ワインの飲み方、選び方はジャンシス・ロビンソンのワイン入門書!
ワインの飲み方・選び方!ジャンシス・ロビンソン!ワインの味わいは葡萄が全て!そして香味!
[ワインの飲み方 -1]
ジャンシス・ロビンソン女史の著作から!
◆ ソムリエでも目隠しテイスティングでは赤と白とを識別できにくい—-そこでワインを美味しく飲むためのいくつかのポイントをロビンソン女史の著作から抜粋して紹介します!
❶ ワインの味:ワインの味を左右するのは酸味
・甘味と適度の酸味の微妙なバランスがワインの味を決める
・最初から酸味の強すぎるものはまだ「青い」—-その傾向は赤より白に強い
・最初から酸味の弱いものは「しまりのない平たい」ワイン
・ワインの酸味を知るにはその程度を比較してメモする等の習慣が大切
❷タンニン:偉大な赤ワインを生き生きとさせてくれるのがタンニン
・タンニンの多すぎるものは「硬いワイン」に
・安価なワインには一般的に「タンニンはない」
❸ワインの重さ:アルコール度数とエキスの程度によって決まる
・「フルボディ」はALC12.5%以上で豊かな香味のエキスがある
・「ライトボディ」はALC10%が多くエキスも薄っぺらな感じ
・「ボディ」は「口に含んだ時の重み」を直に感じて比較すること
・「アルコール度数」によって重量感がどのように違うかもチェックする
・一般的にスペインのワインには「ずしんとくる」重さがある

「ボディ」は「口に含んだ時の重み」を直に感じて比較すること!
❹ワインの本当の素晴しさは香味!
・同じ葡萄から造られても違った豊かな香味に醸成される
・香味こそそのワインの個性—-ワインの違いを楽しむための原点と知りたい
❺ワインの味に決定的な影響を及ぼすのは「葡萄の品種」
◆「白は冷やして赤は室温」は習慣にすぎない—-こだわるのをやめたい
◆ ワインの「飲み比べ」の実践はワインの知識と楽しみを5倍に広げる
ジャンシス・ロビンソン女史とは?

ロビンソンはブリリアントなワイン講座の著者でもあります。
イギリスでただ一人”マスター・オブ・ワイン”の称号を持つワインジャーナリストで、確かな知識とウイットで信頼される記事として親しまれている。
しなやかな感性と鋭い観察眼で、多くの反響を呼び、支持を得ている。
世界のワイン好きからその一言を待ち望まれている世界屈指のワインテイスターでもある。
この二人のバトルは実に面白い!!
2019年2月19日に紹介したロバートパーカー氏との「史上最大のバトル」は余りにも有名な逸話!

ワインで大事なのは香味、香味こそワインの個性!!
ワインは酸味とタンニンが大事!香味こそワインの個性!繊細な料理にフルボディは合わない!
[ワインの飲み方 -2]
ジャンシス・ロビンソン女史の著作から抜粋その2!
◆ ワインの命は 「酸味の程度」と「甘味とのバランス」—–
その品質を左右するのが「綺麗さ」「バランス」 「余韻」 の3つのポイント!
❶ 赤ワインの綺麗さ:「紫から紅色」そして「煉瓦色」 へ と年を重ねる毎に変化
「なんとなく青みがかっている」ものは若いワイン
「黄色やオレンジ色がかった」ものは年を経たワイン
「強いタンニンと深い色」は若い証
「褪色していて香味が複雑な」ものは成熟ワイン

赤ワインの綺麗さは「紫から紅色」そして「煉瓦色」 へ と年を重ねる毎に変化する!!
◆ 白ワイン: 「色がない状態」から 「黄色っぽく」なりやがて 「茶色ががかる」
❷ 「バランスと余韻」:卓越したワインは一口ふくむと「香りの余韻」が数分続く
「香味のブーケの余韻」が真骨頂を発揮するのがネッピオーロ
イタリアやスペインやカリフォルニアのワインには
空気に2-3日ふれると美味しさが増すものが

ワインは三日目、五日目と美味くなっていきます!飲む前にあらかじめコルクを抜いて準備する・空気に触れる!
❸ アルコール度数:一般的にボルドーは「低く」カリフォルニアは「高い」
低アルコールのワインは赤道から離れた葡萄に多い
アルコール度数に「渋みや苦味」はさほど影響されない
◆ ワインと料理:料理に合うか合わないかの決め手は色でなく「ボディ」
白ワインでもフルボディのものなら 「肉料理」にもピッタリ
もちろん 「料理自体の味のウエイト」との相性も
「繊細な料理」に、フルボディは合わない

ワインと料理:料理に合うか合わないかの決め手は色でなく「ボディ」!!
◆ ワインの飲み比べ: 「甘口は辛口の前」 「ライトボディはフルボディの前」に

ワインの飲み比べはワイン術を5倍向上させる!
「若いワインは成熟したワインの前」に
冷やしたワインは比較的「硬く」感じられ、暖かいと「まろやか」に感じられる。
今日はワインの飲み方について基本的なことについて、ジャンシス・ロビンソンの記事から抜粋して、記述しました。

これがカベルネ・ソーヴィニヨンです。

これがメルロの葡萄です。
カベルネ・ソーヴィニヨンはワインを愛する人が崇拝!メルロワインは重厚なヴェルヴェットのようなアロマ!
次にワインの[ワインの選び方]について記述します。
ワイン選びで大事なのは葡萄を知る事とその産地を知る事です。
フランスの葡萄畑を列挙します。
シャンパーニュ。アルザス。カルヴァドス。シャブリ。ロワール渓谷。
ブルゴーニュ。ジュラ/サヴォワ。ボージョレ。コニャック。
ボルドー。ローヌ川流域。アルマニャック。南西地方。
ラングドック。ルーション。プロバンス/コルシカ島。

これがラングドック・ルーションの地図。
ボージョレの母ガメイ、喉が喜ぶワインです。カベルネ・ソーヴィニヨンは真にワインを愛する人が崇拝してやまない葡萄です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの故郷はボルドー。

これがボルドーの地図。
良いカベルネは、その高いタンニンレベルから、時間をかけ卓越した熟成に達する可能性があるので「要」注目です。カベルネ・ソーヴィニヨンは色々な環境で栽培されているので、気候がワインの味に与える影響を実践するには、ピッタリです。
カベルネの仲間達。
世界屈指のワインであるクラレットは、ブレンドワインの代表と言ってもいいものです。
カベルネ一族の筆頭はカベルネ・フラン。
イタリアワインのラベルでカベルネと見かけたら、ほとんどカベルネフランと思って間違いありません。
メドック、グラーヴと言えば、ソービニヨン・ブランでした。
メルロベースの良いワインには、重厚なヴェルヴェットのようなキメと神秘的な複雑なアロマがあります。
メルロベースのワインは粘度、アルコール分とも、ソーヴィニヨンベースのワインよりしっかりしています。
ボルドーは整然と整備された多くのシャトー、葡萄園が、自分のところの味をしっかり守って変わらないので、テースティングにとってはまさにうってつけの地域です。
次はブラインドテイスティングによるクラレット産地当て。
アンズの匂いがしたらメルロ種です。
この場合、深い色と充実したスパイシーさがあったら、ポムロールに決まりです。

これがポムロールとサン・テミリオンの地図。
色が薄く洗練されていないというか、懐かしい農家の庭のような匂いがしたら、カベル・ネフランを混醸しているサン・テミリオンのものです。
これはカベルネ・ソーヴィニヨンから作られているなとピンときたら、グラーヴかメドックのどちらかということのなります。
乾いた、ほとんど砂のようなキメを感じたらグラーヴ産。
サン・テフテフ産は、若いうちは固く、タンニンをタップリ含んでいます。
ポイヤックは果実味、色、香味が充実した黒スグリの香味がある。
マルゴーのものは、柔らかい、少しメルロ種を思わせるワイン。
サン・ジュリアンのものは「香味、酸味、色ともちょうどいい、ただ杉の香味がハッキリする」。
「ヴィンテージと年齢」
ヴィンテージ当てが出来るワインは、年月を経て、熟成することによって本当の表情を表すワイン。
と、気候の変化が激しく年ごとに味にはっきり差が出るワインに限られます。
不思議なことにより穏やかな気候のボルドー産のワインの方が、ヴィンテージごとの違いは激しいのです。
ワインは生き物で年齢をとっていくもの。
異なったヴィンテージを較べてみると、見えてくるものがあります。
赤ワインは歳を経ると色が薄くなって茶色っぽくなる。
赤ワインは、強いタンニンと、深い色は若い証。
香味が複雑で、褪色していたら成熟の印。
オーク樽での熟成は、赤ワインでより重い意味を持ってきます。
オーク樽熟成を理解するのにピッタリのワインはクラレットです。
ボルドー生まれの赤ワインは、オーク樽の効果を実感するのにピッタリ。
一番手軽にオーク樽NI加えられた香味を実感するには、ギリシャ産のワインが適役。
「世にもややこしいピノ・ノワール」

これが世にもややこしい「ピノ・ノアール」の葡萄です。
偉大なバーガンディ=ブルゴーニュ の赤ワイン全てピノ・ノワールから生まれます。最高の葡萄園で、素晴らしい年にワイン作りの匠NI委ねられた場合、ピノ・ノワールは驚くべき力を解放します。
バーガディ赤の卓越したものに送る賛辞の数々は次。
「霊気に満ちた」「柔らかく、ヴェルヴェットのよう」「しなやかな中に揺るがぬ強さを秘めた」「重厚で香味豊か」
若いピノは、かなりハッキリとラズベリーの香りがしますが、熟成するに従って植物の香味がたたみかけられていきます。
シラーの葡萄、この葡萄から出来るワインは、ほとんど黒と言っていいほど大変深い色が特徴。
シラーは「高貴な」葡萄です。

これが「高貴な」葡萄シラーです。
シラーからは、料理を磁石のように引きつけるワインができる。熟成には時間がかかるので、それまで待ちましょう。
南ローヌの代表はグルナッシュ。

ローヌの地図。
グルナッシュはロゼワインの主要葡萄品種として引っぱりだこです。[イタリアワイン]

イタリアの地図。
モヤモヤしていて掴みずらい「ネッビオーロ」。ピエモンテーバローロ、バルバレスコ。ヴェネット。
トスカーナ。マルケ。ウンブリア。
カンパニア。カラブリア。シチリア。
ネッビオーロの真骨頂はそのブーケ。
スミレ、トリフ、カンゾウに例えられる。
ネッビオーロの葡萄は王様です。

これが葡萄の王様「ネッビオーロ」で、真骨頂はブーケ。
バローロは最長命を目指して作られた赤ワイン。バルバレスコに出会えたら強くドライでタンニンの強い味が漂う、濃縮されたその香味をお楽しみください。
スミレのような、トリフのような香りがします。
サンジョベーゼ=ジュピターという名の葡萄。

これがサンジョベーゼ=ジュピターという名の葡萄。
様々な特徴を持つ、サンジョベーゼからは幅広いワインができます。サンジョベーゼのキャンティとは。
薄い赤色で3-4年で茶色がかってくる。
古くなった野菜のような匂い。
苦味があることが多く、かなりはっきりとした粗いテクスチュアがある。
名声、価格とも頂点を極めるのは、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ。
これはサンジョベーゼ・グロッソ葡萄の一族からのみ作れれる。
このワインは若いうちはタンニンが強く渋く濃い感じがします。
「葡萄畑の年齢」
ワインの質となると、年を重ねるほど素晴らしいものになってゆく。
葡萄畑は古ければ古いほど、ネガしっかり深く張り、できるワインに幅広い物語を与へてくれる。
[赤ワイン用葡萄]
アラモン。カリニャン。サンソー。カダルカ。テンプラニーリョ。ジンファンデル。

これがテンプラニーリョの葡萄です。

これがジンファンデルの葡萄です。
ワインは基本的なことの積み重ねが大事ですので、ワインを飲む時にはこれを参考になさって、ワインの楽しい時間を増やして行きましょう!
これを実践すればワインが美味しくなり更に楽しくなります。
このスパイラルに入るのが重要だと考えています。
是非皆様もワインの楽しみを沢山つくっていきましょう!!
この投稿は2016年3月12日「ワインの飲み方①!」と2016年3月13日「ワインの飲み方②!」を全く新しく書き直し、2019年10月 日に新しい記事で投稿しました。
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