カナヤ・ゴールドはほぼアマローネです!
アパッシメントの傑作品!イタリア・ヴェネット!これは「ほぼアマローネ」です!
今日紹介するワインは、アパッシメント4本セットの中のヴェネットの本格アパッシメントを記述します。これが一番アマローネに近く、ほぼ同様の品種と醸造方法作られたワインです。少し外れた場所の為にアマローネとは名乗れないだけです!
10年近くにもなる熟成期間を経てから出荷される本格アパッシメント。アマローネと同じヴァルポリチェッラ村の生産者が、敢えてヴァルポリチェッラ村から少し外れた場所の葡萄を使っていることで、アマローネとは名乗れませんが、アマローネと同様の品種と醸造方法で作られている逸品!

アマローネが作られる産地の地図。
長い熟成に耐えうる、良年にしか作らず、10年近くにもなる熟成期間を経て、飲み頃になってからようやく出荷されるコダワリのワインです。
その名は「カナヤ・セレッティオーネ・ゴールド2010ヴィッラ・アンナベルタ」

最良の葡萄と最良の樽で造る、まさにアマローネのような味わい。カナヤとはヴェネト地方の方言で「キツネのようにずる賢いさま」を意味しています。このワインはI.G.P.であることにも関わらず、リッチな風味とボリュームがあって、まるでアマローネみたいなワインだ!」ということから名づけられています。良年のみ製造。通常のカナヤと同じくアパッシメント(陰干し)した葡萄を使用しますが、アパッシメントの期間を長めにして、水分が全体の40%になるまで自然の状態で乾燥しています。

これが陰干し葡萄で、これから熟成させるので葡萄が大量に必要になります。
アマローネは通常プラムの風味がありますが、このワインにはタバコの風味があり、より複雑さが出せています。味わいはアマローネそのもので力強いタンニンに上手く甘味が感じられます。相性の良い料理:乳飲み仔羊のブロデッタート など。
VILLA ANNABERTA (MONTE ZOVO) 住所 : Zovo, 23 – 37013 Caprino Veronese (Verona) 設立 : 2000年 オーナー : Diego Cottini
エノロゴ : Michele Cottiniと Diego Cottini アグロノモ : Diego Cottin 年間生産量 : 1,000,000 所有ブドウ畑 : 140ha
ヴィッラ アンナベルタは、ハイレベルなアマローネなどを造る家族経営の生産者です。10haから始めたワイン作りは、現在レンタルを含め380haでワイン造りをするまでになりました。アンナベルタは夫人の名前で、「アンナベルタの家」という意味です。セラーの設計は全て夫人の手によるものです。美しく素晴らしいワイナリーです。アマローネやカナヤにする葡萄は区画で決めています。ヴァルポリチェッラ用の品種は、斜面の畑でのみ栽培しています。平地は、白品種に向いています。
ヴィッラ アンナベルタは、モンテ・ゾーヴォ ワイナリーが新たな醸造所を設立してハイレベルなアマローネなどを造る家族経営の生産者です。

これがモンテ・ゾーヴォ ワイナリー。
10haから始めたワイン作りは、現在100haを所有するまでになりました。海抜は全て300m以上、東西に伸びた通りに面しています。収穫時には、10-12名のスタッフがいて、一部は醸造を担当します。アマローネやカナヤにする葡萄は区画で決めています。良いヴァルポリチェッラは、斜面の畑にしか生りません。

ヴェネットの葡萄の畑。
セラーの設計は全て夫人の手によるものです。アパッシメント製法への需要に応え、コストパフォーマンスの高いモダンな味わいのワイン造りを目指しています。
カナヤ・セレツィオーネ・ゴールド2010年 ■葡萄品種:コルヴィーナ、ロンディネッラ、モリナーラ
良いものを選んで造った、極上のカナヤです。標高の高い、ヴェローナにごく近いガルダ湖の東岸にある畑で、北西向き。通常より遅い10月下旬に収穫しています。土壌は貧しく石が多いので、ワインが力強くしっかりしたものになります。葡萄は、40%水分が失われるまで、自然の空調を利用した部屋で乾燥させます。圧搾後、低温で5-6日間醸しをします。
発酵は、2-3ヶ月続きます。これは温度が低いことと、陰干しにより自然の糖分が高いためです。熟成はバリックで行ないます。
歴史:コッティーニ家はヴェローナでワイン造りをしていたが、ほとんどをバルクで販売。2000年 ディエゴ コッティーニが10haを相続して会社を設立2005年 ヴィッラ アンナベルタの名前でワインを出荷し始める。

これがコッティーニ家です。
オーナー:ディエゴ コッティーニ
葡萄園:自社畑140ha(ガルダ70ha、ヴァルポリチェッラ50ha、サルデーニャ20ha) レンタル240ha。
畑仕事は、「仕事でなく楽しみ。良いワインが出来ることに喜びを感じる」と語ります。
海抜500mのところにアパッシメント用の倉庫があります。陰干しはなるべく自然に乾燥するのが理想なため、中の湿度が高くなると窓が開き、外の湿度が高くなると窓が閉まるといった、空気の入れ替えをコンピューター管理で自動コントロールしています。理想的な湿度は60-70%です。10、11月は限りなく0度に近づきます。ディエゴのワイン造りの哲学は、「悪い商品を造る位なら、ワインは造らない」ということです。

「カナヤ・ゴールド」
初めてのアマローネ!とても楽しみでしたが!その評価は?★★★★++!
10年熟成したアマローネは果たしてどうでしょうか?楽しみにしていた試飲できる日になりました。2019・06・11-13-15
外観:濃いガーネットが美しい。 アロマ:栓を抜くとベリー系の複雑なアロマが立ち上る!あまり経験のない香りでした!これがタバコのアロマなのでしょーか!!コルヴィーナの葡萄なのか、はたまた、アマローネなのかアロマの正体がつかめない! アタック:口に含んだ瞬間、パワフルなフレーバーが口を覆う。酸味の中に旨味が見つからないほどパワフルだ! ボディ:飲み応え十分なフルボディ。 ストラクチュア:酸味の強さとしっかりとしていて、渋みのバランスが素晴らしい。このアマローネは酸味と渋みのワインと言える。 一口評:アマローネはこれほどパワフルなフレーバーなのだろーか!このワインは10日目ぐらいまで旨味が続くのではないだろーか。それほどパワフルです!評価は★★★★+でしたが三日目になると美味みが増していて★★★★++でした。更に五日目を見てみたい。このアマローネの特徴はパワフルの中に美味みが現れる不思議を見た思いがします!

これがアマローネと同じ葡萄同じ醸造法で作られるアパッシメントの傑作。
今日は初めてアマローネを試飲できました!アマローネはもっともっと「甘味の強さ」が出まくっているのかと思ったら大違い!決して甘いだけのワインではなかった!この拘りを持ったパワフルさが好かれているのでしょーか!イタリアを代表するアマローネの干し葡萄と凝縮した味わいは、まだ私にはよく理解できないようだ!
そんなアマローネ業界に激震が走ったこのカナヤ・ゴールドで—–これはヴァルポリチェッラ村のブドウを使用しなくてはならないが、敢えてヴァルポリチェッラ村から少し外れた葡萄を使い、アマローネと同様の品質と醸造方法で作られていると言うちょっと変わり種の銘柄です。
こうやって拘りを持って提供した、アマローネを存分に味わえた次第です!アマローネに出会えて幸せです!!ありがとう「アマローネ」これからもよろしくお願いします!!!
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