何故スペインワインか!次々と現れる銘醸地の数が凄い!それはテロワールが凄いから!

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何故スペインワインか!次々と現れる銘醸地の数が凄い!それはテロワールが凄いから!

 

[ 何故スペインワイン?]スペインの11の銘醸地から  凄いワインが次々に届いています!いま何故スペインワインなのか—- それはテロワールと葡萄の品種とカリスマ醸造家の存在にあると言えます。

スペインの気候風土は、乾燥していて暑く、更に標高が600-1000mと高くて、寒暖差の大きい地域が多いため、病害に強い葡萄が凝縮することによって、佳いワインができる条件に恵まれているからです。しかも   そのスペインでは、多くのカリスマ醸造家の努力によって、新しい銘醸地が次々と登場し、各地から偉大な銘ワインが産出されています。

更には葡萄の品種「テンプラニーリョ」の存在も見逃せません。テンプラニーリョは長期熟成にも耐える品種で、濃密な風味とピュアな酸味の、非常にポテンシャルの高い品種—- テンプラニーリョとスペインの気候風土が、いいワインを育んでいるとさえ言えるのです。なお、スペイン中央部のラ・マンチャには固有品種「ガルナッチャ・ティントレラ」と言う果肉まで赤い黒葡萄があって、ポテンシャルの高い、芳醇な味わいの力強い赤ワインを熟成させています。その他の、アリカンテやイエクラの固有品種「モナストレル」も、潜在能力が高く、その高品質ワインにもに、注目が集まっていて、私の好きな品種です。前述した(10/24 スペインワイン最強!)ようにスペイン旋風は凄まじく、下記の「銘品」はすべてが異なる産地のものです—- 新しい「銘醸地の銘品」が次々と目白押しで、これからもスペインからは、益々目が離せません! スペインの銘品11種/私の評価では、その全てが四つ星++以上—–しかも全てが異なる銘醸地産—–これが凄いのです!!この銘醸地から次々と安くて美味しいワインが供給されています。これが何故スペインワイン?への私の回答です。

下が四つ星++以上を獲得した11の銘品ですが、星の内訳は—–五つ星が四つで、四つ星++が七つです。その11銘品の全てが、違う生産地です。私が凄いと言っているのはこのことです!

私がいつも重要視しているのは、ワインを試飲した時には、必ずメモに残す事で、その評価を自分の基準でする。この積み重ねがワイン術を向上させてくれます。何故スペインワインですか、と聞かれても直ぐに応えられるような訓練が必要です。多くの試飲記録がまとまれば、それを解析することです。私は試飲記録をマトリックスで解析しています。解析で必要なのは葡萄の品種を解析すると、どの葡萄が美味しいかが、分かります。次にどの地域のワインが美味しかったかも解析しておきます。今回役立ったのは、スペインのワイン産地の多さです。その多くが「銘醸地と言えるぐらいのポテンシャル」があって、世界の各地からお取り寄せの要望だ出ています。それには理由があって、スパインワインは「安くて美味しい」からです。安くて美味しいワインには世界から多くの、取引の要請が集中的に来ます。

そしてその各地の生産地には安くて美味しいワインを熟成させている「ワイナリーの人達の弛まぬ努力」が積み重ねられているのです。スペインの各地には多くのカリスマ醸造家がいて、スペインの多くの銘醸地を誕生させています。私が認識しているスペインの生産地の数は、22です。この中には努力を弛まない多くの醸造家で生産地から素晴らしいワインを産出しています。

 

葡萄の品種が凄い!テンプラニーリョ、ガルナッチャ・ティントレラ、モナストレル、メンシア!この葡萄が世界一のスペインワインを熟成させます!

 

この多くの生産地には、地域の気候風土に適合した、テロワールには、そこにあった葡萄の品種があります。代表的な品種はテンプラニーリョですが、ドゥエロやトロでは地域の固有品種になっています。私がいつも指摘しているように、このテンプラニーリョが世界で一番良いワインを醸造させると葡萄だと確信しています。更にスペインの中央部のラマンチャには「ガルナッチャ・ティントレラ」と言う黒葡萄が美味しいワインを熟成させています。またスペインの南の地中海近くのアリカンテやイエクラの「モナストレル」も見逃すことのできない貴重な品種です。更にもう一つビエルソに「メンシア」と言う素晴らしい葡萄の品種があります。このメンシアはビエルソのピノノアールと言われている程です。

下の葡萄は、上からテンプラニーリョ、ガルナッチャ・ティントレラ、モナストレル、メンシアです。




今まで述べてきたように、多くの生産地には素晴らしい葡萄の品種があって、その葡萄から努力を弛まない多くの醸造家がワインを熟成させ、銘醸地を次々に誕生させて来ました。私が試飲した銘品といわれるワインが11種あって、その全てが違う生産地=銘醸地 と言うのは驚くべき事です。一言で凄いでは済まされない、重みのある一語です。

その11の銘醸地を列挙します。

ペネデス、バルデベーニャス、イエクラ、トロ、リベラ・デル・ドゥエロ、アルマンサ、アリカンテ、カラタユ、プリオラート、ビエルソ、ブーリャス。

更に私が知る限りの22の生産地を記述します。

リベラ・デル・ドゥエロ、トロ、プリオラート、リオハ、モンサン、タラゴナ、ペネデス、カラタユ、カリニェナ、アリカンテ、イエクラ、アルマンサ、フミーリャ、ブーリャス、バルデベーニャス、リベラ・デル・フーカル、リベラ・デル・グアディアーナ、ナバーラ、シガレス、エルダ、ビエルソ、エンポルダ。以上22の生産地です。この中でつい最近知ったのはフランスとの国境、近くにあるエンポルダでした。

下の地図が私が描いたスペインの銘醸地の地図です。但しエンポルダを記入していません!エンポルダはバルセロナの北東でフランスとの国境の近くです。地図をよく見るとスペイン全土に渡ってワイン産地が広がっています。これがスペインワインの凄さです!

スペインにはこのように多くのワイン産地が点在しています。何故このように多くのワイン産地があるのでしょうか、それはスペインの風土即ち、テロワールが優れているのです。ですので各地からこのテロワールで優れた葡萄ができて、良いワインが出来る多くの土地があるからです。とういことはまだまだ眠っているワインに適したテロワールが控えていることでしょう。スペインからまだまだ目が離せません。次々とワイン適地が出てくるでしょう。そしてこの中の幾つかが、世界が認める銘醸地になっていくことでしょう!長年に渡ってスペインを見てきてそのように思っています。

今日は「何故スペインワイン」かについて記述してきましたが—–スペインの素晴らしさをまとめると次のようになります。先ずは次々と銘醸地が出現していますが、その理由は前記したようにテロワールが凄いからその土地に合った良い葡萄ができる。その葡萄の品種が素晴らしいワインを熟成させ世界に向けて発信し続けているからです。そこには情熱を持った多くの醸造家の存在も見逃せません。キーワードを要約すると「テロワール」、「葡萄の品種」、「素晴らしい醸造家」、「銘醸地」で、このキーワードが次々と素晴らしい銘醸地を世界に向けて出現させているのです。これが今の「何故スペインのワイン?」への解答です!以上ですが良くお分かり頂けたでしょうか!

今日の投稿は2015年12月29日にYahoo!ブログで投稿した「何故スペインワイン?!」を、全く新しい記事に編集し直して投稿しました。

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。