カリフォルニアワイン!テロワールの特徴が様々です!だが世界屈指のワイン産地!!
[カリフォルニアのワイン①]
■ カリフォルニアへのいざない。アメリカの9割のワインを生産するカリフォルニアは、
今では世界でもなくてはならない存在です。
そのカリフォルニアワインの魅力は、ブルゴーニュのように冷涼な地域からローヌ地方のように温暖な地域まで、
テロワールの特徴が様々で、そこから造られるワインが、バラエティに富んでいることです。
一般的には、ニューワールド(欧州以外)と思われがちなこのカリフォルニアですが、歴史は古く、
1700年代には既にワイン造りが伝えられていたそうです。
以来、伝統の継承と技術革新や研究の積み重ねによって、今日では世界屈指のワイン産地になっていました。
[カリフォルニアワインの特徴]
カリフォルニアワインの特徴は、フランスよりも温度が高いために、
葡萄が完熟していること—–カリフォルニアワインを楽しむための基礎知識と言うことです。
収穫期の秋に、雨がほとんど降らないこともフランスとの大きな違い—–
そのためカリフォルニアではフランスよりも、葡萄の糖度が充分に上がります。
そのワインは、ボリューム感がたっぷりとあって、残留糖度によるほのかな甘みもあります。
このことが逆に酸の少ない傾向を強めているのです。

[カリフォルニアのワイン②]
カリフォルニアとフランスの葡萄畑の違い。気温が高いために、葡萄樹の植え方が違います。
ボルドーやブルゴーニュでは、葡萄に熱を吸収させるために、地面すれすれに植えますが、
カリフォルニアでは地面すれすれだと、熱くなりすぎるため1mぐらいの高さに、止めるのです。
この栽培方法によって、カリフォルニアワインには、葡萄品種本来の味わいが、反映されるのだそうです。
醸造された赤ワインは、コクの強いフルボディで、パワフル。
見た目には、限りなく黒に近い色合いになります。
また、醸造学の「クローン研究の成果」を反映して、瓶詰めしたものが
「すぐにでも美味しく飲めるワイン」に造られています。
フランスワインでも、徐々にこの傾向を取り入れつつあるそうです。


■ 5つのワイン産地があります!カリフォルニアのワイン産地は大きく5つに区分されます。
① ノースコースト/白波が打ち付ける海岸線、レッドウッドの森林、高くそびえる山、川、そして青々とした丘陵—–美しい葡萄畑のある土地。
丁度サンフランシスコの北に位置していて、
メンドシーノ、レイクカウンティ、ソノマ、ナパ、カーネロスといった世界的にも有名なワイン産地があります。

② セントラルコースト/サンフランシスコから、モントレーを経てサンタバーバラに及ぶ地域。
リバモアヴァレー、サンタクルーズ・マウンテンズ、モントレー・カウンティ、パソ・ロブレス、
サンルイス・オビスポ・カウンティ、サンタバーバラ・カウンティといった
ワイン産地に、数多くのヴァレーが散在し、様々なワイナリーがあります。
③ 南カリフォルニア/ロスアンゼルスから南へサンディエゴまで続き、太陽と日照と砂浜で知られています。
その中でもテメキュラが重要なワイン産地です。

④ シェラネヴァダ/1850年代のゴールドラッシュ後にワイン造りが始まりました。
サンフランシスコから東へ2時間半。力強いジンファンデルで知られていて、その多くが、古木の葡萄から生産されることでも有名。
ソーヴィニヨン・ブランの評価も高いようです。

⑤ セントラルヴァレー/沿岸の山脈とシェラネヴァダ山脈の西斜面に挟まれています。
このセントラルヴァレーは、カリフォルニア農業の中心地でもありますが、
ワインとなる葡萄は、ローダイとサンホアキン・ヴァレーと言う地域で生産されています。

さらにカリフォルニアワインについて詳しく調べてみましょう。
カリフォルニア州は太平洋に面したアメリカ合衆国西海岸にあり、
ヨーロッパの主要ワイン生産国であるフランスの約3/4の面積を持つ。
約4,500のブドウ栽培農家があり、2014年のブドウ栽培面積は496,313エーカー(200,850ヘクタール)です。
1,905のワイナリーがあり、2014年のワイン生産量は7億964万7220米ガロン(26億8631万リットル)です。
アメリカ合衆国全体のワイン生産量は8億3546万8643米ガロン(31億6259万リットル)で、
カリフォルニア州単独で全米の84.9%を占めているます。
1985年のカリフォルニア産ワインの輸出額は約3500万ドルだったが、
2004年には8億800万ドルにまで増加しました。
主要な輸出先はイギリス、カナダ、ドイツ、日本、オランダなどです。
カリフォルニア州単独でオーストラリアワインの生産量を上回っており、
仮にカリフォルニア州を一国家として考えた場合、
イタリア、フランス、スペインに次いで世界第4位のワイン生産国となります。
五つのワイン産地!ノースコースト+セントラルコースト+南カリフォルニア・テメキュア+シェラネヴァダ+セントラルヴァレー!!
カリフォルニア州はとても地質学的に多様な地域であり、気候などのテロワールもやはり多様で、
北緯42度のカリフォルニア州北端部はスペイン北部やイタリア中央部と同緯度で、
北緯32度の州南端部は北アフリカと同緯度です。
カリフォルニア州のワイン産地の大半は太平洋とセントラル・ヴァレーの間に位置します。
夏季には内陸部の大気が熱せられて上昇する一方で、太平洋からの冷たい海風が
霧となって内陸部に吹き込み、内陸部の気温を下げています。
旱魃はブドウ栽培を行う上で脅威になりうるが、
カリフォルニア州の大部分の地域では旱魃を避けるのに十分な量の降水があり、
サンフランシスコ北側のワイン産地では615-1,150mm(24-45インチ)、
南側のワイン産地でも330-510mm(13-20インチ)の年降水量があります。
一方で内陸部にあるセントラル・ヴァレーは世界のワイン産地の中でもっとも
暑く乾燥した地域のひとつであり、灌漑設備は不可欠です。
春季の降霜は脅威となりうるが、冬季には降霜の被害の恐れは少なく穏やかです。
降霜の脅威を抑制するために、しばしばブドウ栽培農家は
送風機による送風やスプリンクラーによる散水、スマッジ・ポットと呼ばれる燻し器を使用しています。
カリフォルニア州のワイン産地は一般的に地中海性気候に分類されるが、
より大陸性気候の影響が強い産地もあります。
太平洋や湾への近さに加えて、涼しい風が山地に遮られることなく移動することが、
州内のワイン産地の相対的な涼しさに影響している。
ソノマ郡やナパ郡のように山地の障壁に囲まれた地域は
海風による冷却の影響がないため、他地域よりも暖かい傾向があります。
カリフォルニア州の土壌や地勢は地域によって大きく異なり、
北アメリカプレートと太平洋プレートのプレートテクトニクスに影響されている。
一部の地域では多様なブレンド用素材を生み出すために、同一の品種を異なる土壌に植えている。
土壌の多様性こそが多くの個性的な地理的表示地域を数多く有する理由のひとつです。
今日の投稿は2015年12月19-20日にYahoo!ブログで投稿した「カリフォルニアワイン!」を、
全く新しい記事に編集し直して投稿しました。
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