近年注目されつつあるのが、ポルトガルワイン!!
ポルトガルワインの研究!250種を超える土着品種・世界最多!近年注目されつつある!
今日は、先日来試飲していたポルトガルワインを取り上げて、詳しく調べてみます。
ポルトガルと言えばポートワインですが、そこを流れているのがポート川でポルトガルの充実したワイン産地です。
ポート川流域はスペインに入るとドゥエロ川に名前が変わり、沿岸にはトロやエルダやドゥエロなどの銘醸地がひしめいていて、いわばスペインのワイン銀座でしょうか!
ポルトガルに流れ下っても前記したようにポートのワイン銀座とも言えるでしょう!
ですがポルトガルを代表するワイン産地はダンウで、ドウロ川の南の、大西洋とスペイン故郷に中間地点に広がる丘陵地。
葡萄の品種は代表的な品種「トゥーリガ・ナシオナル」で、クオリティの高さでNo. 1。
ポルトガルは、ヨーロッパでも最も長いワイン生産の歴史を持つ国の一つである。
ポルトガルには、今から2,000年以上前にフェニキア人やカルタゴ人たちによって、ワイン文化が伝えられた。
現在のポルトガルの南半分にあたる地域に位置した古代ローマの属州ルシタニアの名はワインと饗宴の神バックスの息子または従者とされるルスス(Lusus)に由来するとされ、
ローマ帝国の時代にはローマにワインを輸出していた。
日本に初めて伝えられたぶどう酒「珍だ」(ちんだ)もポルトガルの赤ワインであり、
これはポルトガル語で赤ワインを指すヴィニョ・ティント(vinho tinto)の「赤」(ティント)への当て字である。
近代には、優良産地を保護するための原産地呼称制度をいち早く制度化した。
ポルトガルはワイン生産にちなんだ二つの世界遺産(「アルト・ドウロ・ワイン生産地域」と「ピコ島のブドウ畑文化の景観」)を持つ。
以上はウキペディア。
高評価獲得の新着銘柄も!
主要8生産地の特徴とおススメキュヴェを一挙ご紹介。
portugal ポルトガル ワイン

葡萄の250種から造られるポルトガルワインは多種多様。
250種を超える土着品種や多彩なテロワールから個性豊かなワインを生み出す国、ポルトガル。
ワイン造りの歴史は古く、紀元前2000年頃から。
近年では伝統的なブレンドテクニックを用いながらも新たなスタイルへの改革が急速に進み、かのジャンシス・ロビンソン女史からも「ポルトガルは今ノリにノっている。」
と称賛されるなど、国際的な評価を上げています。
こちらのページでは主要8産地の特徴と、おススメキュヴェを一挙ご紹介!
是非この機会にポルトガルの魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。
[ポルトガルワインが注目を浴びる3つの理由]
「250種を超える土着品種」
ポルトガル ワイン 古くからポルトガルに根付いてきた固有、在来の品種はイタリアやスペインよりも多く、約250種。
これにはサラザール独裁政権下の近隣ワイン生産国との鎖国状態が影響しており、1ha当たりの固有品種数では世界最多となっています。
もともとは多品種をブレンドするのが伝統でしたが、現在は単一品種から造られるバイラーダのバガ種や、ヴィーニョ・ヴェルデのアルヴァリーニョ種なども世界的なトレンドに。
これらの固有品種の品質と幅広さにより、際立った個性のある多彩なワインが生み出されるのです。
「多種多様な気候&土壌」
ポルトガルは南北に560km、東西に160kmと小さな国ながら、北部の丘陵地帯と南部の平地では平均気温や降水量が大きく異なります。
土壌は主に北部と内陸では花崗岩、片岩、粘板岩を主体とし、南部と海岸では主に石灰質、粘土や砂が主体に。
また、同一地域に異なる土壌タイプが共存する産地もあり、この多彩な気候や土壌がポルトガルワインの多様性をもたらすのです。
「国際的な評価」
ポルトガル ワインこれらの固有品種や多彩なテロワールが生み出すポルトガルワインは世界中で高い評価を獲得しており、

近年国際的な評価が急上昇のポルトガルワイン!
世界的なワインジャーナリスト、ジャンシス・ロビンソン女史は、「ポルトガルの赤ワインは世界最高標準」とコメント。
実際彼女が過去13年間に行った評価では、ポルトガルの赤ワインが最高の総合ポイントを獲得しています。
ワイン評価誌ワイン・スペクテーター誌においても、2016年にテイスティングされたポルトガルワインの43%が90点以上を獲得。
また、世界遺産に登録されたドウロやアレンテージョは世界で訪れるべきワイン産地として常にトップにランクインしており、
ワインツーリズムの観点からも世界の注目を集めています。

多彩なテロワールから個性豊かな赤ワインを生み出すのがポルトガル!!
多彩なテロワールから個性豊かな赤ワイン!ワインの歴史は紀元前2000年!!
「ポルトガルの主要産地」
国内全土でワインを生産しているポルトガル。
スペインのシェリーと共に世界三大酒精強化ワインと称されるポートワインとマデイラワイン、
飲みやすく手頃なヴィーニョ・ヴェルデや、

飲みやすくて手頃な白ワインがヴィーニョヴェルデ!
アメリカのワイン専門誌「ワイン・スペクテーター」で高評価を獲得するドウロワインなど…
ポルトガルの各地域にはそれぞれの土地らしい個性的なワインが存在しています。
1.ヴィーニョ・ヴェルデ 2.ドウロ 3.ダン 4.バイラーダ 5.アレンテージョ 以上がスティルワイン主要5山地です。
6.ポート 7.マディラ 8.セトゥーバル 以上3地域が酒精強化ワイン産地。

スティルワイン主要5産地と酒精強化ワイン主要3地域。
スティルワインとは普通のワインのことで、非発泡性ワインです。スティルワインの主要5産地は1.-5.までです▼
1.ヴィーニョ・ヴェルデ
「緑のワイン」を意味する一大ワイン産地、ヴィーニョ・ヴェルデ。

「緑のワイン」を意味する、ヴィーニョ・ヴェルデ!
通常のワインはブドウが完熟するのを待って収穫されますが、ヴィーニョ・ヴェルデでは完熟手前で収穫するのが特徴。
そのため、発酵途中で発生する気泡がワインに残りやすく、微発泡ワインよりも更に弱い泡を感じることもあります。
また、完熟手前のブドウを使用するため比較的アルコール度数が低く、果実をそのまま口に含んだ様な瑞々しさと、爽やかでクリスピーな味わいのワインが生まれます。
主要なブドウ品種は、酸味やミネラル感が前面に出たロウレイロ。
アヴェッソやトラジャドゥーラなどとブレンドされることが多く、フレッシュな味わいのワインが造られます。
また、最近は発泡がなく熟成可能な白ワインもあり、
最北端のサブリージョン、モンサオン・イ・メルガッソのアルヴァリーニョ種は新たなスタイルのヴィーニョ・ヴェルデとして注目を集めています。
2.ドウロ
世界遺産にも登録されている類まれなワイン産地ドウロ川流域。

ドウロ川沿岸に広がる葡萄畑。一度見てみたいほど綺麗!
これまでは酒精強化ポートの産地としか知られていませんでしたが、近年はスティルワインであるドウロワインの品質が向上し、急速にその名声を築きあげています。
ブドウ栽培地域はポートと同じですが、より幅広い品種が認定されており、
中でもトゥーリガ・フランカやトゥーリガ・ナシオナルといった品種から、凝縮感のある重厚さ、硬質な力強さを特徴としたワインが生み出されます。
3.ダン
ダン地方はポルトガル中北部の内陸部にある周囲を山に囲まれた盆地。
標高が高く、気温が下がり始めるのが夏の終わりと早いため、果実はゆっくりと熟し、ブドウは複雑なアロマを蓄えることができるのが特徴です。
1900年にはパリ万国博でダン地方のワインが金賞を獲得し、ポルトガルの良質なワイン産地としての名声を今に繋いでいます。
ダン地方の主要品種はトゥーリガ・ナシオナル。

トゥーリガ・ナシオナルはダンをいやポルトガルを代表する黒葡萄品種。
濃厚な果実味のワインを生み出す品種ですが、冷涼なダン地方では骨格を持ったエレガントなワインとなります。
このトゥーリガ・ナシオナルに、ティンタ・ロリスやアルフロシェイロ、ジャエンといった品種がブレンドされるほか、エンクルザードを使った白ワインも注目を集めています。
4.バイラーダ
太平洋の海岸線から続く緩やかな丘陵地。海洋性気候の影響を受けますが、粘土質が多い特徴的な土壌から独自の味わいのワインが生み出されます。
かつては量産型のワインを生み出す産地でしたが、現在はプレミアムワイン産地として国内外の注目を集めています。
バイラーダの生産量の85%は赤ワイン。タンニンが強くしっかりとしたワインができるバガが主要品種となります。
この品種は果実のアロマやしっかりとしたタンニンによって、しばしばバローロを代表するネッビオーロに例えられています。
5.アレンテージョ
アレンテージョは、首都リスボンから南東に位置し、スペインとの国境沿いにあるワイン産地。
近年、資本の投入や醸造技術の革新により、品質の高いワイン造りが行われ始めており、目覚ましい発展が見られる注目の地域です。
大陸性気候に属しており、夏は酷暑で冬は寒く、一年を通して乾燥しており日照量がとりわけ多いのが特徴です。
テンプラニーリョのシノニムであるアロゴネスや、アリカンテ・ブーシェ、トリンカデイラ、カステラォンなど様々な固有の黒ブドウ品種が栽培されており、
総じて凝縮感とボリューム感のある、果実味たっぷりの赤ワインが生み出されています。
また、白ブドウ品種には、アロマティックなロウペイロやアンタォン・ヴァースなどがあり、
早飲みのフレッシュかつフルーティーなタイプから適度な厚みのあるリッチなタイプまで、様々な味わいの白ワインが造られています。
6.ポート
「液体の宝石」と称され、ポルトガルを代表する酒精強化ワイン、ポート。

ポートとドウロに広がる葡萄畑は実に綺麗!!
ポートには1756年、世界で初めての原産地呼称管理法が成立しました。
ブドウの発酵途中でアルコールを添加することで、自然な甘みをもつアルコール度数が19-22度のポートワインが生まれます。
ポートでは若いタイプのルビーポート、樽熟成させた茶色がかった色のトウニーポート、白ブドウで造られるホワイトポート、
そして新たにフルーティーな早飲みタイプとしてロゼポートが認定されています。
少し冷やしてそのまま食後に嗜むもよし、またデザートやチーズと合わせても、自然な甘みがその味わいを引き立てます。
7.マディラ
リスボンから南西に1000kmの大西洋に浮かぶマデイラ島。
「大西洋の真珠」とも称されるこの島で、世界三大酒精強化ワインの1つ「マデイラワイン」が産み出されます。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『リチャード三世』や『ヘンリー四世』の中にも登場し、
ジョージ・ワシントンやトーマス・ジェファーソンといったアメリカ大統領にも愛されるなど、古くから現代に至るまで数々の著名人がマデイラワインの魅了されています。
ポルトガル ワインマデイラワインの最大の特徴は加熱熟成させること。
熟成する過程においてワインの大敵である熱を加えることで、意図的にワインを酸化させ、独特の風味を持つ絶世の美酒が出来上がります。
最低熟成期間は3年間で、ワインのアルコール度数は17-22度。
開栓後もそれ以上酸化が進まないため長く風味を楽しめるのも魅力です。
8.セトゥーバル
セトゥーバルは、ポートとマデイラと並び、ポルトガル3大酒精強化ワインの一つに数えられるモスカテル・デ・セトゥーバルを生み出す産地。
テージョ川を挟んでリスボンの対岸にある半島に位置しています。
ポルトガル ワインモスカテル・デ・セトゥーバルはモスカテル・デ・セトゥーバル種(=マスカット・オブ・アレキサンドリア)またはモスカテル・ロッショ種から造られる酒精強化ワイン。
マスカットに由来するリッチな果実味と複雑味が愉しめる甘口ワインです。
ブドウを果皮とともに醸造し、その後ワインは数か月間果皮とともに醸され、18カ月以上のオーク樽熟成を経て生み出されます。
以上はエノテカの記事参照。
今日は、先日来試飲していたポルトガルワインの独創性のある味わいを美味しく頂けましたので、詳細に調べてみた次第です。
今までは酒精強化ワインのポートワインやダンやマディラのワインと葡萄の品種トゥーリガ・ナシオナルぐらいしか知らず、寂しい限りでした。
今日の勉強で土着品種の多さや、ワイン産地のテロワールや味わいの多彩さに驚かされました。
これからはこれらを念頭に入れて、それぞれの産地が持つ特徴的なワインを楽しみたいと思います。
ワインは勉強すればする程楽しくなるし、美味しくなるが、私のワイン哲学ですから!!
勉強すればするほどポルトガルワインが好きになります!!
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