セルフビルド 家を作る楽しみ!自分の家を一軒、丸ごと作る人たちがいる!「大変だけど、とても面白い」らしい!
セルフビルド 家を作る楽しみ!自分の家を一軒、丸ごと作る人たちがいる!「大変だけど、とても面白い」らしい! !
丸ごと作る人たちがいる。
こうなるとDIYでは治りきらず、
「セルフビルド」と呼ばれる。!!!!
コロナ渦で在宅時間が増え、
DIYが人気という。
思い浮かぶのはちょっとした棚づくりぐらいだが、
自分の家を一軒、
丸ごと作る人たちがいる。
こうなるとDIYでは治りきらず、
「セルフビルド」と呼ばれる。
「大変だけど、とても面白い」らしい。
「何があっても生きていける」力にもつながるかもしれない。

作業は「大変」・でも「面白い」!「家族とのコミュニケーションが良くなった」と思わぬ効果もある!
作業は「大変」・でも「面白い」!「家族とのコミュニケーションが良くなった」と思わぬ効果もある!!
5月半ば、千葉県在住の斎藤光昭さんは建築中の家の屋根の上にいた。
屋根の下地となる板を打ち付け、その上に防水シートを張っていく。
「腰が痛い。疲れる」と言いながらも満面の笑みを浮かべる
斎藤さんは、空調設備を扱う会社の経営者だ。
大工仕事の経験はない。
つくっているのは自分の家。
館山市の海岸近くに平屋建て約56平方m、ロフト付き1LDKが1年後くらいに完成する見込みだ。
家の形はほぼ出来上がったが、その周りには足場が組まれ、内外装はまだこれから。
敷地には所狭しと建築資材が置いてある。
建築工法は木材を水平に組み上げてつくってゆく、いわゆるログハウス。
コンクリートの土台部分=基礎 作りは業者に頼んだものの、
それ以降は2~3人の友人の助けも借り、3月末から週1~2日の作業が続く。
釣りが趣味の斎藤さんは子供が巣立ったので、、本格的に楽しもうと
海辺の別荘を探したが、気にいる物件がなく、新築することにした。
どうせなら無垢の木材だけで作りたいと考えてログハウスに行き着く。
さらに調べると、自分で作る人が結構いることを知り、「面白そうだ」とセルフビルドを決断した。
当初は「勝手にどうぞ」と冷ややかだった妻も時々、塗装などを手伝ってくれる。
「家族とのコミュニケーションが良くなった」と思わぬ効果もある。
「素人でも体力と気力があればできる」ことを実感中だ。
ログハウスの木材は通常、工場で寸法通りに加工されている。
ごく簡単にいえば現場ではそれを組み立てるだけ。
それでも多くの人はやろうと思わないのに、普通の発想を超えていく人もいる。
山で木を切るところから始めようというのだ。
自然食の元シェフ、安島ちはるさんは千葉県の中央部、緑豊かな
長柄町に約130平方メートルの平家の住宅を建築中だ。
柱と梁で建物を支える日本の在来工法の作り方で、屋根を張り終え、壁作りを進めているところ。
年内には大まかな完成を目指す。
3年ほど前にチェーンソーを使って近隣の木を倒すところから始めた。
それまでの仕事は一旦辞め、千葉県に在住し、木の切り方の
講習を受け、学校で在来工法の基礎も学んだ。
「何か面白いこと、あまり人がやらないようなことをやってみたかった」と安島さんはいう。
知り合いの映像制作会社経営、井上源太郎さんが長柄町近くに
自分で自分の家を建てたことを知り、「私にもできるはず」と考えた。
井上さんにも手伝ってもらいながら、やってみると「時間と労力がかなり大変」。
でも「めっちゃ楽しい」そうだ。
一方の井上さんは8年前にきこり体験をしたことが原点だ。
「こんなに面白い」のに、倒した木は使い道がほとんどないと聞いた。
「ならばこの木で家を建てよう」と思いつき、大工技術を習うなどし、
5年かけて約100平方メートルのロフト付きの家を建ててしまった。
話は広がる。井上さんの活動を聞きつけた長柄町職員が地元の木材でバスの待合室を作って欲しいと井上さんに依頼した。
この建築をボランティアで請け負ったことがきっかけとなり、町内の木を使い町内に
自分で自分の家を建てる人を応援する「長柄町セルフビルドヴィレッジ化構想」が動き出す。
活動は町内のNPO法人ふるさとネッツが中心となっている。
木の伐採から家作りの基本までを指導できる人を育てる「セルフビルドサポーター資格制度」も創設した。
2019年末から千葉県出身でものつくりに関心のある女性たちを
集めて実際に家を作ってみるプロジェクトもスタートした。
このプロジェクトは今、切り出した木を加工する段階にある。
参加女性の一人は「最初は工具を使うのも怖かったが、今は楽しい部活のよう。
自分たちで家を作れるのなら、この先何があっても生きていける気がする」という。
この家は完成すれば、町への移住者のためへのお試し住居などとして活用する。
素人が作る家がどの程度あるかは定かではない。
ただ、セルフビルドを進めているログハウスメーカー、キートス=新潟県 の中峯茂樹社長は
「この25年で約1000棟を販売したが、その半分以上は施主が自らの手で建築に関わっている」と話す。
フィンランドなどで普通の市民が当たり前のように自分たちでログハウスを建てるのをみてきた
中峯さんは自分でも試してみて、その充実感を知った。
「魅力を広く伝えたい」そうだ。

森を切り開き、コンクリートで基礎を打ち、近隣の古民家を解体した際に出た部材なども使って主に夫婦でつくりあげた!
生きる力と勘・取り戻すとき!森を切り開き、コンクリートで基礎を打ち、近隣の古民家を解体した際に出た部材なども使って主に夫婦でつくりあげた!!
素人が立てた家の住み心地はどうだろうか。
「以前は旅行などの外出が大好きだったが、今は家にいる方が好き、」と語るのは
7年前、東京都町田市にログハウスの自宅をセルフビルドした会社員の本山昇さん。
無垢の木の床を裸足で歩くのが気持ちよく、冬は薪ストーブの火を眺めながらコーヒーを飲む時間が最高だ。
2階建130平方メートルのこの家を、主に夫婦2人で休みの日を使って1年2ヶ月ほどでつくりあげた。
調べたところでは、業者に立ててもらうのに比べて建築費はざっと1000万円ほど安くなった。
多少の不具合があっても自分で作ったのだから納得できるし、諦めもつく。
「こんな面白いことはない」と周りにも勧めている。
自らの手で作れば、愛着も深くなる。
フリーカメラマン、坂口克さんも5年前に自ら建てた家を「100点に近い出来。

フリーカメラマン、坂口克さんも5年前に自ら建てた家を「100点に近い出来!
もっと支障が出るかと思っていたが、ドアがきしむぐらい」と話す。
妻の華奈子さんも「普通の家とはちょっと違うのかなと思うけど、住めているから大丈夫」と笑う。
阪口家は在来工法の平屋建てで約100平方メートル。
仕事をしながら6年かけ、友人たちの力も借りて埼玉県長瀞町につくりあげた。
プロが作れば上手く隠すだろう金具がむき出しになっていたりするが、無垢の木材としっくい壁を多く使った素敵な家だ。
基礎工事など一部は業者に頼んだものの、廃材などもできる限り自ら手がけた。
その結果、建築費用はおよそ560万円。知り合いの大工に聞いたところ、プロに頼めば2000万円は超えると言われた。
ただし「時間と労力を考えれば、コストパホーマンスがいいかどうか疑問」だそうだ。
素人が作る家を不安に思う人がいるかもしれないが、建物を作るには原則として建築基準法に則る必要がある。
事前の書類審査や事後の検査があり、有資格者でないとできないこともある。
これらを守っていれば「素人が作っても問題はないはず」阪口さんだ。
大きな地震に耐えるセルフビルドの家だってある。
栃木県市貝町の家の中、古民家風のしゃれたペンションと
間違いそうな2階建の立派な家は東日本大震災の前から立っている。
陶芸家、小林白兵衛さんが20年以上前に在来工法で作った自宅だ。
森を切り開き、コンクリートで基礎を打ち、近隣の古民家を解体した際に出た部材なども使って主に夫婦でつくりあげた。
1階には大きな吹き抜けの居間や台所、2階には部屋が5つもある。
震災時には激しい触れに襲われ、窓が外れて飛んでいったが、建物に支障はなかった。そもそも「問題があればすぐに直せる」。
若い頃、山登りが好きで、世界を放浪したこともある小林さん。
「山にいるとなんでも自分でやらないといけないのだから」と家まで自分で建ててしまった。
「仕組みがわかれば、そう難しいものではない」という。
「私たちは家をつくる勘を取り戻さなくてはならない」。
武蔵野美術大学建築学科の鈴木明教授はそう指摘する。
昔は多くの人たちが自分で自分の家を作っていた。
今では業者任せとなってしまったが、その勘や知恵があれば、万が一、家を失った時に役立つかもしれない。
生きるための力にもなる。
まずは雨露をしのげるだけでいいのだからと、鈴木教授が教えてくれたのがベニヤドーム。
材料はベニア板20枚。
長方形の板の中央に正方形を描き、その四隅に穴を開けておく。
この板を一定の要領でボルトやナットでつなげてゆくと、ドーム状の「家」が出来上がる。

この板を一定の要領でボルトやナットでつなげてゆくと、ドーム状の「家」が出来上がる!
ドームは最小の表面積で最大の内部空間を作ることができる。
2人係ならば20分もあれば完成する。
5角形に穴が開く部分にビニールシートを貼れば雨にも打たれない。
中に入ってみると意外に広くしっかりしている。
大きなベニア板を使えば、小さな子供なら20人でも入れる「家」だって作れるらしい。
「こんな単純なことで家はつくれるのだと子供の頃から体験しておくことが大切」と鈴木教授は考えている。
いきなり本格的な家づくりはハードルが高い。
まずか簡単な小さなものからつくり始めてみるのが妥当なのかもしれない。
小林さんはいう。「あとは実践あるのみ」だ。
山口聡 三村幸作撮影 日経新聞。
ではこれに関する研究をします!

セルフビルドの費用について!「坪単価」だけではわからない!本体が完成して引っ越しをし、生活をはじめた時点!
セルフビルドの費用について!「坪単価」だけではわからない!本体が完成して引っ越しをし、生活をはじめた時点!
[セルフビルドの費用について]
このページでは、私の自宅建築費用の内訳や、工事ごとの、セルフビルドと
プロ依頼の費用の比較、安く上げるためのポイントなどを、私の経験から書いてみます。
人それぞれ、家作りの目的も条件も千差万別でしょうから、
どこまで自分でやるか検討するための参考になれば嬉しいです。
— 目 次 —
「坪単価」だけではわからない
私の自宅の建築費用の内訳
費用をどのくらい節約できるか
費用を抑えるポイントは何か?
家作りへのこだわりについて
[「坪単価」だけではわからない]
まず第一に、セルフビルドだからといって、必ずしも驚くほど安く家を作れるわけではないです。
自分の労力は基本的にタダと考えるので、家を作る費用は材料費と、一部外注するものが
あればその経費ということになり、安く家を作るためには、どんな
材料を使うかということと、どれだけ安く入手できるかにかかっているわけです。
こだわった材料を多用したり、効率の悪い作り方をすれば高くもなるし、
逆に、やりようによっては本当に「驚くほど」安く家を作ることだって可能でしょう。
しかし、考え方を変えて、自分の労力を、自分の専門の仕事で稼ぐことに
置き換えて考えてしまうと、じつはとても高くつくものかもしれないのです。
セルフビルドに仮に100日費やしたとして、そこで得られる「費用の節約」よりも、
その100日間自分の仕事をしていたらどれだけ稼げたか?
の比較ですね。(^_^; だから、もしも仮に「安く上げるため」だけの
理由でセルフビルドを選択するなら、ちょっと考え物ですよ。
私のセルフビルド自宅の建築費用は約860万円でした。
この内訳はページの中で解説しますが、自宅は42坪ほどあるので坪単価にすると20万円くらい
これに対して、小屋の建築費用は約60万円(10坪)なので坪単価は6万円
こんなに差があるのは、やはり「家」と「小屋」では内容が全然違う!ということに尽きます。
木造建物を建てる際の費用を
1 構造部分、
2 内外装、
3 設備、 ・・・ という3つに大きく分類すると、
建物のグレードによって大きく変動するのが「内外装」と「設備」であり、
反面、「構造部分」はさほど大きくは変わらないのです。
しかも、「内外装」と「設備」は、欲をだせばいくらでも増えていく。
上限がないです。
小屋の場合は常時人が住むわけではないので、構造部分のウェイトが高く、内外装はソコソコで、
設備なんて皆無でも小屋としては成り立つから、相対的に坪単価は圧倒的に安くなるわけですね。
しかし人間が生活する空間である「家」、即ち「住宅」はそうはいきません。
[私の自宅の建築費用の内訳]
セルフビルドは「どこまでやったら完成か?」
という問題があり、実際うちの場合も、本体の家ができた後から南側に2階建て屋根付きウッドデッキを
増築したり、蓄暖などの暖房器具を増やしたり、レンガアプローチやカーポート、
ウッドデッキなどの外構工事を今でも少しずつやっています。
いったい、いつになったら真の「完成」になるんじゃい!?
という感じなので、どこかの時点で仮の「完成」と決めて、そこまでの費用を算出しないと話にならないです。
なので、本体が完成して引っ越しをし、生活をはじめた時点とします。
このときは一部の内装(壁紙など)が不備なところはあったけど、内外装はもちろん、
建具類、設備関係などが最低限揃い、生活をするのに十分な機能を完成させていた頃です。
これまでにかかった費用が約860万円でした。
中略!

自分で施工すればどのくらい節約できるか!実際にかかったお金の額で比べてみることにします!
自分で施工すればどのくらい節約できるか!実際にかかったお金の額で比べてみることにします!!
[自分で施工すればどのくらい節約できるか]
私はこれまで大小4棟の木造建物を作りましたが、完全セルフビルドの
ものもあれば、分離発注でハーフビルドしたものもあります。
そこで、工事の内容ごとに、自分でやった場合とプロに任せた場合との比較ができる
項目がいくつかあるので、実際にかかったお金の額で比べてみることにします。
自宅(セルフビルド)と母の家(ハーフビルド)の比較です。
「設計、確認申請」
自分でやる
: 当初設計はすべて自分でやり、
確認申請も自分でしたので、費用は当然タダ・・・
だけど、役所に申請するので申請手数料はかかります。
最初の確認申請と、完成してからの検査手数料です。
これらは合わせて約3万円でした。
プロに依頼 : 建物は平屋で17.8坪(59㎡) 間取り図はこちらで決めていたので、平面プランニングは無し。
この内容で、設計、監理を建築士に依頼して(もちろん確認申請を含む)、386,000円+税=405,300円でした。
◇ 関連ページ ⇒ 設計を建築士に依頼した事例
「基礎工事」
(どちらも布基礎で、防湿コンクリート敷きです。)
自分でやる : 45万円
プロに依頼 : 105万円
(当初の見積もりは143万円(税込)だったけど、なんとかお願いしてまけてもらった。)
※ 基礎自体の面積は、セルフの自宅が16.8坪、プロに依頼の母の家が17.8坪でほぼ同じくらい。
ただし、強度はほぼ同じだと思うけど、仕上がりの見た目はやはりプロ製作のほうが断然きれいでした。
「構造材の刻み加工」
(仕口や継手などの刻み加工の労力です。
木材価格は含まない純粋に加工賃のみ)
自分でやる : もちろんタダ
プロに依頼 : 「プレカット」の料金ということになります。
17.8坪の平屋で 106,800円+運賃23,600円 計 130,400円(税抜) 当時の税込では計 136,920円
※ セルフの労力はタダと考えるけど、家一軒分の墨付け・刻み加工は相当の時間がかかりますゾ
一般に大工さんが普通サイズの2階建ての家一軒分の刻みを手加工すると、
4人で1週間くらいかかると、知り合いの大工さんから聞いたことがあります。
つまり延べ28人工ということになるかな。
しかし私の場合の実績は、約40坪ほどの家の墨付け・刻みに、その倍以上、
つまり延べ60日くらいかかっていたように思います。
(きちんと記録していたわけではないので正確ではないですが・・)
この時間で自分の専門の仕事をして稼いでいたと仮定すると・・・ wow!!
◇ 関連ページ ⇒ 個人でプレカットに加工を依頼した事例
「棟上げ(上棟)」
自分でやる : やる気のある友人たちを大勢を呼んでやってしまった。
手土産代くらいはかかるが、基本的にはタダ
プロに依頼 : 17.8坪の平屋の棟上げ作業に 101,850円
※ 私の経験から、平屋ならセルフでいいけど、2階建ては危険性が格段に違うので、プロに依頼するのが賢明。
◇ 関連ページ ⇒ 棟上げを専門業者に依頼した事例
「足場架設」
自分でやる : 私の自宅建築のときは、材木の購入先のおじさんが意気に感じて足場をタダで貸してくれたので、非常にラッキーでした。
ただし、足場架設・撤去作業はすべて自分でやりました。
プロに依頼 : 17.8坪の平屋の足場架設・撤去作業と60日のレンタル料で 97,650円(1日延長すれば400円追加)
※ セルフビルドで意外に悩ましいのがこの足場架設。
平屋なら脚立2台と足場板を移動させながらなんとか工事できなくもないけど、2階建てなら足場は必須。
◇ 関連ページ ⇒ 足場架設とレンタルを業者に依頼した事例
「屋根工事」
自分でやる : カラーベストとアスファルトシングルの施工実績から、どちらも1㎡あたり 2,700円くらい
プロに依頼 : 長尺カラー鉄板横葺きの施工で、1㎡あたり 2,765円
※ 屋根は、私の経験からは、セルフビルドとプロ依頼の差が最も少ない工事のように思います。
まあ、材料が違うから何ともいえないですけど・・・
屋根工事の費用の比較については、こちらのページに詳しくまとめています。

費用を抑えるポイントは何か?!建物の形状を単純にする! 単純な切妻屋根の家、単純な四角形の家!
費用を抑えるポイントは何か?!建物の形状を単純にする! 単純な切妻屋根の家、単純な四角形の家!
[費用を抑えるポイントは何か?]
基本的に「自分でやる工事」の比率が高くなればなるほど費用を抑えられるので、時間の許す限り、
あるいは技術的・体力的にも可能だと思われるなら、挑戦してみるのが良いと思います。
安く家を建てるもう一つのポイントは、単純なことだけど、やはり安く材料を手に入れること。
とはいえ、特別な伝手を持っていない限り特別に安く入手することはできないでしょうから、
「単価の安い材料で家を建てる」しかないですね。
「こだわり」という要素を抜きにして、費用を抑えるためだけなら、
私の経験から言うと、以下の点を検討してみるのが良いと思います。
「建物の形状を単純にする」
セルフビルドに限らず、よく言われることだけど、家の形状は単純なほうが手間と材料の無駄が少なくて有利。
単純な切妻屋根の家、単純な四角形の家・・・
「基準寸法の倍数で設計する」
柱や間柱の間隔、垂木の間隔、根太の間隔などを、1間とか3尺とか、1尺や1尺5寸とか、そういう基準の寸法及びその倍数で設計すること。
構造用合板や断熱材、羽柄材の木材などはそういう寸法で家を作ることを想定して
商品がラインナップされているので、基準寸法にそって設計されていると材料の無駄が少なくていいのです。
例えば断熱材なんかも、間柱間隔1尺5寸の中に丁度良く収まるように製品が作られているので、
もしこれを、自分独自の「変な寸法」を多用して家を作ろうとすると、
材料の切断作業や捨てる部分がやたらと多くなって、時間的も費用的も無駄だらけになっちゃいます。
「外壁材の種類」 防火に関する規定のない地域なら、杉板を鎧張りにした外壁が、費用の点で圧倒的に安上がり。
塗装を工夫すれば見た目もGood!
◇ 関連ページ ⇒ 杉板張り外壁の施工事例
「内装壁の種類」
内装の壁下地として石膏ボードが一般的です。
石膏ボードは単価が非常に安いもので、ある程度の断熱性や遮音性もあるので、ケチらずに施工したほうが良いと私は思います。
そのうえで、仕上げ材として市販の壁紙を貼るというのが一番お手軽で安上がり。
(ありふれてるけど)
「窓のサイズや数・・自作もアリ」
断熱性に優れたペアガラスサッシは、やはり価格が高いですよ~。
うちの自宅でも外壁材全部の価格より窓の価格のほうが高いですからね。
なので、窓を少なくするか、窓を自作するのが安上がりの手段。温暖な地域なら自作窓でもイケルのではないでしょうか。
もし自作するなら、気密性の点からは「引き違い窓」よりも「すべりだし窓」のほうが、
パッキンを使って機密を確保しやすいと思います。
◇ 関連ページ ⇒ 樹脂サッシ取り付け事例、 上げ下げ窓の自作事例
「ドア、引き戸も自作してみる」
一般的に建具は自作するとかなり費用節約になります。
ただし、その人の「腕」によって出来ばえの差が出やすい分野でもあると思いますよ。
窓も同様ですが・・・
市販の建具を買ってきて取り付けるのが一番簡単で間違いないですが、自作もやりがいがあります。
私の事例では、実内ドアは購入すると3万円~だけど、
自作すると材料費5千円~1万円くらいで出来ちゃう。
しかもセンスによってはオリジナルなデザインを楽しめるかも。
◇ 関連ページ ⇒ 市販のドアの取り付け事例、 自作のドア(フラッシュ)事例、
自作の引き戸事例、 自作の引き違い戸事例
「給排水衛生設備工事も一部はセルフで」
給水管敷設工事は自治体の指定業者でないと工事できないことになっているので、
「山奥で自家水道」などというシチュエーションでない限り必ず外注することになります。
しかし、塩ビ管を使って、既に屋内に配管されている給水管を延長したり排水管を設置したりするのは
さほど難しい作業ではないので、増改築などで出来ることは自分でやると、かなり安上がりになると思います。
キッチンも、私の場合はメーカー品のシステムキッチンを入れましたが、
パーツをネットなどで買いそろえて自作している方も多いようですね。
時間とこだわりの許す限り、これも節約のポイントになると思います。
「配線工事を自分でやる」
電気の屋内配線をするには電気工事士の資格が必要ですが、この資格は学歴・職歴関係なく、
試験に合格すれば誰でも取れるので、家をセルフビルドするなら是非この資格を取って
、自分で屋内配線するのが、私としてはお勧めしたいところです。
費用の節約になるのはもちろん、住み始めてからも、
電気関係のちょっとしたことも自分で作業できるのが嬉しいところ。
じつはそういう場面というのは数多くありますよ。

家作りへのこだわりについて!内装に木を多く使うこと窓と出窓、天窓をたくさん設け、室内を明るくすることできるだけ安く作る!
家作りへのこだわりについて!内装に木を多く使うこと窓と出窓、天窓をたくさん設け、室内を明るくすることできるだけ安く作る!
[家作りへのこだわりについて]
セルフビルドだとかなり自由度が高いので、自分のこだわりを実現するには都合がいいですね。
私の場合の「こだわり」は、内装に木を多く使うこと窓と出窓、天窓をたくさん設け、室内を明るくすること
できるだけ安く作る。
そのため、自分で出来ることはなるべく自分でやる
妻の希望、特にキッチン関係はできるだけ希望どおりに作る
・・・といったことでした。
セルフビルドの家に多くみられるような、無垢材にこだわるとか、
自然塗料や自然系の断熱材を使うとか、
カッコイイ薪ストーブを入れるということはしませんでした。
(ただし、構造材はなるべく地元の木材を利用しましたけどね)
また、タイルを貼った手作りキッチン・・・ではなく、妻の希望どおり使い勝手の良いシステムキッチンを買いました。
本当は、欲を言えばキリがなくて、外観もログハウスのような圧倒的なワイルド感、
ウッディーな感じが好みであったし、床も無垢材がベストでした。
しかし2階建ての場合は外壁のメンテナンスには足場架設が必要になるため、
将来を考えればメンテが少なくて済む材料が好ましいし、
猫を3匹飼っていて、よく嘔吐するので、変色しやすい無垢材はあきらめました。
また、お金もあまりないので、やっぱり「安く作る」ことは大きな目標でありました。
煙突含め100万円もするような薪ストーブは無理。(^_^;
どこかのブログで私の自宅について、せっかくセルフビルドで建てているのに、
外壁がサイディングになってしまったり、床が合板フローリングだったり・・・と、
無垢材系を使用しないことについて、材料の選択が悪い!
と批判されている方がいましたが、それらの材料は、いずれも理由があって選択したもの。
他人に批判されるような事ではありません。
セルフビルドは自分の家を、自分の好きなように作ればよいのですから。
(法の範囲内で) 人それぞれ、時間的、技術的、体力的、経済的条件が違うし、
家作り・小屋作りに対する思い入れや好み、目的なども千差万別です。
他人の意見には耳を傾け向けつつも、そのようなものに惑わされることなく、
自分に合った予算やこだわり・作り方で、自由奔放に家作りを楽しみたいものです。
DIY 日曜大工で家をつくる より。

つくる前によく考えてどのような家にするかの考えが重要!楽しんで家を作ってみましょう!
つくる前によく考えてどのような家にするかの考えが重要!楽しんで家を作ってみましょう!!!
今日のまとめ。
コロナ渦で在宅時間が増え、DIYが人気という。
思い浮かぶのはちょっとした棚づくりぐらいだが、自分の家を一軒、丸ごと作る人たちがいる。
こうなるとDIYでは治りきらず、「セルフビルド」と呼ばれる。
「大変だけど、とても面白い」らしい。
「何があっても生きていける」力にもつながるかもしれない。
作業は「大変」・でも「面白い」!
「家族とのコミュニケーションが良くなった」と思わぬ効果もある!
生きる力と勘・取り戻すとき!
森を切り開き、コンクリートで基礎を打ち、近隣の古民家を解体した際に出た部材なども使って主に夫婦でつくりあげた!
セルフビルドの費用について!
「坪単価」だけではわからない!本体が完成して引っ越しをし、生活をはじめた時点!
費用を抑えるポイントは何か?!
建物の形状を単純にする!
単純な切妻屋根の家、単純な四角形の家!
家作りへのこだわりについて!
内装に木を多く使うこと窓と出窓、天窓をたくさん設け、
室内を明るくすることできるだけ安く作る!
私は建築家ですので、家をつくる専門家です!
ですが自分で家をつくるのはとても楽しいことです!
つくる前によく考えてどのような家にするかの考えが重要!!
そしてどれだけ費用をかけるのkも重要!
後は実効あるのみです。
楽しんで家を作ってみましょう!
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