
ヴェルナッツァはチンクエ・テッレのなかで最も特徴的な街!!
チンクエ・テッレ!断崖のそびえる五つの住居群が素晴らしい!絶景に目を奪われる!
イタリアの北の沿岸に聳えるチンクエ・テッレの住居群は、その絶景に目を奪われる。
チンクエ・テッレとはイタリア語で五つの土地。
チンクエ・テッレは、イタリア北西部のリグーリア海岸にある5つの村を指します。
険しい海岸に色とりどりの家屋が並ぶ文化的景観によって知られており、
ポルトヴェーネレや小島群などと共にユネスコの世界遺産に登録されています。
また、チンクエ・テッレはワインの産地としても知られる。
その五つの村とは—–
1.モンテロッソ・アル・マーレ (Monterosso al Mare) – 西北端
2.ヴェルナッツァ (Vernazza)
3.コルニリア (Corniglia)
4.マナローラ (Manarola)
5.リオマッジョーレ (Riomaggiore) – 東南端
チンクエ・テッレの村々は、11世紀に要塞都市として建設された。
以後1000年にわたって、隣の村との往来は船で行われていました。
陸路で孤立したこれらの村々には、今も往時の面影が色濃く残っています。
平地がなく、土地も痩せているチンクエ・テッレで、人々は急斜面の固い岩盤を砕いて石垣を築き、
岩盤を砕いた際に出た砂を土壌にして畑を作った。
数百年かけて築かれてきた石垣の総延長は、6700 km に及び、これは日本列島を往復できる距離です。
この痩せた土地に根付いた作物がブドウでした。
人々はこのブドウからワインを醸造して生活を成り立たせました。
ブドウ畑を守るためには土台となる石垣の修復は欠かせません。
古い石垣は雨と風の影響で崩れやすくなっているからです。
ここで育つブドウは、あまりたくさんの実をつけない。
しかし、そのぶん味が凝縮したコクのあるワインが産まれました。
それは古くからジェノヴァの商人によって、広く輸出されていました。
16世紀の古文書『ジェノヴァ年代記』(1537年)には「チンクエ・テッレは急斜面で不毛の土地ながら、
人々が知恵を絞ってブドウを栽培し、ワインを作っている。
多くの貴族、王子、王たちがそのワインをテーブルに置くことを大きな誇りにしている。」と記されています。
イタリアの中西部、ラ・スペツィアから南仏のコートダジュール付近までは
「リビエラ海岸」と呼ばれ国際的なリゾートエリアとなっています。
瀟洒なリゾートホテルが点在し、世界各国のセレブがお忍びで訪れることもしばしば。
そんななかで異彩を放っているのが、チンクエ・テッレと呼ばれる村々です。
断崖に寄り添うように色とりどりの家が点在する5つの村は、
その独特の景観が評価を受け、1997年に世界文化遺産に登録されました。
まずチンクエ・テッレの概要からご紹介しましょう。
チンクエ・テッレとは「5つの土地」という意味。
その名の通り20kmほどの険しい海岸線に点在する5つの村で、それぞれの村は東から
リオマッジョーレ、マナローラ、コルニリア、ヴェルナッツァ、モンテロッソ・アル・マーレと呼ばれています。
小さな村で200人、大きな村でも1400人ほど。
どの村もこぢんまりとしています。

これがチンクエテッレの五つの村の地図!
五つの村とは!リオ・マッジョーレとマナローラとコルニリアとヴェルナッツァとモンテロッソ・アル・マーレ!
[リオ・マッジョーレ]
5つの村のなかでは最も大きく、いちばん東に位置する村。
20世紀初頭には3500人以上が暮らしていたといいますが、今では1400人ほど。
駅に着いてトンネルを抜けると、カラフルな建物に囲まれた小道が現れます。
町のメインストリートである「コロンボ通り」を港の方へ歩いていきましょう。
港の手前で振り返ると、写真で見た憧れの光景が。
斜面に密集するカラフルな町並がフォトジェニックです。
小さいながらビーチもあり、少し離れるとのんびりと海水浴を楽しむ人々の姿が見られます。

[マナローラ]
続くマナローラは5つの村のなかでは2番目に小さな村。
急峻な山々に囲まれ、その合間を縫って村がひっそりと佇んでいる印象です。
駅を出るとすぐにトンネルがあり、それを抜けると町にでます。
チンクエ・テッレは日帰りで訪れる人が多いのですが、太陽が沈んだ後もまたロマンティック。
宝石のように灯りが点るトワイライトタイムを見られるのも村に滞在した人だけの特権です。
ところでマロナーラの村は、ほかの村に比べておみやげ物の価格が安め、という情報が。
リグリア海岸の名産のレモンを使ったリキュール「リモンチェッロ」やワイン、パスタなどが並びます。
ここでおみやげを購入するのがよいかもしれませんね。

[コルニリア]
5つの村のちょうど真ん中に位置し、いちばん小さな村がコルニリア。
人口わずか200人。5つの村のなかで唯一海に面していないのが特徴です。
町は岬の上にあるので、町の中心部に行くには駅を出てまず階段を上る必要があります。
階段は377段。がんばって登りましょう!
道中、段々畑が見られます。
ここで育てられているのはぶどう。
この辺りの土壌は、岩盤を砕いた際にでてきた砂がメインで、
決して栄養分に富んでいるわけではありませんが、
チンクエ・テッレ土着のぶどう、ボスコ種はこの土壌と相性が良く、
他の場所で栽培すると青く苦みを持ってしまいますが、
この土地では不思議に蜂蜜の香りをまとい、透明感あふれる味になるそう。
畑をよく見てみると、収穫時に使うトロッコのレールがあります。
これが街の全貌。
切り立った100mの断崖の上に町があるのがよくわかります。
とても小さな町なので気の向くままに散策してみましょう。

[ヴェルナッツァ]
ヴェルナッツァはチンクエ・テッレのなかで最も特徴的な街として知られています。
人口は1000人ほど。昼は大勢の人々で賑わいますが、ほぼすべてが旅行客です。
お目当ては、ほかのどの村よりも美しいと言われるカラフルでかわいらしい町並み。
町のメインストリート「ローマ通り」にはレストランやカフェ、ジェラート屋さんが連なり、
通りをさらに進むと港のあるマルコーニ広場に辿り着きます。
港のそばには小舟が浮かぶビーチがあり、夏場には海水浴を楽しむ人々で大にぎわい。
思わず「水着を持ってくれば良かった」とつぶやきたくなってしまいます。
まるで迷路のように細い道が入り組んでおり、迷いながら歩いてみるのも楽しいもの。
上の方へと登っていけば、やがて高台にでます。
ふいに目の前に現れた絶景に感動!
ヴェルナッツァで人気のレストランといえば「Il Pirata delle Cinque Terre」。
海を望む絶景レストランと思いきや、意外にも町中のレストラン。
投稿者:HREAM 地元の魚や野菜を使ったヘルシーな料理や、
パスタ、肉料理、デザートにいたるまでどれもおいしいと絶賛されています。
もちろん、チンクエ・テッレのワインも用意。
柑橘のフレッシュな香りとエレガントな蜂蜜の香るワインは魚介類と抜群の相性です。

[モンテロッソ・アル・マーレ]
最後は西端にあるモンテロッソ・アル・マーレ。リオ・マッジョーレの次に大きく、
リゾート地として整備もされているので5つの村のなかでいちばんにぎわっています。
街は駅を出てすぐのところにある新市街と、海沿いのトンネルを抜けたところにある旧市街に分かれます。
大規模なビーチが少ないチンクエ・テッレですが、ここだけは趣きが異なります。
夏場になるとチンクエ・テッレ一大きな新市街のビーチにはパラソルがずらり。
このパラソル、実は有料なので注意してください。

今日はチンクエテッレを紹介しましたが、初めてこの村を知った時の衝撃は、計り知れないものがありました!
断崖に聳える鮮やかな色合いの壁の色、寄せ合う建物群、
路地の美学、路地を彩るお店、この村の全てが美学に満ちています!
更にこのような村が五つも連なっている衝撃です!
建築に携わっている私の衝撃は想像を絶するものでした!
この五つの村はそんな衝撃的な凄さで、作られていたのです!
嘗ては海からしかアプローチできませんでしたが—–それしそれしかありませんので、よく分かります。
建物を作るにしても全てが海から運び込むのですから、それだけ取っても大変な労力を要しています。
日常の生活も村で治らないものは、船で行くしかない—–ですがその苦労を上回る、
美しさや生活に、この村の全てが集約され隠されています!
更には断崖に連なる葡萄畑で、この村特産のワインを醸造するワイナリーがあります。
チンクエ・テッレ土着の葡萄、ボスコ種は降り注ぐ太陽と海で照り返された
輻射熱の両方のお陰があって、甘味のある美味しいワインで有名です!
今でこそ張り巡らされた運搬用のレールがありますが、
嘗ては人の手で運び上げてまでして、ワインを熟成させていたのです。
これこそがチンクエテッレ!!
衝撃的な美学には計り知れない多くの物が隠されているのです!!
私は訪れたことがなく、この目でまだ見ていませんが、願いは叶うのでしょうか!!!
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