スーパータスカンの研究!「伝統や格式」にこだわらず「自由」に「美味しさ」を・とことん追求!

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トスカーナの上質ワイン「スパータスカン」は自由な発想で作られる。

スーパータスカンの研究!「伝統や格式」にこだわらず「自由」に「美味しさ」を・とことん追求!

 

今日はイタリア・トスカーナの「スーパータスカン」とは何かを追求し研究してゆきます。

私はイタリア・トスカーナのワインは幅が広く奥行きが深いので、

あまり追求してこなかったのですが、今日はよく調べ上げて深くまで追求したいと思います!

イタリアワイン好きでなくとも、ワインをたしなむ方ならば必ず聞いたことがある

「スーパータスカン」もしくは「スーパートスカーナ」。

イタリアのワイン史においても大変重要な出来事だった

「スーパータスカンの誕生」についてご紹介してゆきます。

スーパータスカンとは、中部イタリア・トスカーナ州で生まれた

「モダンな造りのイタリアワイン」のことで、ワイン製法

「伝統や格式」にとらわれることなく、

「自由に」そして「美味しさ」をとことん追求したワインがスーパータスカンです。

トスカーナの二大巨頭はブロネッロ・ディ・モンタルチーノとスーパータスカン!

スーパータスカンワインが出来る前までのイタリアワインは「伝統的な手法」にこだわり、

古くから栽培されているブドウ品種を実直に育て、昔ながらの方法で醸造し

「国内で消費できればいいレベル」のワインが殆どでした。

今では世界一の生産量を誇るイタリアワインですが、

当時も生産量が1、2を争うワイン大国でありながら、随分とワインの発展が遅れていたのです。

しかし「スーパータスカンの誕生」は、

そんな閉鎖的なイタリアの視野を世界に向けさせ、品質を劇的に向上させました。

そして「1980年代からスーパータスカンは一大ブーム」となり、国内のみならず

、世界中のワイン愛好家がこぞって買い求めるようになりました。

また、トスカーナから端を発した「国際品種」「品質重視」のワイン造りは、

イタリア全土に広がり、イタリア全体の品質の向上の底上げに貢献しました。

イタリアワイン界に、ここまで大きなビックウェーブを巻き起こした立役者が・・・

言わずもがな「サッシカイア」なのです!!

これがイタリアを代表するサッシカイアです。

[サッシカイアとは何か、その誕生秘話]

トスカーナのティレニア海沿い、

斜塔で有名なピサの町から60キロメートルほど南下した所にボルゲリ地区があります。

ボルゲリは、同州のキャンティやモンタルチーノに比べると気候は温暖です。

また「マレンマ湿地内」に位置し、土壌は小石混ざりの粘土質が中心です。

このボルゲリ地区こそが「スーパータスカン発祥の地」であり「サッシカイアが誕生した地」です。

ボルゲリ地区こそがサッシカイア誕生の地です。

サッシカイアの誕生は1944年まで遡ります。

ボルゲリに広大な土地を所有していたマリオ・インチーザ侯爵は、大のボルドーワイン好きでした。

しかし第二次世界大戦で敵国だったフランスワインが輸入されなくなり、

やむなく自分たちの畑でボルドー風ワインを造ることにしました。

当時から交流のあったシャトー・ラフィット・ロートシルトにそのことを伝えると、

快くラフィットの苗木を送ってくれたそうです。

そして1944年、1ヘクタール程の畑にその苗木を植えたのがサッシカイアの始まりでした。

しかしあくまでも自家消費用のワイン。

優れた技術もなければ深い知識もなく、

造ったばかりの頃は美味しいとはとても言えるものではありませんでした。

ところが「サッシカイアが頭角を現し始めたのは1968年」のこと。

マリオから息子の「ニコロ」に経営が代わり、

ちょうどその頃「ジャコモ・タキス」を迎え入れました。

このジャコモ・タキスは、後に「スーパータスカンの父」と呼ばれる人物で、

サッシカイアを手掛けた後に、ティニャネッロ、ソライア、アルジャーノ、

イタリア南部のアルジオラス、ドンナフガータ、コルヴォ・ディ・サラパルータなど

数々のヒットワインを世に生み出すワインコンサルタントです。

この方がサッシカイアを手がけた「スーパータスカンの父」と呼ばれるジャコモ・タキス氏ですが、既にお亡くなりになりました!

ニコロとタスキは、ステンレス発酵タンク、長いマセラシオン、フレンチオークでの樽熟成など、

当時最新鋭の技術を駆使し、とにかく「美味しいワイン」を造ることを追求しました。

彼らの功績は最新技術を導入だけれはありません、

「ボルゲリ」という新しい産地を発掘し、国際品種ブームの火付け役にもなりました。

もともとボルゲリは、白ワイン用もしくはロゼワイン用のブドウしか栽培されていなかった地域です。

そこにカベルネ・ソーヴィニヨンの苗木を植えたのは、

マリオのボルドー好きが高じた偶然だったかもしれません。

しかし、ボルドー・メドック地区は昔オランダ人が干拓の技術を伝えできた土地であり、

大西洋海沿いの温暖な海洋性気候です。

これはマレンマ湿地ボルゲリに酷似した気候風土であり、

土壌もまたグラーヴのように小石に覆われた畑でした。

つまり、ボルゲリはカベルネ・ソーヴィニヨンにとって最適なテロワールであり、

ある意味サッシカイアは造られるべくして造られたワインだったのです

その実力を決定づけたのが、1978年イギリスで最も権威あるワイン雑誌、

デキャンタ誌が主催するブラインド・テイスティングにおいて、

あのシャトー・マルゴーらの名だたる名門ワイナリーを抑え

「サッシカイアがベスト・カベルネ」の称号を獲得したことです。

元祖スーパートスカーナ「サッシカイア」

これにより一躍世界のトップワインになったサッシカイアに続けと、

未開拓地だったボルゲリに多くの資産家が押し寄せワイナリーを建設、

国際品種の植樹やバリック熟成などモダンなスタイルのワインが続々と多く造られるようになりました。

そして数々の功績を残したサッシカイアは、1994年にDOCに認定せれるのです。

これは単独ワイナリーとして唯一のDOCであり、

「DOCボルゲリ・サッシカイア」と自身のワインがついた名誉あることでした。

法律に縛られないサッシカイアが、ついに法律までも変えてしまったのです。

拡散するスーパータスカン 〜ボルゲリ編〜

これがボルゲリ地区の地図。

サッシカイアの成功により、高品質なスーパータスカンを造るワイナリーが増え、

世界中を熱狂させていきました。

今やサッシカイアと人気を2分する「オルネライア」もその一つでしょう。

このオルネライアを生み出したのはイタリアワイン界の名門、アンティノーリ家で、

実はサッシカイアの生みの親であるマリオの従兄弟にあたります。

「スーパータスカンの2大スターがなんと親戚同士」のワインだったのです。

 

ボルゲリ地区の二大スーパータスカン「サッシカイア」と「オルネイラ」です。

サッシカイアとオルネイラはボルゲリ地区!ティニャネッロとソライアはキャンティ地区!

 

ちなみにアンティノーリ家は、オルネライアのみならず多くのスパートスカーナを造っていて、

ボルゲリ地区の「グアルド・タッソ」をはじめ、

内陸部のキャンティ地区でも「ティニャネッロ」、「ソライア」などを生み出しています。

また、ボルゲリで忘れてはならないのが「レ・マッキオーレ」です。

代表作であるカベルネ・フラン100%で造る

「パレオ・ロッソ」は、マッキオーレ夫婦が描いた夢の完成形です。

ボルゲリ地区の殆どの土地を貴族が所有する中で、

農家として22haほどの小さな畑でワインを造る職人気質なワイナリーです。

これが「レ・マッキオーレ」のワイナリーです。

レ・マッキオーレの特徴は、驚異的な密植度です。

1ヘクタールあたり10000株にもなり、果実味豊かな凝縮度の高いワインを造ります。

拡散するスーパータスカン 〜キャンティ編〜

キャンティといえば、トスカーナ州の内陸部に位置し、無数の小高い丘が広がる産地です。

伝統品種であるサンジョヴェーゼを主体に、

カナイオーロやマルヴァジーアなどがブレンドされる軽やかなワインが主流だったこの地域ですが、

1980年代になると国際品種をブレンドしたり、

白ブドウを排除してより複雑で凝縮感のあるワインを造るワイナリーがでてきました。

キャンティ地区におけるスーパータスカンの先駆けとも言えるのが、

アンティノーリ家が造り出した「ティニャネッロ」です。

ティニャネッロが誕生したのは1971年のこと。

当時はキャンティ(現在のキャンティ・クラシコ)には、白ブドウの混醸が義務付けられていました。

アンティノーリ家が造り出した「ティニャネッロ」でこれもスーパータスカンです。

「それではサンジョヴェーゼの良さを活かしきれいない」

と考えた彼は、サンジョヴェーゼと極少量のカナイオーロだけでワインを造り、

キャンティとは名乗れないため法律上は格下である「IGTトスカーナ」としてワインを造りました。

軽いワインこそキャンティだったその時代に、この試みは画期的であり、

このワインが海外で爆発的な人気をもたらしたことで、

キャンティ地区のスーパータスカンブームに火がつきました

そしてアンティノーリが造るもう一つのスーパータスカンが「ソライア」です。

ソライアはティニャネッロの鏡の様な存在で、

畑は隣同士、使用ブドウの構成比率はちょうど真逆になっています。

アンティノーリが造るもう一つのスーパータスカンが「ソライア」です。

カベルネ・ソーヴィニヨン主体で、サンジョヴェーゼとカベルネ・フランが混醸され、

ちょっとした遊び心あるワインですが、

その味わいはボルドーにも引けを取らない品格のあるワインです。

当時はどれも、「キャンティ」、「キャンティ・クラシコ」とは名乗れませんでしたが、

品質のよいサンジョヴェーゼ主体のワインが次から次へと造られ、

最終的にはキャンティ・クラシコの法律までも見直されるようになったのです。

今日はトスカーナのスーパータスカンにまつわるワイン作りを調べ上げた上で、

トコトン追求してきましたが、複雑なトスカーナのワイン作りが理解できたでしょうか?

私もまだよく理解できていません!

それだけ奥の深いトスカーナのスーパータスカン!!!

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私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。