ワイン界の悪い習慣!そのナンバーワンがボルドーの寝かせる&グレートヴィンテージ!

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これがボルドーの当たり年ワイン達。

ワイン界の悪い習慣!そのナンバーワンがボルドーの寝かせる&グレートヴィンテージ!

 

ワイン界には様々な悪い習慣があります。そんな習慣は無くさなければならないでしょう!その第一にあげるのは、ボルドーのグレートヴィンテージを寝かせて高額にする。これがあるためにその年の値段が跳ね上がり、恩恵を受けるのは金儲け目的の投資家だけです!ボルドーワインは、気象条件即ちテロワールが極めてワイン作りに厳しいため、時々巡って来る年にだけ、いいワインができるのです!この年のワインがグレートヴィンテージになるのですが、他の地域と比べると普通の出来栄えで、決して優れている訳ではありません!!ここに大きな疑問点が潜んでいるのです!ボルドーは17世紀頃、国策でワインの発展に努めてきましたが、このヴィンテージを逆手にとって美味しくもない(失礼)ボルドーワインを世界に広めた罪は、極めて重いと思います。これに拍車をかけるように「アッシェンフェルダーのワインの方程式」があります。この方程式を使って気象予測と降雨量予測で、ボルドーのその年の出来具合を数値で示すのです。これは金目当ての投資家にとっては、願っても無い方程式で、そのグレートヴィンテージのボルドーワインを大量に買い込んで寝かせるために、したたかに儲ける、仕組みを作ってしまった罪作りの方程式です。

当たり年のヴィンテージに投資家が群がり値段を吊り上げて寝かせる!これが大儲けの悪い構図!!

私は200本以上の赤ワインを試飲評価して、それをマトリックス解析したところボルドーワインが世界で一番美味しくない結果に愕然としました!でもそれを証明する出来事がありました—–ボルドーの五大シャトーワインとカリフォルニアワインの目隠し対決を30年かけて行いましたが、3回ともカリフォルニアワインが圧勝した結果を見ても、ボルドーは決して美味しくはないのだと思っています。

又、ワインを開けたら直ぐ飲み干してくださいは、嘘です!若いワインは三日目、五日目と美味くなってゆく傾向があります。私はお酒は一日置きに飲みますので、次は三日目で、その次は五日目になりますので、段々と美味くなって行くのがよくわかります。だから決してすぐに飲み干してくださいは、全てには当てはまりません。特にスペインのワインのように力強いワインは特にそのようです。但しボルドーワインのように、ギリギリのテロワールで作られたワインは、そうかもしれません。ワイン界には全てがボルドーワインを基準に作った体裁が見られて、その一つがこれです。

又、白ワインは冷やして赤ワインは室温で飲みましょう。がありますが、これも正確に言うと誤りです。赤ワインは冬場以外は冷やした方が美味しいと思っています。

 

グレートヴィンテージに群がる投資目的の人達!寝かせた上で大儲け出来る構図が悪い!

 

以下は私の発売した「安くて美味しい赤ワイン2015年新盤」からの抜粋。

その点ボルドーワインには、感動するワインがありません。ボルドーは伝統と言う見えない壁に守られていて、その構図が「安くて美味しい」の感動を、もたらさないのでしょうか?

「新世界」ではワインの技術革新が著しく、その新しい技術によって「長期熟成を待たずとも美味しいワインを早くから楽しめる時代」になっています。ボルドーも重い腰をしぶしぶあげて、やっと技術革新に取りかかったとも聞いています。

ワイン愛好家と、投資目的の中国等一部の人たちに支えられている—–それがボルドーの現況ではないのか。やがてこの構図は崩れて、新時代が到来することでしょう。

私の試飲したボルドーには、感動を呼ぶようなワインが少ない—–スペインでは名も無い僻地から、感動するワインが次々と世界へ向けて出荷されていますが、ボルドーにはこの状況がみられないのです。残念としか言いようがありません。

永い歴史の中で、世界に冠たる地位を築いたボルドーは、メドック地区の1級〜5級などの格付けに守られ、ワイン愛好家にも愛され続け、高価な値段で取引されると、どうしても素人にとっては「感動を忘れたワイン」になってしまうのでしょうか?

前記したように、ボルドーワインの、もうひとつの弊害—–それがヴィンテージです。なかでもグレートヴィンテージのワインは、世界の富豪が競って手に入れ倉庫で寝かす間に、巨万の富に生まれ変わる—–魔法のヴィンテージなのです。この魔法のヴィンテージが曲者で価格をつり上げて出まわら無くする—–ボルドーを支えてきた、もうひとつの悪い要因になっていることに、お気付きだったでしょうか!!

「グレートヴィンテージは高いだけで、決して美味しくない」ことに私達が気が付かなければならない!!

ボルドーが安閑としてはいられない要因には技術革新もあります。前記したように「熟成期間を押さえて短期間に美味しいワインを造る」と言う、新しい技術が世界で取り入れられ急速に広がっています。ボルドーもやっと重い腰を渋々あげたと聞きます。しかしこれまでのボルドーの最大の武器は「長期熟成とグレイトヴィンテージ」—–「寝かせるから美味しい」と言う武器をどうするのか?現状に甘んじたままなのか!!

これまで、ボルドーが世界一に君臨し続ける事で、ワイン界が成り立っていたことも確かです。時代は変わった—–今こそ「感動するボルドーワイン」を、世界に配信して欲しいのです。それがボルドーの蘇る道ではないでしょうか?

今日はワイン界にまつわる悪しき習慣について記述しました。最悪に思うのはボルドーワインの最大の武器「長期熟成とグレートヴィンテージ」です。この問題は作る側すなわちボルドーだけにあるのではなく、買い手側の消費者に問題があるのです。今日私が述べてきたことが、世界に広がれば良いのですが、これを広げるには相当の時間がかかります。本当に美味しいワインを各自が自覚すれば良いのですが、それにも時間がかかります。多くの人たちの手で、この問題を世界に広めていくしかないでしょう!!私達がこの「グレートヴィンテージを寝かせる」の悪い習慣に早く気づかなければならないのです!!!

私が試飲した「シャトー・ゴーダン2000ポイヤック」は評価が三つ星で、2000年のグレートヴィンテージで、ボルドーきっての銘醸地ポイヤックにも関わらず低い評価で、 更にその時に飲み比べしたピエモンテの「バルバレスコ」にもネッビオーロの強さに完敗でした。この一件からしても、私にはボルドーのグレートヴィンテージは特別なワインにはどうしても思えずに、今日の投稿になりました!!以下がその時飲み比べした「シャトー・ゴーダン2000ポイヤック」と「モラネラ・バルバレスコ」です。

 

これがその時試飲した「シャトー・ゴーダン2000ポイヤック」です。

これが世紀のヴィンテージと飲み比べした「モラネラ・バルバレスコ2008」です。

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。