ピエモンテではセラーを建てる時に、昔から壁にワインを埋め込める習わしがある!!

Pocket


広大に広がるバローロの葡萄畑!

 

ピエモンテではセラーを建てる時!壁にワインを埋め込める習わしがある!!

 

自分のセラーに一本しかないワイン。

多くの人は開けようとする度に「いや、もったいない」と棚に戻すだろう。

私もこの歳になって躊躇することは少なくなったが、貴重なワインをいつ、誰と飲むのかは難しい判断だ。

ここ五年ほど冬になるとピエモンテを訪れている。

「バローロ」「バルバレスコ」というイタリアを代表するワインを生み出す土地だが、

バローロとバルバレスコ!

日本ではその魅力がまだまだ知られていない。

ピエモンテを直訳すれば「山の足」という意味で、丘また丘という地形だ。

車で丘の上にあるブドウ畑を尋ねて、日が落ちてから下ると麓に村々の明かりが光る。

空気が澄みきり、一面の雪景色になる冬はことさら美しい。

「パオロ・スカヴィーノ」は同地でも屈指のワイナリーだ。

日本ではよく知られておらず、何年も通ってついにエノテカで販売できるようになった。

昨年の1月、当主の長女、エンリカさんが珍しいワインを見せてくれた。

「これなんです」手にとったのは1971年のバローロ。およそ半世紀も昔のワインだった。

ただ古いだけではなく、壁の中に塗り込まれていたという。

ピエモンテではセラーを建てる時、壁にワインを埋め込める習わしがある。

パオロ・スカヴィーノでも手狭になったセラーを探してみると、24本の1971年産のボトルが出てきた。

エンリカさんも父君も、その壁に埋め込まれているということは知らなかったそうだ。

おそらく先先代の当主が、子孫のために残したワインだったろう。なんと粋な贈り物だろうか。

話の余韻に浸りながら商談を終え、皆でランチに行くことになった。

ピエモンテは、白トリュフや、ファッソーネ牛肉質の良い産地でもある。

舌鼓を打つ我々に、エンリカさんが最後に開けるワインを見せてくれた。

それは、あの1971年産の一本だった。

「こんな貴重なものをが家族で飲まれるべきではないですか」驚く私に彼女は言う。

「信頼する皆様と分かち合えるのがうれしいんです」。

グラスに注がれたそのワインは若々しく、そしてエレガントだった。

思わず私は涙を流した。

貴重なワインをいつ、誰と飲むのか。このとき以上の答えを、私は知らない。  

日経新聞 エノテカ会長 廣瀬恭久氏の記事の紹介。

 

 

「山の麓」 アルプスの険しい山々の麓に広がるピエモンテ!


イタリア最北部の山岳地帯に位置するピエモンテ州!「山の麓」 アルプスの険しい山々の麓に広がり!!

 

そこでピエモンテについて詳しく調べました1

[PIEMONTE・ピエモンテ]

「ピエモンテのワインについて」 

イタリア最北部の山岳地帯に位置するピエモンテ州。

北はスイス、西はフランスと国境を接する同州は「山の麓」という名が示す通り、

アルプスの険しい山々の麓に広がり、ワインに加え、乳製品やヘーゼルナッツ、ジビエ、

そして白トリュフが特産という食材の宝庫。

イタリア内でも人口の少ない州にも関わらず星付レストランが多い美食の郷としても有名です。

トスカーナと同様高級ワインを生み出す銘醸地であり、

名品バローロ、バルバレスコは、どちらもネッビオーロというブドウから造られます。

バルベラ、ドルチェット、コルテーゼなどを使用した単一品種を使用したワインが多く、

ブルゴーニュと同じく、単一畑からワインを造る文化も根付いています。   

[イタリアきっての美酒と美食の地・ピエモンテ]

イタリア北西部のアルプス山脈に位置し、有名銘柄バローロ、バルバレスコを筆頭に

イタリア随一の高級ワインの産地として知られるピエモンテ。

ピエモンテは世界遺産!

実は、そのクオリティに対して控えめな価格から、ワインの価格が高騰している

ブルゴーニュワインの愛好家からも注目を集めている産地なのです。

現在エノテカ・オンラインにはバローロ、バルバレスコを始め、

個性豊かなお手頃銘柄も多数ラインナップ。

是非この機会にイタリアが誇るピエモンテワインを存分にご堪能ください。

ピエモンテを代表する赤!

「バローロ」「バルバレスコ」

ピエモンテを語るなら避けては通れない名品バローロ、バルバレスコ。

古くからピエモンテの人々にとって、別格のワインを生みだす土地として崇められてきました。

今ではその熱狂的な人気から、価格が高騰してしまった生産者も多い中、

良心的な価格を守っているワイナリーがまだまだあります。

評価誌のポイントも上がり続けているにも関わらず、

1万円以下でリリースされているのは生産者の努力としか言いようがありません。

ブルゴーニュワインの価格高騰が著しい中、ピノ・ノワールの繊細さを愛するブルゴーニュラヴァーの方へも、

コストパーフォーマンスが高い選択肢のひとつとして注目されているバローロ、バルバレスコをおすすめいたします。

コスパ最高!  

普段飲み赤ワイン!

食事に合わせて選びたい、3つの代表品種。

ピエモンテの赤ワインと言えば、イタリアを代表する銘酒バローロ、バルバレスコの2つですが、

普段飲み用なら、断然その他の土着品種の赤ワインがお買い得です。

それもそのはず、バローロ、バルバレスコの一流生産者たちが、同じ手間暇を掛けて造るのですから。

これらはいつ開けても存分に楽しめ、ピエモンテの地元民が長らく愛飲してきた「食事の友」というべきワインです。

[ネッビオーロ Nebbiolo]

ピエモンテ州を代表する高貴品種。しっかりとした酸があり、タンニンも豊富なため長期熟成向き。

特にランゲ・ネッビオーロは、バローロやバルバレスコの名生産者が若樹や周辺畑のブドウを使用して造る隠れた名品揃いです。

ENOTECA online 記事より紹介しました。

 

 

人をつなぐワインならではの魅力!


40年間、壁に埋められていたワインを飲む!人をつなぐワインならではの魅力!!!

 

[革新を続けるワイナリー、パオロ・スカヴィーノ]

先日放送されたNHK「世界はほしいモノにあふれてる」~ “コスパ最高!

絶品ワインを探す旅”の最後で紹介されていたのが、バローロモダン派の巨匠、パオロ・スカヴィーノでのエピソードです。

バローロの名門、パオロ・スカヴィーノ。

イタリア赤ワインの象徴とも言えるバローロに大きな革新をもたらし

「新しいバローロ」を生み出した、モダンバローロの頂点と目される偉大な生産者です。

現当主であるエンリコ氏の祖父、ロレンツォ氏によって1921年に

カスティリオーネ・ファレット村に設立。

3代目当主であるエンリコ氏が参画しワインメーカーとして徐々に成功し始めた1978年に、

単一畑の「ブリック・デル・フィアスク」をリリース。

当時畑のブレンドが当たり前だったバローロでは非常に珍しい試みであった

このワインは評判を呼び、瞬く間に完売しました。

その後も革新的な取り組みを続け、モダン派の生産者の集団である“バローロ・ボーイズ”として注目を浴びます。

中でもバローロに革新をもたらしたと言われるのが、

「ロータリーファーメンター(回転式発酵槽)」のいち早い導入でした。

近年ではピエモンテで伝統的なティーナ(木製発酵槽)を導入するなど、

試行錯誤を続ける、常に進化に余念がないワイナリーです。

[ワインを壁の中に埋めるピエモンテの風習]

Piedmontが左にあります!

出張スタッフがパオロ・スカヴィーノのワイナリーを訪問した際、新築されたセラーを案内していただきました。

そのときエンリコさんの娘で4代目となるエンリカさんが話されたのが、セラーを改築するため、

以前の建物を取り壊していた際に、なんと壁からワインが24本出てきたというエピソード。

ピエモンテでは次の世代のために、セラーや家を建てるときには壁にワインを何本か入れる風習があったのだそう。

エンリコさんは、壁からワインが出てきたときに、

そういえばそういうことを父親から聞いたことがあったなと思い出したくらい

壁の中のワインは忘れられた存在となっていました。

壁に埋められていたワインは1971年など数ヴィンテージ。

1974年に壁に埋められ、なんと約40年も壁の中で静かに佇んででいたのです。

まだ見ぬ世代を思っての配慮、すてきな習慣ですよね。

[40年間、壁に埋められていたワインを飲む!]

出張スタッフ一同、セラーを案内されながら、この話を興味深く聞いていたのですが、

その後のランチで驚きの展開が。みんなでランチをとるレストランに、

壁に埋められていたワインを1本、エンリカさんが持ってこられており、

非常に希少なワインであるにも関わらず、エノテカチームのために開けてくれたのです。

先ほど興味深く伺ったばかりのワインを開けていただける、なんともうれしいサプライズ。

あまりのうれしさと感激に思わず涙ぐんでしまうほどでした。

開けていただいたワインは、1971年のバローロ。

これがピエモンテ州のバローロ村です!

スパイス香、熟成による枯葉などを思わせる複雑な香り。

驚くほどシルキーでフレッシュさも感じるほど良い熟成を経ており、

40年という長い時間を感じさせない魅惑的な味わいに一同改めて感激したのでした。

[人をつなぐワインならではの魅力]

エンリコ氏のお父さんが壁に埋めたワインを、時代を超えて口にしたことは、

まさにエンリカさんが番組の最後で言われていたように、

ワインは分かちあうものであり、人と人をつなぐもの。

ワインという飲みものは、その場で1本のワインをシェアし、楽しんでいる人たちはもちろん、

時空を超えて人と人をつないでくれる飲みものでもあります。

パオロ・スカヴィーノでのこの出来事は、ワインという飲みものが持つ魅力を、改めて私たちに感じさせてくれることになりました。

ENOTECA online 記事より紹介しました。

 

 

 

ピエモンテの土着品種ネッビオーロ!


ネッビオーロ・ピエモンテ地方の土着品種!霧を意味する「ネッビア」!蝋粉(ろうふん)に覆われて霧のよう!!

 

[ネッビオーロの意味/品種]

ネッビオーロ(Nebbiolo)とは、イタリア北部で栽培されている赤ワイン用ブドウ品種で、ピエモンテ地方の土着品種。

ピエモンテ州やロンバルディア州、ヴァッレ・ダオスタ州で生産される。

最高級赤ワインとされるDOP(旧DOC)バローロやDOPバルバレスコはこの品種から作られる。

[ネッビオーロの特徴]

主な銘柄として、ピエモンテ南東部ではバローロ、バルバレスコ、

ピエモンテ北部でガッティメーナ他、ロンバルディアでヴァルテッリーナなどである。

ネッビオーロという名はピエモンテ州クーネオ県での呼び名で、

他の県ではスパンナ、ロンバルディア州ではキアヴェンナスカ、ヴァッレ・ダオスタ州ではピクトゥネールなどと呼ばれる。

名前の由来は霧を意味する「ネッビア」で、ブドウの表皮が大量の蝋粉(ろうふん)に覆われて霧のように見えること、

または晩熟でその収穫時期が秋の霧の季節に行われるから、という説がある。

また最も古い説では高貴を意味する「ノービレ」が語源で「ふくよかで逞しく、甘い」ワインになるブドウ品種という説もある。

[ネッビオーロの味わい/香り]

ネッビオーロの葡萄の品種!!

ネッビオーロの葡萄畑!

基本的には薄いルビー色で、非常に強いタンニンと酸味がある。

強いタンニンと酸が他の特徴とバランスがとれるようになるためには長期熟成が必要で、

熟成されると味わいが広がり、スミレやタール、ハーブ、チェリー、ラズベリー、タバコ、トリュフ、プルーンなどの

幅広いブーケを持つ世界で最も誘惑的とされる香りの高級ワインとなる。

少量の他品種とのブレンドもあるが、単一品種でワインが造られることが多い。

[ネッビオーロの主な産地]

栽培条件がきわめて難しく、原産地のピエモンテでさえ栽培はほんの僅かな選ばれた地域に限定され、

ピエモンテのワイン総生産量の6%を超すことは稀である。

バルバレスコとバローロにおいても石灰質の泥灰土壌だけで最も良い結果を生む。

私はどちらも試飲を済ませたワイン・モラネラ!バローロは五つ星でバルバレスコは四つ星+でした!

ピエモンテ地方が原産とされるが、DNA調査によってはロンバルディア地方に起源があると言う説もある。

1世紀には現在のバローロにあたる土地で卓越した品質のワインがあったという記述が残されており、

品種の言及はないものの特徴がネオビッロ種のものと酷似している。

品種名が最初に文献に登場したのは13世紀である。

18世紀にイギリス人よってボルドーへの移植が試みられるが栽培が難しく難航した。

現在、ヨーロッパでは他にオーストリアにおいて多少の栽培がされ、

他にはオーストラリア、メキシコ、チリなどでの栽培が試みられている。

WINE BAZAAR 記事より紹介しました。

 

 

王のワイン「バローロ」とイタリアワインの女王「バルバレスコ」!!


山岳地帯に位置するピエモンテ!白トリュフが特産という食材の宝庫!キーワードはバローロ・バルバレスコ・ネッビオーロ!

 

今日のまとめ!昨年の1月、当主の長女、エンリカさんが珍しいワインを見せてくれた。

「これなんです」手にとったのは1971年のバローロ。およそ半世紀も昔のワインだった。

ただ古いだけではなく、壁の中に塗り込まれていたという。

ピエモンテではセラーを建てる時、壁にワインを埋め込める習わしがある。

おそらく先先代の当主が、子孫のために残したワインだったろう。

なんと粋な贈り物だろうか。

「信頼する皆様と分かち合えるのがうれしいんです」。

グラスに注がれたそのワインは若々しく、そしてエレガントだった。

思わず私は涙を流した。

イタリア最北部の山岳地帯に位置するピエモンテ州。

北はスイス、西はフランスと国境を接する同州は「山の麓」という名が示す通り、

アルプスの険しい山々の麓に広がり、ワインに加え、乳製品やヘーゼルナッツ、ジビエ、そして白トリュフが特産という食材の宝庫。

トスカーナと同様高級ワインを生み出す銘醸地であり、

名品バローロ、バルバレスコは、どちらもネッビオーロというブドウから造られます。

イタリアきっての美酒と美食の地・ピエモンテ!

美食と銘醸ワインの宝庫ピエモンテ!

イタリア北西部のアルプス山脈に位置し、有名銘柄バローロ、バルバレスコを筆頭にイタリア随一の高級ワインの産地として知られるピエモンテ。

ピエモンテを語るなら避けては通れない名品バローロ、バルバレスコ。

古くからピエモンテの人々にとって、別格のワインを生みだす土地として崇められてきました。

しっかりとした酸があり、タンニンも豊富なため長期熟成向き。

特にランゲ・ネッビオーロは、バローロやバルバレスコの名生産者が若樹や周辺畑のブドウを使用して造る隠れた名品揃いです。

ピエモンテといえばバローロでありバルバレスコです。

そして葡萄の品種はネッピオーロ

これが、ピエモンテのキーワード!!!

Pocket

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。