モナストレルと言う偉大な葡萄の研究!世界第二位の評価!世界三大黒ワイン!

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モナストレルと言う偉大な葡萄の研究!世界第二位の評価!世界三大黒ワイン!

 

モナストレルと言う偉大な葡萄について改めて研究してみます。何故ならば余りにも試飲評価が高いので、ここで取り上げる必要がありました。モナストレルはスペインのムルシア州のイエクラ、フミーリャ、ブーリャスに多くある葡萄の品種。ここのテロワールに見合った葡萄だと思います。私が改めて注目した理由は、私の五つ星の中で三つのモナストレルが多くありまして、テンプラニーリョの五つに次いで第二位でしたので、研究する必要があると判断しました。その五つ星とは第7代のイエクラの「バラオンダ・バリカ2011」と第13代フミーリャの「アルセーニョ・プレミアム・50バリカス2012」と第15代フミーリャの「アルセーニョ・モナストレル・12メセス2011」でマルベックの二つを抜き去って第二位の評価になりました。

この写真は全部五つ星!まずイエクラの第7代目の「バラオンダ・バリカ2011」次が第13代目の「アルセーニョ・プレミアム・50バリカス2012」一番下が第15代目の「アルセーニョ・モナストレル・12メセス2011」です。全部五つ星で、全部美味いので是非お召し上がり下さい。



モナストレルの共通点はワインの色合いが濃いことです。私は三大黒ワインの一角に加えました。カオールのマルベックの黒ワインとテンプラニーリョの黒ワインとこのモナストレルの黒ワインです。

味わいが濃厚で3本ともにフルボディであることです。酸味が強くタンニンもしっかりしたストラクチュアも共通点。アルコール度数が全部高く14.5と15%と高くアルコール感タップリです。肉厚で野性味のある力強さがモナストレルです。

この共通点は全部モナストレルのテロワールの葡萄の影響を反映しています。これを見ても改めてモナストレルが偉大な葡萄だということがわかります。

[モナストレル=ムールヴェドル]以下は私の著書「安くて美味しい赤ワイン」2015新版の15ページから取り上げました。

スペインのレバント地方が起源の地葡萄で、ムルシア州のフミーリャ、イエクラ、ブーリャスの三つに多くのモナストレルがあります。この地方は年間300mmという極端に少ない降水量の大陸性気候で、モナストレルによく合うと言われています。フランスに渡りムールヴェドルとなりました。干ばつに強く土壌を選ばない。多くの日照が必要で果皮が厚く、濃い色合いが特徴です。少ない水分と強い日照があると、ストレスによって樹勢が抑制され、低収量になり、完熟したフレーバーに富む良いモナストレルが収穫できるそうです。モナストレルの偉大なポテンシャルに、今注目が集まっています。

これが偉大なモナストレルの葡萄で肉厚で野生的で偉大なワインを熟成させます。

「モナストレル種」は、前記したように、フランスでは「ムールヴェードル」という名前で知られています。もしかするとこちらの方が馴染み深いかもしれませんね。ムールヴェードルは南フランス、主にプロヴァンスやローヌ、ラングドック・ルーション地方で栽培され、グルナッシュ種やシラー種、カリニャン種などとブレンドで使用されることが多い品種です。モナストレル種の起源は、オレンジで有名なスペインのバレンシア近くにある町「ムルビエドロ」。この町の名前が元になって、「モナストレル」の名前になったそうです。

ムールヴェードル=モナストレル種で造られるワインの典型的なスタイルとして思い浮かぶのは、「肉厚!」「フルーティだけどタンニンしっかり」「アルコール感たっぷり」 「野性的・動物的」などの言葉。小粒ですが果皮が厚く、糖度も高く。とにかくパワフルな果実味・タンニン・アルコールというイメージの「濃く、強い」品種です。ワイン自体にもなんとなく動物的なニュアンスがあるので、クセのある肉料理にピッタリなんですよね。ですがこの「濃く、強い」品種、寒さには滅法弱く、成長も他品種に比べて遅いという、なんだか可愛いところもあります。南国出身ののんびり屋さん、といったところでしょうか・・・。南フランスくらいでも、少し涼しいところだと栽培が難しく、やはり生まれ故郷のスペイン南部でいちばん栽培が容易、高いクオリティの潜在性を持っています。

 

フランスではムールヴェドル・豪州ではマタロ!暑く乾燥した土地で!グルナッシュ・シラーとブレンド=GSM!

 

Monastrell【モナストレル】 バレンシア州のモルベドレ村周辺が原産地と推測されている。この地域の15世紀の文献にモナストレルのワインについて記述されており、18世紀まで高い評価を得ていたそうです。その後、南フランスのラングドック・ルーションやプロヴァンスへと栽培が広がった。フランスではムールヴェドル、オーストラリアとアメリカではマタロと呼ばれています。現在スペインでは主に地中海沿岸のバレンシア、ムルシア、カタルーニャ州で栽培され、リオハやアラゴン州でも古い畑に一部栽培されています。中くらいの房で、果粒は丸く、果皮は青みがかった色で、厚く、果肉はしっかりとしている。旱魃には強いが、ミルデュー(ベト病)やオイデュム(ウドンコ病)に対する抵抗力は弱く、成熟が遅く、完全に熟すことは難しい。しかし近年は、きちんとした栽培管理と優れた醸造家の造りによって世界的に注目されるモダンなスタイルのワインを次々と誕生させている。ロゼ、赤、甘口、カバ、酒精強化ワインなど幅広いタイプのワインを生んでいます。

[ムールヴェードル]ムールヴェードルは、フランス南部のほかにスペインやオーストラリアで栽培される黒葡萄品種です。スペインではモナストレル(Monastrell)、豪州ではマタロ(Mataro)と呼ばれます。暑く乾燥した土地で良く育ち、芽吹きが遅いうえ遅霜に強い。若いワインは渋みが強いので他の品種とブレンドされることが多い。豪州ではグルナッシュ、シラーズとブレンドされ、各品種の頭文字を取ってよくGSMと称される。ただし長期熟成が可能で、この品種のみから作られた高級ワインも存在します。

これがフランスでムールヴェードルと呼ばれている葡萄でグルナッシュやシラーとブレンドされて美味いワインになる。

スペインの南、地中海沿いにあるムルシア州のイエクラには古いモナストレルという地元品種が植わっています。古い樹齢の価値について語られることがなく普段のみのワインに混ぜられて売られていたため、玉石混交のワインがたくさん存在します。このイエクラはスペインでは唯一ひとつの街からなる原産地呼称地域である意味閉ざされたエリアといえます。現地に行くと夏は40度以上、冬はマイナス5度以下というまるで月面を思わせる地域でそこで作られたワインは以前、アルコール度数の高いワインが作られ野性味あふれる味わいでした。

ここで15世紀から作られるモナストレルという品種はフィロキセラというブドウネアブラムシの大量発生により、改植や栽培の改善が進み、味わいも変化しました。

今日はモナストレルの細部にわたり紹介してきましたが、改めてこの葡萄のポテンシャルの高さが浮かび上がりました。モナストレルは肉厚で野生的で、かつ濃厚で力強いフルボディなワインで「モナストレルの黒ワイン」と呼ぶに相応しい、世界に誇れる実力を兼ね備えた素晴らしい黒葡萄でした。私の大好きな葡萄の品種が増えた喜びで溢れています!皆様もこのモナストレルに今後、十分に注目して下さい!!

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私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。