この木造住宅は200年は持ちます!国産材の檜の家です!
住宅を建てようとしている人・必見!100年持つ家にしましよう!住み心地で木造!
私は建築の設計が本業です。中でも木造建築が好きだし、大変すみやすいので、木造建築が一番優れていると思っています。
2014年に青山の表参道に、防火地域に3階建てを立てましたが、敷地の狭さを補う為の工夫をして木造にしましたが、ローコストで見た目にも大変好評でした。

木造耐火建築でも、屋根構造もすべて木造!

表参道に建てた木造三階建ての木造耐火建築のお店、パリのディプティクの青山支店。
今日はこれから住宅を建てようとしている人に、焦点を当てて記述します。
先ずは耐久性が大事です。すぐに壊れるようなものは建ててはいけません。
100年持つ家を建てましょう。
そのためにはいくつか大事な点がありますので、それを述べてゆきます。
100年持つ家は在来工法の柱のある家にしなければなりません。
2×4のパネル工法の家では100年持ちません。
柱と梁で作る在来工法が一番長持ちします。
在来工法使うことで、その伝統を残すことも重要なことです!柱や梁の材料にこだわれば200年は持ちます。
2×4の欠点は、2×4に合板を両方から貼り合わせるために、接着剤で貼り合わせています。
接着剤には100年の耐久性がないために、100年は持ちません。
今ハウスメーカーが建てている家のほとんどが、この2×4の住宅です。
2×4住宅はローコストでしかも作り易く、住宅メーカーの儲けが多くあるからです。
柱材は檜が最適ですが、高価なので杉で十分です。
又、柱を見せるか見せないかは、自分の好みで決めましょう。

私の代表作品の一つの木造住宅です。庇の出は60cmです。
100年住宅では!屋根の作りと基礎が重要!庇の出は60cmは必要!
次に大事なのは屋根です。
1970年代に流行った「アメリ建築草の根」とは庇のない切妻住宅で、雨の多いい日本には向いていませんでした。
このスタイルは庇がありませんし、切妻です。
これが日本の住宅には、最大の欠点です。
今でも街中に、この様式の家で溢れています。
これは私達、建築家の責任でもあるし、ハウスメーカーの責任でもあります!
雨の少ないアメリカには向いていますが、雨の多いい日本の住宅には、全く向いていません。
庇がないので壁は汚れるし、見た目に汚くて見て要られません。
せっかく大金をはたいて、マイホームを作るのですから、長持ちして、いつまでも綺麗な家を作りましょう。
それには屋根のデザインが大事です。
壁を汚さないためにも、雨で腐らないためには、屋根の作りがとっても大事です。
その為にも庇は60cmは出しましょう!
そして切妻はやめましょう!
寄棟にしてなるべく切妻がないようにすれば、壁の腐れや汚れがなくて長持ちする家になります。
庇の出は30cmでは短すぎてダメです。
日本の大雨対策には、60cmは最低必要です。

庇の出は60cmあるので、外壁はほとんど汚れません!
これだけ出せば、雨から壁が家が守られます。
ですので庇の出はとても重要。
土地を購入するとき庇が60cm付けられる土地を選びましょう。
100年住宅で次に大事なのは、家の基礎作りです。
基礎作りで一番大事なのは、地盤の強さです。
関東ローム層に直に建てられれば、申し分ありませが、一般的には地盤調査して、弱い強度の土は「地盤補強」しなければなりません。
100年住宅でこれが、最も大事な点ですので、大工さんや工務店の方と十分に協議してください。
と同時に床の高さも重要です。
低過ぎると湿気で土台や床面が腐りやすいので、十分な床の高さを確保してください。
床の高さは「その土地の水はけ」を考慮して決めてく下さい。

植林された杉や檜で覆われた日本の山々!伐採される準備万端です!
国産材を使いましょう!日本の林業を滅亡させない!他国の資源を滅ぼさない!
次は屋根の勾配が大事な事項です。緩い勾配の屋根は、雨漏りの原因にもなりますので十分な考慮が必要。
私が長年追求してきた「屋根勾配は八寸五分」が最適。
何故八寸五分かというと、雨漏りしない急勾配であること。
梅雨時の長雨でもこれだけの勾配があれば、雨対策には十分。尚且つ面白いのが—–内部空間が、思いもよらぬ空間ができること!!
内部にできた屋根裏のような空間は、全部使うことです。
屋根裏にして使わないのは勿体無いすぎる。
勾配が八寸五分あるので、低いところがあっても高いところができるので、実に不思議な面白いロフトができるのです。

これがロフトですが一番低いところは45cmです。面白いロフトとはこのことです!
これをうまく使いこなせるのは、建築士の腕の見せ所!!模型を作ってもらい、この大事な空間をとことん追求して、夢のマイホームにして下さい!
更に重要なのは日本の樹木で住宅を作ることです。
日本には適齢期を迎えた素晴らしい杉や檜が日本各地で育っていて、住宅材として使われることを望んでいるのです!

適齢期を迎えた吉野杉!建材に使われるのを待ち望んでいます!
それは住宅の材料にする為に沢山植林したからです。
輸入材に頼るのは他の国の資源を滅ぼすことにも繋がりますので、是非国産材で住宅を建てましょう!
輸入材に頼っているのは我々建築家とハウスメーカーの責任でもあります!
山々に生い茂る杉檜を滅ぼさないためにも、日本の林業復活のためにも、国が率先して取り組むべき大きな課題です!!

この家は高台の中腹で水害の心配はありません!一部地盤補強をしました!柱材は全て日本の檜材です!
土地選びは最大の課題!高台がいい!台の名が付く土地!神社の近くは地盤は強い!
最も重要なのは土地選び!
私は高校生の頃に狩野川台風に遭遇し、極めて稀にしか体験できない悲しい体験をしました。
ですので我が家の土地選びは、入念且つ、絶対に水害に強い土地選びに終始しました。
選びに選んで「しらとり台」にしました。
台のつく高台ですので、狭い土地でも陽当たりが良い、見晴らしが良い、風通しも良い、洪水にも安全、坂がありますがそのために水害にも安全。
坂の多い地域の住民は長生きが多いいという!
その証拠に青葉区は坂の多い街で、男性の平均寿命日本一です!!
坂があるために、自然に足腰が鍛えられるからです!
さらに贅沢を言えば神社が近くにあること—–神社は地盤のしっかりした土地に建っている、先人の知恵です。
幸い私が探し当てた土地は、狭い土地ですが、高台の中腹にあって見晴らしが良く、風の通りもよく、
神社までドライバーショットで届くほどの距離で、土地探しでは合格点!
土地選びでは、豪雨災害対策=台風対策、地震対策—–山や崖の下は絶対ダメで軟弱地盤もダ、津波対策—–海辺は見晴らしが良いが、津波の危険もある。
災害の多いい日本に住むには、以上を十分に注意して土地選びをしてください。

東南の角にはこのヤマモモが植わっていていざという時には、役立ちます。

ウッドデッキは外のリビング!
東南の角には・暴風対策の樹木!樹木のない家は未完成!ウッドデッキは狭い家にこそ必要!
東南の角に暴風対策の樹木を植えること!!
台風の一番怖くて強い風は東南の風!
万が一の時に、そこに樹木があれば家を守ってくれます!
台風の強烈な風は東南の風です。
私は東南の角にはヤマモモの樹木を植えました。
今では大きくなって家を守ってくれています。
狭い家でもウッドデッキは付けましょう。
狭いからこそ価値があると思っています。
ウッドデッキがあるだけで、生活が豊かに思えてきます。

狭い家にウッドデッキは有効です。デッキにはバーベキュー炉があります。
外にあるリビングとお考えください。
我が家はリビングとデッキが繋がっていますので、狭い家対策には効果抜群で必須です!
ウッドデッキがあるだけで家が豊かになります!
一番重要なのは樹木を植えること。樹木がない家は未完成だと思っています。
樹木のない家は、生きていません!
樹木は家を守ってくれるだけでなく、人を癒してくれるので絶対必要!
だから樹木のない家は「未完成」なのです!
最近我が家の近くに建売住宅が建てられましたが樹木が一本も植わっていません。
そのためかこの建売は一年は経つのに、未だに売れていません。
私は工夫をして樹木を植えればそれだけて、買い手がつくと思っていますが—–!
私に言わせれば、この建売住宅は樹木が一本もなく、「未だ未完成」なのです!
私がお勧めする樹木は、ヤマモモ、ヤマボウシ、コハウチワカエデ、ジューンベリー、ハナミズキ、ヒメシャラ、キンモクセイ、ドウダン、シャクナゲ、などなど。
ジューンベリーは日陰に強いので北側でも大丈夫です。

我が家のジューンベリー北側です。
家のシンボルツリーを何にするかで、家の命名が決まります。
例えば「ヤマボウシのある家」などはそれだけで素敵な家に思えます!
「樹木をどこに何を植えるか」で設計をスタートさせるのは、拘りがあってキットいい家になるでしょう!
試してみてください、絶大な効果があります!

紅葉が真っ盛りの「コハウチワカエデ」。
このように樹木は見た目に美しく、人と樹木は切り離せない関係があるからです。
自然の緑には免疫力があって、そのために人には樹木が必要で、見た目だけではないのです。
以上私の「住宅観=哲学」について、大事な部分をピックアップし記述しました。
住宅を立てようとしている方は、必見ですので是非参考にして、土地選びから住宅設計まで熟慮を重ねて、自分好みで使いやすい、マイホームを手に入れてください。
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