ジャパニーズウイスキー!味わいの広がり求めて!蒸溜所同士の原酒交換はスコットランドで見られる、他社間の原酒交換は珍しい!

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蒸溜所同士の原酒交換はスコットランドで見られる、他社間の原酒交換は珍しい!

ジャパニーズウイスキー!味わいの広がり求めて!蒸溜所同士の原酒交換はスコットランドで見られる、他社間の原酒交換は珍しい!

 

「イチローズモルト」のベンチャーウイスキーと「シングルモルト駒ヶ岳」などで知られる

本坊酒造が、互いのモルト原酒を交換してブレンドして造った

ウイスキー(ブレンデット・モルト)を4月にそれぞれ発売した。

ウイスキー評論家の土屋守さんによると、同経営者の蒸溜所同士での

原酒交換はスコットランドでも見られるが、

他社間の原酒交換は極めて珍しいという。

酒販売や個人の愛好家の間ですぐに話題となり、双方が既に完売した。

「プロジェクトがスタートしたのは2015年のことでした」

とベンチャーウイスキー社長の肥土伊知郎山は語る。

ベンチャーウイスキー社長の肥土伊知郎山は語る!

「アメリカを横断する販売キャラバンを数社で行ったことがありました。

その際、同行の本坊酒造の本坊和人社長と互いの経営哲学や

日本のウイスキーの将来について語り合ううちに、

原酒交換をしてみたらどうかという話になりました」。

自分たちで造るものとは異なる原酒を交換すれば、双方ともに

ブレンドの幅が広がり、より良いものができるのでは、との思いだった。

「肥土社長とは志に通じるところがあり、

是非やってみましょうということになりました」と本坊さんは述懐する。

その後、ベンチャーウイスキー秩父蒸留所と本坊酒造マルス信州蒸溜所

それぞれから熟成前の原酒が選ばれ、交換した。

飲み比べてみると、秩父の原酒はフルーティーで軽やか、

信州の原酒ボディがしっかりしていてパンチがある。

ブレンド比率は「企業秘密」だが、互いが

独自の考えで自社の原酒とブレンドし、樽に詰めた。

発売まで6年間の熟成過程でも双方から

サンプルを出し合って状態をチェックした。

両社のトップが口をそろえる今回の試みの成果は、

原酒造りや熟成についての知見が増えたことと

スタッフのモチベーションが高まったことだ。

「秩父の原酒を自分たちが扱えるなんて、技術者は

夢にも思っていませんでしたからね」と本坊さんは語る。

 

 

原酒交換による新製品を発売したのが、富山の若鶴酒造(三郎丸蒸溜所)と滋賀の長濱浪漫ビール(長浜蒸留所)だ!

1ヶ月ほど早く、原酒交換による新製品を発売したのが、富山の若鶴酒造(三郎丸蒸溜所)と滋賀の長濱浪漫ビール(長浜蒸留所)だ!!

 

この2社より1ヶ月ほど早く、原酒交換による新製品を発売したのが、

富山の若鶴酒造(三郎丸蒸溜所)と滋賀の

長濱浪漫ビール(長浜蒸留所)だ。

こちらは樽熟成後の原酒を交換し、それぞれが

自社の原酒とブレンドしたものを瓶詰めした。

声をかけたのは若鶴酒造のブレンダー稲垣貴彦さんだ。

「日本のウイスキーの実力を底上げし、流行を一時的なもので

終わらせないためにはどうすればいいか考えてきました」。

思いついた方法の一つが原酒交換だった。

背景には、クラフト蒸溜所が増えるなか、今年4月に日本洋酒酒造組合が

施工した自主規定により、国産の原酒だけを使ったものが

「ジャパニーズウイスキー」を名乗れるようになったという事情もある。

大手と違って、小規模の蒸留所では保有できる原酒の種類や量に限りがある。

蒸溜所同士で原酒を持ち出し合うことで、そこを補おうと考えたのだ。

長浜蒸留所から得た原酒は、スコットランド・アイラ島の樽を使い

同蒸留所で熟成させたもので、磯の香りを思わせる「海のピート」の風味があった。

これに稲垣さんは自社の原酒の中から燃えたような風味の「陸のピート」香を持つ原酒を合わせた。

 

 

長濱のモルト原酒だけを合わせたシングルモルト!

長濱のモルト原酒だけを合わせたシングルモルト(通常単一蒸溜所のモルト原酒をブレンドして造る)を出す!!

 

「自社の原酒を見つめ直す機会になりました」というのは長濱浪漫ビールのブレンダー屋久祐輔さんだ。

ピート香が利いた三郎丸蒸溜所からの原酒に対し、自社の原酒20種の

三郎丸蒸溜所からの原酒に対し長濱浪漫ビール!

中からビール用のもるとで仕込んだ個性的な香りのものなど

数樽の原酒に絞り込んでブレンドした。

同社の蒸留所開設はまだ16年とまだ歴史が浅く、自社の原酒を

複数ブレンドに使うのも今回が初めてだったという。

ゆくゆくは長濱のモルト原酒だけを合わせたシングルモルト

(通常単一蒸溜所のモルト原酒をブレンドして造る)を出すのが屋久さんの夢だ。

「目指す味わいに向けて試行錯誤した今回の試みは、

夢の実現のために役立つと思います」

ウイスキーの熟成には、寝かせる場所の気温、寒暖差、

湿度などの環境要因が大きく作用する。

国土が東西南北に広く、様々な自然環境を有する日本は、

潜在能力ではスコットランドより上かもしれない。

しかし秩父の原酒を信州で寝かせ、信州の原酒を

秩父で寝かせるという試みは、

単一の蒸留所では実現不可能なことだったろう。

「日本の多くのクラフト蒸留所にとって、将来的な目標は

国産の原酒だけで”ブレンデットウイスキー”を造ることです。

それに必要なグレーンウイスキーを造るには大きな投資が必要で、

大手以外の蒸留所でそれを行うのは極めて難しい。

そこで、まず原種の幅を広げるため手立てが

蒸溜所間での原酒交換なのだと思います」と土屋さん。

「熟成の知見を集めるという意味で原酒交換の意義は小さくない」と見る。

ウイスキーの楽しみは、そこにかけられた時間を味わうことでもある。

原酒交換の先に広がるジャパニーズウイスキーの将来を、

原酒交換の先に広がるジャパニーズウイスキー!

じっくり見届けることとしよう。  

ライター  浮田泰幸  吉川秀樹撮影。

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私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。