シモノペトラ修道院!絶壁・エーゲ海の聖地!女人禁制・600年!

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エーゲ海を見下ろす絶景の「シモノペトラ修道院」の夕景!

シモノペトラ修道院!絶壁・エーゲ海の聖地!女人禁制・600年!

 

ギリシャ・アトス山の断崖に立つ「シモノペトラ修道院」。大小20の修道院群からなる自治共同体にあり、入山には事前申請と許可証が必要。正教会の聖地としておよそ600年にわたり厳格な女人禁制が敷かれ、一般社会とは隔絶された環境のもと、修道士たちが祈りの日々を送っています。

私はこの断崖に立つ修道院の美しさに心を打たれ投稿しようと思いました。修道院の美しさとは断崖の凄さに、合わせたような建築のエレベーションの美学に心が動かされました。330mの断崖の上に立つ重厚で繊細なデザインの建築が素晴らしい!

さぞかしここからの眺望は絶景だろうと思わせるほどの断崖の上にあります。2019年4月14日の日経新聞で見た瞬間、その建築の美しさに衝撃を受け投稿を決意。600年前にこの断崖の上にどうやって建設したのかも謎に思える程、凄さと迫力があるのです。

そこで記事にしようと決心した次第です。

ウキペディアで調べると。シモノペトラ修道院は、ギリシャ、アトス山の修道院共同体に位置する、正教会の修道院。シモノスペトラ修道院(ギリシャ語:としても知られる。シモノペトラ修道院はアトス山修道院の階級において第13位を等級付けられている。

修道院はアトス半島の南岸、ダフニのアトス山港とオシウ・グリゴリウ修道院の間に位置している。アトス山の南岸は概してごつごつとした、かなり岩だらけの土地であり、シモノペトラ修道院が位置している場所自体も非常に険しい。修道院は単独の巨大な岩の上に建てられており、その下を海まで実に330メートルの崖が掛かっている。

世界遺産アトス山・エーゲ海のエメラルドブルーの海に囲まれた聖なる地!

シモノペトラ修道院は、後に正教会により列聖されることとなる、アトス山の聖シモンにより13世紀中に創設された。伝承では、近隣の洞窟で隠遁していたシモンはある日、生神女が岩壁の頂上に修道院を作るよう説示して、建設したその修道院とシモン自身を守り、養うと約束する夢を見たと言われている。

最初の修道院はシモンからは「新ベツレヘム」と呼ばれ、現在まで修道院はハリストス(キリストのギリシャ語読み)の降誕に捧げられたものとなっている。

回廊から見下ろすエーゲ海。

1364年、セルビアの専制君主ヨヴァン・ウグィジェサが、修道院の改装と拡張へ資金を提供した。しかし、1581年にシモノペトラ修道院は大半の修道士が犠牲となった大火事で、消失してしまった。そこで修道院の掌院を務めていたエヴゲニオスは、修道院の再建をする資金調達を望んで、ドナウ公国へと旅立った後、出資が決定となった。

最も重要な資金提供者には、大部分の土地と同時に修道院への費用も寄贈した、ワラキアの大公ミハイ勇敢公の名も挙げられている。ところが修道院の後期に入っても、1626年に火事で建物が焼けた他1891年にも大きな火災が発生しており、その後現在ある姿へと再建された。

 

エーゲ海の夕日に浮かぶシモノペトラ修道院。

修道院は度重なる火災で焼失!だがめげずに再建を重ねて現在がある!エーゲ海の宝石!

 

シモノペトラ修道院は幾つかある多層の建築物から成り、その中心となるものは創設者シモンにより建設された最初の建造物が位置する場所である。この中心となる建造物は「半島において最も奇抜な建築物」として描かれている。

シモノペトラ修道院僧は代々階層を上から下へ数える伝統があり、このため修道院の階層は最上階が1階で最下階が最終階なのである。修道院はその下に基礎を成す巨大な岩の頂点に建造され、下の方の階では岩が通り抜けている。

シモンが建設した最初の建造物の拡張と造成は、過去に起きた修道院の大火災からほぼ常時続けられている。1580年の火災とエヴゲニオス大修道院長の集めた資金を継いで、西側の建物が建設された。東側の建物は1981年の火災に続いてロシアからの資金援助をもとに建設されている。

ギリシャ北部、エーゲ海の奥まった場所に、簡単には人が近づけない崖ばかりの半島があります。その森の中の崖に張り付くように巨大な修道院が建っています。これが、シモノペトラ修道院です。アトス山と呼ばれるギリシアの中の聖地で、ギリシア本土からの陸路があるにはあるらしいのですが、Googleマップで見る限り、普通の乗用車で簡単には行けるような道ではないように見えます。

基本的には、付近のテッサロニキの街で入山許可を取り、ウラノポリスと言う半島の根本の街まで行ったら、そこから船か徒歩で進むしかないそうです。しかも、入山が許されるのは、成人男性の正教徒のみ、しかもギリシア国籍でないものは一日8人までと決められているそうです。正に聖地ですね。一般の仏教徒の日本人は入ることができないんですね。

エーゲ海を見下ろす断崖の上に聳え立つシモノペトラ修道院。

ちなみにですが、このアトス山があるハルキディキ半島は、先がフォークのように三つ叉になっていて、一番東がアトス山がある半島、中央と西の半島は一大観光地となっていて、美しいエーゲ海のビーチを楽しめるそうです。

世界遺産アトス山!

ほんとうに、凄いところにバカでかい修道院が建っています。13世紀には、修道院として活動していたと言うことですが、幾度か消失しています。そのたびに、近くの君主に資金調達を頼みに行くのですが、その中には、メテオラの修道士達のために街に修道院を建設してあげたのに、メテオラの修道士はあまり下山してくれなかったという、セルビアの名前も挙がっています。

20世紀には、一時非常に衰退したのだそうですが、メテオラの修道士達がやってきて、再建されたそうです。あまりに奥深いので修道士が減ってしまったんでしょうか?

修道士の生活スタイルは、曜日や修道院によって多少異なるものの、基本的には、3時30amから4時間程度お祈りをし、朝食。そして、仕事。仕事内容は、農業、建築、釣り、製本、料理…などそれぞれ担当がある。

そして、昼食は摂らずに、5時pm頃から4時間程度お祈りをし、夕食。朝食、夕食とも会話はせず、お祈りが読まれている間のみの食事となる。この食事をゲストも一緒に頂く。正教徒の者は祈りにも参加できる。

修道院のインテリアの一部。

[行き方]成田ーテッサロニキ空港(イスタンブール経由、約17時間)ーウラノポリス(車で約3時間)ーダフニ(船で約2時間)ー徒歩で約2時間。

今日はギリシャ・アトス山の断崖に立つシモノペトラ修道院を紹介しました。女人禁制の修道院ですが、エーゲ海に浮かび上がるその建築はまさに、エーゲ海の宝石!!この修道院は度重なる火災で消失しましたが、その度に近くの君主に資金調達を依頼して、今日に至っています。

正教徒の男性であれば祈りにも参加できるそうです!アトス山と繊細な美しさの修道院、対比と調和の美学を見ました!

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2 件のコメント

  • 3月にこの修道院を訪ねました。正教徒ではありませんが入山できます。
    石畳、石積みの建築のとても美しい修道院で、巡礼者をとても大切にもてなしてくれます。
    修道士の瞳が透明に輝いていたのが印象に残っています。

    • 私は日経新聞で、この修道院の写真の美しさにクギ付けになり、詳しく調べて投稿しました。現地でも建築の美しさが見られたのは、よかったと思います。
      コメント有難うございました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    私はかなり高齢な建築家です。出身は伊豆の湯ヶ島で多くの自然に触れて育ちました。少年時代の思い出も記事になっています。趣味が多くカテゴリーは多義に渡ります。今は鮎の友釣りにハマっています。自然が好きで自然の中に居るのが、見るのが好きです。ですので樹木は特に好きで、樹木の話が多く出てきます。 電子書籍作りも勉強して、何とか発売できるまでになりました。残り少ない人生をどう生きるかが、大事です。