「雑草」足元の宝石!テーブルにおとそを並べる大橋マキさん!
「雑草」足元の宝石!私たちの足元には意外に多種多様な雑草が生えている!かつて人々の暮らしや文化を彩ってきたものも多い!!
都会に住んでいても、
私たちの足元には意外に多種多様な雑草が生えている。
「雑草」の名で一括りされがちだが、
その中にはかつて人々の暮らしや文化を彩ってきたものも多い。
今は身近な自然として花束に入れたり、
アクセサリーにしたり、
雑草と人との関係が変わろうとしている。
エノコログサ:通称、猫じゃらし。鮮やかな花が咲かないのは虫を呼ばなくても風が花粉を運んでくれるため!
ノボロギク:一つの花に見えるのはたくさんの小さな花の集まり。数多くの種を作っては綿毛にして飛ばす!

ゼンマイ:ナズナなどと並び、春の人気者として生花店にも並ぶようになった!

ハコベ:春の七草の一つ。昔から食用に、また歯磨き粉などにも使われてきた!

ヤエムグラ:倒れぬよう他の植物に寄りかかって生きる。葉は服にもワッペンのようにくっつけられる!

オオイヌノフグリ:花びらの筋模様は蜜のありかを虫に知らせる矢印の役割を果たす!

田ゼリとカタバミ:田ゼリや=右 やカタバミは富山の雪の下でも、田のあぜ道でも強く生き延びていた!


おとその材料に使ったイソギクはドライフラワーにして飾る楽しみも!
日本のハーブ!光を浴びて!土地に根付いたものを使って豊かな時間が過ごせるのは素敵なこと!
ハコベにナズナ。ともに道端にはえりる雑草だが、春の七草として七草粥に入れ食す習慣がある。
雑草と呼んでいても、古来暮らしに生かしてきた草花は多い。
ヒントの1つは富山にあった。
立山連峰を望む4万m2の敷地に2020年、オープンしたヘルジアン・ウッド=富山県立山町 は「ハーブの楽園」をうたう。
園内で採れたハーブからアロマオイルを抽出する隣ではハーブティ作りのイベントに人が集い、レストランではハーブを用いた料理を出す。
圧巻は初夏に咲き誇る3千株のラベンダーだ。施設立ち上げの中心となった前田薬品工業=富山市 の
前田大介社長は「でも、もっと知ってもらいたいものがほかにあるのです」という。
園内で作られるアロマオイルやハーブティの材料にはラベンダーなどと並び、
古くから日本で道端などに生えるヨモギやドクダミの名があった。
これらの多くは、園内の至る所で自生しているものだ。
「実は初めは雑草だと思って扱っていました。
でも香りも薬効も昔から認められてきた『日本のハーブ』だと、我々もここを造る過程で気づいたのです」。
雑草と思いきやハーブとして使えた、そんな植物は園内にざっと80種以上あるという。
ハーブというと西洋文化のイメージだ。しかし「料理や薬などに植物を使いこなす文化において、
日本は世界的にみても豊か」と説明するのは植物の文化史に詳しい辻誠一郎・東京大学名誉教授だ。
温暖湿潤で四季のある日本は多種多様の植物に恵まれている。
「縄文時代は草や実を食べるにとどまらず、マタタビなどで酒も作っていた」と、現代人には想像もつかない使い方も数多い。
「しかし戦後に暮らしが急変し、そうした植物の多くは『雑草』と呼ばれて価値を忘れられていました」
その価値が今の世代に再発見されている。近代以前の日本人が衣食住や年中行事に使ってきたこれら植物を総称する「和ハーブ」という呼び名を見る機会も増えてきた。
和ハーブの種類や歴史などアーカイブ作成を進める和ハーブ協会=東京・中央 では
「和食など日本文化が海外から注目されて自国文化の再評価機運が高まった流れか、ここ数年、講演依頼などが急に増えた」。
ヘルジアン・ウッドでは西洋ハーブは雪に弱いなど、日本での栽培の難しさも感じている。
「こちらが何もしなくても勝手に生えてくる和ハーブは土地にあっているんですね」と前田さん。
この日のレストランではシェフが店の脇で摘んできた田ゼリやカタバミを、ディルなど西洋ハーブとともにエビの上に散らしていた。

摘んだ草のフレッシュな香りが、サッと火入れした濃厚なエビによく合う!

田ゼリやカタバミを店の脇で摘み、香りを確かめる押谷俊孝シェフ!
馴染みのある西洋ハーブの香りに、田ゼリなどが持つ独特の爽やかな風味が加わり、味わいに複雑さと奥行きが増す。
訪れていた金沢市の経営者65 は「土地に根付いたものを使って豊かな時間が過ごせるのは素敵なこと」と深くうなづいた。
和ハーブは暮らしに取り入れられ始めている。
海に山に自然に恵まれた神奈川・葉山の古民家を改装したイベントスペース「平野邸Hayama」。
元アナウンサー、大橋マキさんら子育て世代の女性10人ほどが集まる。
この日、自家製の菓子や飲み物がテーブルに並んだ。
イソギクなど香りの強い草花を入れたべっ甲あめに、品物に近い芳香のヤブニッケイの茎などを漬け込んで作ったおとそ。
材料は各自の庭で育った近所の山でお裾分けにあずかったりしたもので、
「昔から使われてきた『葉山の和ハーブ』です」と大橋さん。
この地でどんな植物を、暮らしの中にどう生かしてきたか。
海辺に生えるツワブキのおいしい食べ方かワラ製の正月飾りの作り方まで、地域のお年寄りに教わり挑戦してきた。
参加する鈴木美恵子さんは「植物の変化で季節を感じ、調理し香りを楽しんだり。
完成品を買うのではえられない、五感で生きる楽しさがある」と話す。
大橋さんはテレビ局を退社後、アロマテラピストとして活動してきた。
講座などでアロマの魅力なども発信してきたが、
「アロマオイルは近所ですぐ買えるわけでもなく、多くの人にとって日常のものではないと感じていました」。
そんな頃は山に引っ越した。
海辺の人々はワカメを干すにおいで、子供たちは身近にあるヨモギを摘んで草餅で春を感じ、盛り上がる。
「人々に元気を与えるアロマは暮らしとつながるこの土地の植物にあった」。
昔から受け継がれた「葉山の和ハーブ」のある暮らしを語り継ごうと決めた。
平野邸の庭では運営会社と連携してこれら植物の栽培も初め
「『葉山和ハーブガーデン』の名で地域の人と手仕事のワークショップも開くつもりです」。
雑草と呼ばれてきた日本のハーブが芽吹いている。

見つけた雑草をカメラに収める多田多恵子さん!
のぞいてみよう・命の輝き!華やかな花の美しさは満開の一時期!命そのものが喜びを与えてくれる!
「実は江戸時代んの『雑草』という言葉は『様々な草』ぐらいの意味でした」。
雑草研究が専門の山口裕文・大阪府立大学名誉教授は解説する。
「作物以外は除草を徹底する西洋農業を導入する中で『価値のない、取り除くべきもの』という意味合いに変わったのです」
その「雑草」という言葉のイメージは今、再び変わってきているようだ。
書店に行けば「雑草」をタイトルに冠した本があちこちに。
「ちょっとしたブームなのです」と山と渓谷社の自然科学書編集長、神谷有二さんはいう。
同社の2018年出版の「美しき小さな雑草の花図鑑」は人気の一冊だ。
小さすぎて見過ごしてしまう雑草の花の美しさを拡大写真で見せ、知られざる生態を解く。
「ありがたみのない存在に価値があったという意外感が雑草人気の理由だろう」という神谷さん。
新型ウイルス流行後に版を重ね、続編と合わせて8万部に達した。
「家にいる時間が増え、身の回りのものに心が向かいやすくなっているからでしょうか」
著者の多田多恵子さんは、立教大学などで植物の生態を教えている。
多田さんに、足元にどんな世界が広がっているのか聞いてみた。
一面同じような草に覆われているだけに見える土手も、多田さんがかき分ければ
「ほら、ここにヨモギ、こっちはスイパ。どちらもおいしいですよ」。
覆い重なるようにしていく種類もの葉が茂っている。
中に点々と見えるのはオオイヌノフグリの花だ。
ルーペでのぞけば、花びらの青は見事なグラデーションで筋模様を形作り、根本にかけて緑色に変わる配色も美しい。

ルーペでまちかで見たり、触ったり香りを嗅いだりすると発見も増える!
一方、土手の下の石垣の隙間にはヒメオドリコソウばかりだ。
「ちゃんと理由がるのですよ」と多田さん。
ヒメオドリコソウの種にはアリが好むゼリー状の物質がついている。
石垣の隙間にはアリの巣が多い。
アリはそこまでタネを運んでゼリー部分を食べ、その後からヒメオドリコソウの目が出る。
新たな地に生活の場を広げる戦略だ。生え方ひとつにも、草の一生を巡るドラマや知恵が込められている。
「雑草の世界は宝石がこのよう」と多田さん。
たかが雑草と思えばそれまでだが、蓋を開ければ面白く美しい世界が見つかる。
「最近の人気は、人が自然から切り離され、草取りに追われもしなくなっているからでしょうけどね」
雑草の美しさに光が当たることは花屋でも実感する。春はナズナ、秋はススキ。
「いわゆる雑草でですが、今や人気商品です」と東京や大阪に19店を構える生花店
「レミルフォイユドゥリベル」仕入・販売企画部マネージャーの上野恵子さん。
雑草とされてきた草花が次々に栽培され、店舗に並ぶようになったのはここ数年という。
従来、客が選ぶ生花の王道には大輪のユリなど立派で華やかな花だった。
「少し葉が多い糸『畑みたい』と嫌がられていた。
それが最近は葉っぱの中に小さな花がのぞく、野に咲くような草花がいいと言われるようになった」上野さん。
店では会社員の女性が「部屋に飾ると、自然がそばにあるようで心が安らぎます」とナズナを見ていた。
予想外の分野でも雑草は注目を浴びている。「きれいだけで華やかになりすぎず、自分らしく身につけるものが作れる」。
アクセサリー作家の中村なづきさんは10年ほど前からゴールドで雑草を形取ったピアスやネックレスを手掛けている。
ネギの仲間のノビルはすっと伸びた茎の部分が耳の下で風に揺れるピアスに、オオバコは
穂先の花が一つ一つが光を受けてきらきら光るネックレスになった。
背伸びした高級品より等身大のものを求めるようになったとされるファッション界の時流ともあったのか、
評判は広がって今は国内外25店舗の衣料品店やギャラリーに並ぶ。
「華やかな花の美しさは満開の一時期ですが、雑草には思わぬところから生えてきて、命そのものが喜びを与えてくれる」と中村さん。
だから葉のゆがみ、時には虫食いまで、生きた姿を再現すると言う。
毎年のように買い集めている、都内で働いている岩國早苗さんは
「植物のエネルギーをそのまま写し取っていて、つけると元気をもらえる」と話す。
米国の思想家、エマーソンは雑草を「その価値をまだ知られていないもの」と言った。
日本では古くから利用価値を見出し、料理に薬にと暮らしに生かしてきた。
時代は変わり自然から少し遠くなった今、存在そのものに価値を見出しているようだ。
高倉万紀子 鈴木健撮影 日経新聞。
ではこの先「雑草の足元の宝石」について研究してゆきます。

花をたくさんつける小さなキキョウ!
美しき小さな雑草の花図鑑!草も人と同じで顔と名前を覚えられれば、歩く道々季節ごとに知り合いが増えたような心地に!
[「美しき小さな雑草の花図鑑」 精巧な構造を最新技術で活写]
道脇のわずかな土の隙間から顔を出している小さなみどり。
ふと目についてよく見ると花が咲いている。
意外とかわいい形だな。その隣の白いのはまた少し違うようだ……。
そう思った矢先、立ち止まっていた信号は青に変わり、忙しい人々はそれっきり足元の花のことなど忘れてしまう。
本書はそうして見過ごしている花々の美しい実体を最新の撮影技術と超マクロレンズを駆使して微細に写し取り、平易に解説した図鑑である。
私事で恐縮だが、筆者は本書の出版社の出身で、入社したての頃、
昼食の帰りに街路樹に奇妙なキノコを見つけた上司が、やおらポケットから高性能ルーペを取り出し、
ふむふむこれはおそらく何々だな、しかし確認してみなければと採集して
編集部に持ち帰ったのを見て、こんな大人(会社員)が社会には存在するのかと驚き、
自分が入り込んでしまった世界に愕然(がくぜん)とした経験をもつのだが、
こうした飽くなき好奇心と探究心こそが、人にこれまでにないものを作らせるのである。
小さな花にもそれぞれに精巧な構造があり、その異なる構造が

花の真ん中をよく見て!実の原形がある!
生態に直結しており、それがまた妙なる美しさを引き出すという発見の喜び。
まさにミクロコスモスがすぐそばで展開している。
この本を眺めた後は、ただの雑草としか認識していなかった植物に足を止め、顔を近づけて観察したくなるだろう。
通常の図鑑では植物名はカタカナ表記が一般的で、ともすれば呪文のごときその名が覚える上で
妨げになるが、本書のように漢字表記だと名の由来と背景が理解しやすく、覚えやすい。
草も人と同じで顔と名前を覚えられれば、歩く道々季節ごとに知り合いが増えたような心地になるものだ。
花の実物大や植物全体の写真が添えられているのも判別の助けになって嬉(うれ)しい。
好書 好日 より。

美しき小さな雑草の花図鑑!
とにかく素敵なんです!美しき小さな雑草の花図鑑!雑草とか雑木とか一口にいって片付けてしまう草や木にも、一つ一つに名があり、物語が秘められています!
[とにかく素敵なんです!美しき小さな雑草の花図鑑]
今朝は冷え込みが厳しかったですね。。。
11月もあとわずか、今年も年の瀬が近いと実感しました。
ちょっと前になりますが、 11月のまちづくりガーデナーマスターコース受講のため、三宮から高速バスに乗って
淡路島へ行った折のこと、いつも学校の図書館の司書さんとご一緒し、いろんな本の紹介をしてもらってとても参考にさせていただいている。
先日は、この本知ってますか?
と差し出された一冊の本。 表紙カバーが無かったのでよくわからなかったが、
おっ、このタイトルは。。。
以前、本屋さんでチラ見していた本だ。
もう、1年ほど前だったので、この本、知っている方も多いかと。。。
その時は急いでいたので、中はじっくり見ていなかったのである。
カバーは外してあったが、ポケットサイズではないけど、ほぼ正方形の小さめサイズで厚みがある。
「美しき小さな雑草の花図鑑 」

美しき小さな雑草の花図鑑!
(文:多田多恵子、写真:大作晃一)山と渓谷社
おっ。。。
多田多恵子さんの本だ。。。
(そうそう、多田多恵子さんの本何冊か持ってて自然観察の知恵をいただいている)
庭や道端など身近な場所に生えていて、普段何気なく通り過ぎてしまう雑たち。
普段見過ごしているものが、急に気になってきて、なんだろうなぁ~と不思議になる。
そんな雑草の花部分に注目した本だ。 白、黄、赤、青、と花の色別記載されていて、花の見た目から調べるのに最適。
数ミリから数センチの小さな花を、 被写体全体にピントが合う深度合成という手法で撮影しているそうです。
黒の背景に浮かび上がる花。
トゲトゲでワルナスビ(悪茄子)なんて名前なんだけど、こうしてみると花が素敵に見える。
花びらと黄色い雄しべのコントラストが良いではないか。雄しべの先にも注目。。。
クローズアップ写真が神秘的にみやびで美しくて、まるで、小宇宙を感じる。
アップで見ると可憐で、美しいことにあらためて、「雑草という名の草はない」という言葉をしみじみ思う。。。
「雑草とか雑木とか一口にいって片付けてしまう草や木にも、 一つ一つに名があり、物語が秘められています。」
牧野富太郎センセもこう言ってましたなぁ~
こうして、似たような花を並べて比べてみると、一目瞭然。知ってる花もあらためて見ると、おもしろい発見がいっぱいだ。
これほど繊細で美しく個性的な花たちに感動!!
文章も植物に寄り添ってて、いい感じなんです。
花や実や葉っぱや種子に込められた生きる為の知恵や小さな工夫もわかりやすく
解説してあって、美しい写真だけでなく、読み物としても好奇心をそそられます^^
購入して手元に置いて、毎日眺めたい。。。
この本欲しい!!
あの時は表紙カバーが外されてましたが。。。
コレ!!ジャケ買いしそうでしょ!!
とにかく写真が綺麗。
ありふれたつまならいものだと思っていたものでも、子どもといっしょに虫めがねでのぞいてみましょう。。。。
(中略) いろいろな木の芽や花の蕾、咲きほこる花、それから小さな小さな
生きものたちを虫めがねで拡大すると、思いがけない美しさや複雑なつくりを発見できます。
それを見ていると、いつしかわたしたちは、人間サイズの尺度の枠から解き放たれていくのです。
レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』より。
私も接写、顕微鏡モードのカメラに変えてから、 マクロに はまってしまってしまってます。
身近な雑草の思いもよらない美しさ、
造化の妙には。。。
ただただ驚かされます。
この撮影された写真を参考に、撮影技術を磨きをかけたいな^^
この本を手に取ると。。。
足元の小さな宝石たちを、 きっと、ルーペやスマホ用マクロレンズでのぞいてみたくなるはず。。。
野の花のお気楽日記 より。

これがツユクサです!
名前がわかる!花が可愛い雑草!花が可愛い夏の雑草!ツユクサ!ヨウシュヤマゴボウ!ブドウ!エノコログサ!ワシロイチゴ!
[名前がわかる!花が可愛い雑草を色別にご紹介|夏編]
花屋さんでは売っていない、雑草と呼ばれている植物も可愛いお花を咲かせます。
道端で見かけて名前がわからずにいるお花はありませんか?調べたくても調べ方がわからないお花も多いのではないでしょうか。
夏に可愛い花や果実をつける雑草を、わかりやすく色別にご紹介します。
気になる雑草の名前と種類がわかるかも!
[花が可愛い夏の雑草|青]
暑い夏に似合う爽やかなブルーの花です。青と言う色は自然界に少ないと言われています。
青い花も種類が少ないので、道端で出会えると余計に嬉しくなります。
「ツユクサ」
学名:Commelina communis 科名:ツユクサ科 分類:一年草 花期:6~9月
梅雨が明けた頃、草むらに繁茂するツユクサ、漢字では露草と書きます。
花は2~3cmくらいの小さなものですが、少しだけ紫がかった青の美しさに、目を奪われます。
草むらの中で他の葉の陰に隠れるように咲いているツユクサを見つける喜びは、ちょっと表現し難いものです。
ツユクサの花は朝咲いて昼過ぎには萎れてしまうので、見たいと思ったら、午前中のうちにお散歩に出るのがいいでしょう。
特に雨上がりの水滴が付いている花は早起きのご褒美に十分なくらいの美しさです。
[花が可愛い夏の雑草|グリーン]
葉っぱと同化してわかり辛いけど、良く見ると可愛いグリーンの花。
そんなグリーンの花を咲かせる夏の雑草の名前を紹介します。
「ヨウシュヤマゴボウ」
学名:Phytolacca americana 科名:ナデシコ科 分類:多年草 花期:5~7月
ヨウシュヤマゴボウは、グリーンから薄いピンク色のグラデーションが可愛らしい花を咲かせる雑草です。
花はあまり目立たず、秋に熟して黒く色づく果実の方が印象深いかもしれません。
多年草ですが低木のように大きくなります。
横にも枝を広げて生長していくので、自宅の庭で見付けたら、他の植物の邪魔にならないように気をつけましょう。
気を付けると言っても気付いた時には大きくなっていることが多いので、邪魔であれば適宜剪定をしましょう。
このヨウシュヤマゴボウは、初夏のグリーンの花も秋に色づく実も可愛らしく、ちょっと切ってきて花瓶などに生けておくと一輪でも絵になります。
花と実は生けて楽しめるのですが、葉は水が下がりやすいので、切花として生ける時は葉っぱは取ってください。
ヨウシュヤマゴボウもあらゆるところで見かけます。
住宅街の道路脇、駐車場、民家の庭先、ダイナミックな場合はアスファルトを割って伸びていることもあります。
さらにヨウシュヤマゴボウは有毒植物と言われているので、根も果実も間違っても食用にはしないでください。
「ノブドウ」
学名:Ampelopsis glandulosa 科名:ブドウ科 分類:つる性落葉低木 花期:5~7月
初夏から夏にかけて花を咲かせ、秋に実がなるブドウの仲間です。
青や紫色のその種子は宝石のような美しさですが、これは虫が寄生している種子で、正常な種子は白っぽい地味な色をしています。
ブドウの仲間ですが食用には出来ません。
自由に湾曲するつるは、切ってすぐ柔らかいうちにに丸く輪を作って吊るしておけば、きれいなドライのリースが出来上がります。
山野から公園、住宅街など、身近な場所で樹木やフェンスに絡みついているのを見かけます。
「エノコログサ(ネコジャラシ)」

学名:Setaria viridis 科名:イネ科 分類:一年草 花期:5~7月
ほぼ四季咲きと言ってもいいくらい一年中咲いている雑草です。道端、駐車場の隅、空き地、公園の花壇、あらゆるところで見かけます。
全体がグリーンなので、いかにも草といった見た目ですが、先端のグリーンのふわふわした部分は花穂です。
梅雨が始まる頃には繁茂をし始め、夏には草丈30~40cm程度にまで生長します。
エノコログサという名前の由来は、この花穂を犬の尻尾に見立てたところから付いたそうです。
「犬ころ」が「えのころ」に変化してしまったんですね。
別名のネコジャラシは、エノコログサの花穂に猫がじゃれつくから。
子供の頃、自宅の裏でエノコログサに子猫がじゃれついているのを見かけたことがあります。
本当にじゃれるんだなあ、と感心しました。
イヌとかネコとか色んな名前があるものです。
[果実が可愛い夏の雑草]
花ではありませんが、果実の可愛さがたまらない雑草の名前を紹介します。
「ナワシロイチゴ」
学名:Rubus parvifolius 科名:バラ科 分類:多年草 花期:4月 果実:6~7月
野生のイチゴは総称として野イチゴとまとめられてしまうことが多いのですが、
このナワシロイチゴは他の野イチゴとは分けて扱いたい存在です。
透き通るように赤く光る果実は、一粒一粒が大きく、まるで宝石のようです。
葉もイチゴの葉ならではの3~5枚葉ですが、葉の先端が丸みを帯びていて、柔らかく可愛らしい印象を受けます。
他のモミジイチゴなどは葉の先端がきゅっと尖っているので、葉だけでも印象がまったく違います。
ナワシロイチゴは食べてみると種が大きく、口の中で違和感を覚えますが、
食用よりも観賞目的で見付けると嬉しくなってしまう植物です。
日本の山野やあまり人が入り込まない野原、公園の隅などに自生しています。
身近な場所で見かける、花が可愛い夏の雑草をご紹介しました。気になっていた植物は見つかったでしょうか。
雑草と言われている植物も、可愛らしい花や実をつける種類がたくさんあります。
これを機に雑草をもっと身近に感じていただけるといいな、と思います。道を歩く際の楽しみが増えますように。
LOVEGREEN より。

白いレースのような花と、細かい毛が生えた実!
足元の雑草に注意を払い、敬意を払い!見上げてゆかなければなりません!!
今日のまとめ。
都会に住んでいても、私たちの足元には意外に多種多様な雑草が生えている。
「雑草」の名で一括りされがちだが、その中にはかつて人々の暮らしや文化を彩ってきたものも多い。
今は身近な自然として花束に入れたり、アクセサリーにしたり、雑草と人との関係が変わろうとしている。
日本のハーブ!光を浴びて!
土地に根付いたものを使って豊かな時間が過ごせるのは素敵なこと!
のぞいてみよう・命の輝き!
華やかな花の美しさは満開の一時期!命そのものが喜びを与えてくれる!
とにかく素敵なんです!美しき小さな雑草の花図鑑!
雑草とか雑木とか一口にいって片付けてしまう草や木にも、 一つ一つに名があり、物語が秘められています!
名前がわかる!花が可愛い雑草!
花が可愛い夏の雑草!
ツユクサ!ヨウシュヤマゴボウ!ブドウ!エノコログサ!ワシロイチゴ!
今日は雑草について研究してきました。
「雑草」と言っても足元の宝石!
多種多様な草花があるのに驚かされました!
これだけで見てくると「雑草」の一言では、語り尽くせません!
私たちの暮らしの中に根付き暮らしや文化を彩ってきたのです。
雑草とか雑木とかで片付けてしまうわけにはいきません!
それほど私たちの暮らしに深く入り込んできているのですから!
これからは野原を歩くときには、足元の雑草に注意を払い、敬意を払い見上げてゆかなければなりません!!
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