ミラノへの食卓・焼き物への回帰!なかには凝った手料理で友人知人をもてなすのが「新しい日常」になったという人たちもいる!

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ミラノへの食卓・焼き物への回帰!なかには凝った手料理で友人知人をもてなすのが「新しい日常」になったという人たちもいる!

ミラノへの食卓・焼き物への回帰!なかには凝った手料理で友人知人をもてなすのが「新しい日常」になったという人たちもいる!

 

新型コロナウイルス禍による外出制限の影響で料理に興味をも湯ようになったと言う声は、

日本同様ミラノでも聴かれる。なかには凝った手料理で友人知人をもてなすのが「新しい日常」になったという人たちもいる。

料理への情熱は食器への関心を呼び、陶器や磁気といった焼き物の売り上げが伸びている。

と書く料理だけに意識が向きがちなイタリア人も、食器にこだわると食生活がより美しくなることに気づいたのだろう。

今年1月から使い捨てプラスチック容器の使用が禁じられ、環境への意識が高まったことも影響しているようだ。

イタリアきっての由緒ある陶磁器ブランド、リチャード・ジノリは、

2016年にグッチなどを擁するケリング傘下に入り、20年、ジノリ1735と社名を変えた。

イタリアの経済紙によると21年の売り上げはコロナ前の19年を40%上回った。

「風景や花といったジノリ伝統のモチーフとは異なる絵柄を加えたこと、

オンライン販売に注力したことが成功した」と経営最高責任者(CEO)のアラン・ブロストさんは語る。

6月のミラノサローネ(国際家具見本市)では、

在庫として倉庫に眠る白磁の食器を使い、

アーティストに絵付けを依頼して新たな生命を吹き込むという

「REBORN(リーボン)プロジェクト」をミラノ各地で発表した。

オリジナル家具で知られる有力デザインギャラリーのニルファー画廊では、

スイス人現代美術家のフェデリカ・ペラツオリーさんを起用。

 

 

彼女の絵柄と絵柄をジノリの白磁に焼き付け、

新作のテーブルとコーディネートして発表し、顧客の関心を集めた。

老舗宝飾ブランド、プチェラチーとのコラボでは、

同ブランド、銀器とジノリが特別生産した食器類を組み合わせ、

パトリシア・ウルキオラやディモーレスタジオといった

著名な建築家やデザイナー4人によるテーブルセッティングを発表した。

ミラノ在住の女性は

「個々のアイテムはネットで検索できますが、スタイリングにはお手本が必要」

と見入っていた。

白磁のティーセットをデザインし評判となったのは、

グッチやバレンティーノ、トッズなどのクリエイティブディレクターを

歴任したアレクサンドラ・ファキネットさんだ。

有名セレクトショップのディエチコルソコモで発表し、

「日常への暮らしへの強愛い関心がたどり着いた結果が焼き物だった」と語った。

「一つとして同じものが無い手仕事の世界、シーズンごとにデザインを変化させる必要のない世界に価値観を見出している」

と、ファッション産業とのシステムの違いに言及している。

売り手からの提案が相次ぐ一方で、陶芸ブームも到来している。

教室に通う人やその個展も増えた。

展覧会のオーピニングでは絵付け体験のイベントなども出てきている。

写真家のマルゲリータ・キアルヴァさんは、コロナ渦のロックダウンをきっかけに念願の陶芸を初めて1年がたつ。「

自分の手で作ったものを暮らしに取り込む事で、人間的な感覚が戻ってくる」と語る。

絵画一辺倒だったアーティストのロラ・シュナベルさんは、2年前からシチリアで陶板や陶器の制作に没頭。

絵付けをして焼き上げたタイル画や、それらを鉄枠の中に納めたテーブルなどの展覧会が好評を博している。

陶器の燭台(しょくだい)はすでに300本を売り上げた。日々の食事も自作の陶器で楽しむ。

焼き物の流行について、みらので1400年代から続くショウ元フォルナーチェ・クルティの

広報責任者は、「パンデミックのショックの後、人々はデジタルへの反動から自然に戻りつつある」と分析する。

「陶器は一定時間、集中することが必要で、その行為は、瞑想にも近いものだと思う」

一方で、個人の趣味の陶芸にも市場の手が伸びている。

ミラノから小1時間の山にこもり、

楽しみのために長いこと

陶器を焼いているロレンツォ・ブルゾティさんは

「突然バイヤーがやってきて、仕入れたいから値段をつけるように言われて戸惑った」

と苦笑する。

「日常の用をなす雑器に、機能のみではなく美意識も与えたい」と先のファキネティさんはいう。

今年のなってフェンディやドルチェ&ガパーななど、

著名なファッションブランドがライフスタイルの店を次々と開いた。

そこでも食器は家具、

ファブリックなどとトータルにコーディネートされるこでより強う印象を与え、

見るものの感覚を刺激を刺激している。   

ジャーナリスト 矢島みゆき   

天江尚之撮影    

The STILE/Gourmet  日経新聞より。

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ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。