生まれ変わらせる裂き織りの技法は、

私たちのこれからのくらしに必要な色々なことを教えてくれる気がしています。

わざわざ盛岡から来てもらっての出張ワークショップにつき、

レア開催となりますので、ご興味ある方はこの機会にぜひ。  にっぽ てらないどう 記事より。

今日は日本の伝統工芸「再生の美」について日経新聞の記事を中心に述べてきました。

「傷は歴史」 「偶然に宿る神秘」 「伝統の技が 紡ぐ 最先端」

と日本に古来からある物を大事に扱う心が生み出した、

再生の美学や伝統の手仕事・裂き織りなどは、美しさとは使い切る知恵だと教えています。

使い古した布を裂き、再び織り込んだ裂織!

これらはすべて日本古来の美意識からくるもので、物を如何に大事に扱う意識の高さが、

これがまさに日本古来の美意識からくるもの!

傷は歴史とか偶然に宿る神秘などと、モノを愛おしむ気持ちを映す手仕事の「裂き織り」は使い古したものにこそ、

貴重な生地を最後まで使い切る暮らしの知恵として受け継がれてきました。

これらを通じて伝統の重み、歴史の大事さ、工夫を重ねる美意識どれを取っても日本の美学の一旦を垣間見れたのは、

実に日本の美学に溢れた歴史に触れられて、大変に勉強になりました!

私のブログを通して皆様に発信していければと思っています!!

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。